生成AIの発展に伴い、ググる時代からジピる時代へ変化する中で改めて、これまで覇権を握り続けてきたGoogleのロボット型検索エンジンの何が凄かったのかを見て行きましょう。
目次
ロボット型検索エンジンとは
そもそもロボット型検索エンジンとはなんでしょうか。普段Google検索を使用する方でも、その仕組みに目を向ける機会は少ないと思います。何か調べ物をする時にGoogleの検索窓にキーワードを入力し、虫眼鏡のボタンをクリックすれば関連するWeb サイトが一覧表示されるこの仕組みに大きく関わっているのがロボット型検索エンジンです。仕組みを簡単にまとめると以下のようになります。
- クローラー(ロボット)がインターネット上の情報を収集する
- 集めた情報を解析し、データベースに登録する
- 検索されるキーワードごとに表示するサイトの優先順位をつける

クローラーと呼ばれるロボットがインターネット上で収集した情報をもとに、私たちが検索に使う言葉に合わせて整理を行ってくれているようです。ロボット型検索エンジン自体はGoogleより先に多くのブランドが存在していましたが、現在はGoogleの検索エンジンが席巻している状況のようです。
検索エンジンの歴史
検索エンジンには以下の2つの型が存在しています。
- ディレクトリ型
- ロボット型
ディレクトリ型検索エンジンとは
先ほどロボット型検索エンジンについて説明しましたが、それに先駆けて人気を博していたのが、ディレクトリ型検索エンジンです。ディレクトリ型検索エンジンの特徴は、人間が手動でサイトをカテゴリごとに分類して管理していることです。代表的なディレクトリ型としてYahoo!JAPANのYahoo!カテゴリが挙げられます(現在は終了しています)。
ロボット型検索エンジンへの移行
検索エンジンを人間の手で管理していたとはなかなか衝撃的ですね。インターネットがそれほど普及していなかった時代なら手作業でも可能だったのかもしれませんが、それでもかなりの苦労があったことは想像に難くありません。
今や検索エンジンは世界中の誰もが利用しているといっても過言ではありませんが、それは情報量の著しい増加を意味します。手作業のディレクトリ型から自動化可能なロボット型検索エンジンへの移行は必然といえるでしょう。現在ではYahoo!もロボット型を採用しています。
ロボット型検索エンジンのメリット・デメリット
現在主流となっているロボット型検索エンジンですが、その仕組みは果たして万能なのでしょうか。ディレクトリ型と比較しながら見ていきましょう。
ディレクトリ型とロボット型の比較
手作業のディレクトリ型からロボット型になることで単純な人件費等の削減が見込まれることは事実としてあるでしょう。しかし昨今のAI時代に考えさせられる「人の手で作るからこその良さ」というのは検索エンジンにもあるのではないでしょうか。>ディレクトリ型・ロボット型それぞれのメリット・デメリットを以下の表にまとめました。
| メリット | デメリット | ||
|---|---|---|---|
| ディレクトリ型 |
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| ロボット型 |
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ディレクトリ型の1番のメリットは人間が1つ1つの情報を目で見て精査していくことで、ユーザーにとって使い勝手の良いように整理できる点が挙げられます。しかしその反面、利用者が増え、それに伴い新しい情報が次々に追加されて行くと対応が間に合いません。その点でロボット型はクローラーが巡回することで、すぐに情報が更新されていきます。
また、ディレクトリ型では人それぞれの主観によってサイトの優劣がつくことを考えると、公平性への不安があります。ロボット型ではどのサイトにも基本的に同じアルゴリズムが適用されていると考えられるため、公平性が担保されているといえるでしょう。
表示形式として、ディレクトリ型はトップページのみが表示される構造となっているようです。その場合、ユーザーがトップページ以外にアクセスする際は、手動で中まで潜っていく必要があります。しかし、普段Googleで検索をした際には、トップページ以外のサイトも表示されていますよね。ユーザー側にも手間が発生するかという違いがあるようです。
ロボット型のデメリットとしては、スパムの危険性があることが挙げられます。ロボットの仕組みを悪用されてしまうことがあるようです。
ディレクトリ型とロボット型の違いを見てきましたが、やはりロボット型の対応速度の速さというものが決定的であるといえるでしょう。ですが、ディレクトリ型の整理された見易さというのも重要な要素であるといえそうです。
Googleのロボット型検索エンジン

ロボット型検索エンジンとはのところで、Googleより先に様々なブランドが存在していたが、現在はGoogleが市場を席巻していると述べました。その理由はなんだったのでしょうか。
それは検索キーワードに対しての関連性の高さにあったのではないでしょうか。インターネットで検索を行うとき、それは質問できる人がその場におらず、本で調べるより効率的に知りたいという思いがあるのではないでしょうか。情報をなるべく迅速に収集したい訳です。そのため、キーワードで検索すると、一番見やすい位置(上位)に関連性の高い情報が書かれたサイトがすぐに表示されるその精度が、検索エンジンの覇権を握った鍵なのではないでしょうか。
GoogleのAI機能

Googleで検索したときに、一番上に「AIによる概要」が表示されるのをよく目にするようになりました。また「AIモード」という機能を使ったことはあるでしょうか。
Googleで検索することを「ググる」ということはよく認知されていますが、昨今ChatGPTに質問を投げかけることを「ジピる」と表現することが広まって来ました。今ではググるよりも先にジピる人も増えつつあるのではないでしょうか。
そんな中でGoogleも新しい情報収集のスタイルに適応する形で、AI機能を導入しています。
Googleのロボット型検索エンジンのところで、インターネット検索を行う際、ユーザーは情報をなるべく迅速に収集したいという思いがあると述べました。検索したときに上位に出てくる関連するサイト…さらにその上に、複数サイトの情報を要約したAIによる概要が表示される。それによってユーザーはより速く必要な情報を得ることが可能になったといえるでしょう。
またChatGPTをはじめ対話形式のAIは複数存在しますが、Googleはこれに勝てるのでしょうか。Googleの企業としての強さは疑う余地もありません。その最たる強みは、所有する膨大な情報量でしょう。検索エンジンの覇権を握るそのデータベースを利用したAIの情報提供能力を考えると、AI化が進んだ先にあるのも、やはりGoogle検索なのかもしれません。
まとめ

ロボット型検索エンジンについて、ディレクトリ型と比較して何が凄かったのか、またAI時代の検索スタイルのことも交えながら考えてきました。ユーザーの増加に伴い、ディレクトリ型からロボット型への変遷をたどった検索エンジン。さらなるAI化の先に、ユーザーの検索スタイルはどう変化していくのか、これからも目が離せません。

