今回は、Excelでデータ入力を行う際によくあるトラブルと、対処法をご紹介していきます。セルに入力した文字が隠れてしまう、表の幅に合わせて文字幅を調整する、セルから文字がはみ出すのでセル内で改行したい、といったトラブルの解決法をご紹介していきます。
とくに結合機能のやり方は人によって違ったりするので、操作のパターンを知っていないと、結合したところがコピーできないとか、解除できないといったトラブルもありますので、セルを結合する方法を複数パターンご紹介していきます。
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目次
Excelのデータ入力でよくあるトラブルその①「文字が英字で入力されてしまう」
Excelを開いてすぐに入力を始めると、日本語で入力しようと思ったのに全て英字で入力されてしまって、入力した文字を全て消す羽目になり、イライラした経験がある方も多いのではないでしょうか?
文字が全て英字で入力されてしまうのは、キーボードの入力モードが原因です。入力モードとは、キーボードで入力する文字の種類を選べる機能で、「直接入力モード」と「日本語入力モード」の2種類があります。2つの入力モードは、キーボードの左上にある「半角/全角」キーで切り替えることができます。
ちなみに、入力モードが現在どうなっているかを見るためには、画面右下のタスクバーの表示を見ると確認できます。「A」になっている場合は直接入力モード、「あ」になっている場合は日本語入力モードです。
直接入力モードでは、キーボードを押すと、キーに書いてある英字がそのまま入力されます。それに対して、日本語入力モードは、キーボードを押すと、英字ではなく日本語が入力できるようになっているので、「a」のキーを押すと、直接入力モードなら「a」、日本語入力モードなら「あ」が入力されます。
Excelのシートを開いた直後は直接入力モードになっているので、そのままキーボードを打つと英字で入力されてしまいます。このほかにも、入力モードの切り替えが原因で起こるトラブルは他にもたくさんあります。
例えば、「2020年度売上表」と入力したいとき、直接入力モードの時は「2020」と入力してEnterキーを押すと、一つ下のセルにアクティブセルが移動してしまいます。
日本語入力モードではExcelワークシートのセルに入力すると、①確定→②セルを下に移動の計2回【Enter】キーを押す必要がありますが、直接入力モードでは「確定」という考え方がないため、1回【Enter】キーを押すだけで一つ下のセルに移動してしまいます。この現象でイライラしたことがある方も多いのではないでしょうか。
Excelのデータ入力モードによるトラブルの対処法とは?
Excelのデータ入力でよくあるトラブルの原因が分かったので、次は対処法についてみていきましょう。もしも入力中のセルが移動してずれてしまった場合は、
- 入力していたセルをダブルクリックしてカーソルを戻す方法
- 入力していたセル上で【F2】キーを押し、セルの末尾にカーソルを戻す方法
の2つの方法を使って入力作業に戻ることができます。
「2020年度売上表」のように、半角数字(=直接入力モード)と日本語(=日本語入力モード)が混ざっている文字の場合は、現在の入力モードが何になっているかを確認して、慎重に入力する必要があります。
Excelのデータ入力でよくあるトラブルその②「入力した文字が隠れてしまう」
次は、文字を入力したのに、文字が隠れて見えなくなってしまうトラブルについてです。
Excelでは、セルに設定されている幅の範囲内で文字が表示されるため、セルの幅よりも多い文字数を入力したときは、入りきらない文字は隠れてしまうのです。
ただし、隣のセルに文字が入っていない時は、隣のセルまではみ出して表示されるため、後から隣のセルに入力をしたときに、「セルに入力した文字が隠れてしまった・・・!」となってしまうのです。
文字は見えなくなってしまいましたが、データ自体が消えてしまったわけではないのでご安心ください!セルの幅を文字が見えるくらいまで広げることで、セルの文字が隠れてしまうトラブルは解決することができます。
これも以前の配信でやっていますが、セルの縦方向のかたまりを列と呼び、アルファベットの「A」「B」「C」、といった列番号がつけられています。
ちなみに行はセルの横方向へのかたまりで、「1」「2」「3」、といった数字が行番号としてつけられています。
「A」列と「B」列の列番号の間にある縦の線にマウスをピッタリ合わせます。そうすると、黒い十字のカーソルに変わります。これをクリックしたまま右にドラッグしてみてください!セルの幅が広がっているのが分かるはずです!
文字数分だけドラッグすれば、文字がすべて表示されるようになりますよ。
行の高さを変えたい時には、行番号の間にカーソルを合わせてドラッグすると、高さを広げることができます。
少し便利に列幅や行の高さを調整できる裏技をお伝えします!
「A」と「B」の列番号の間にカーソルを合わせ、黒い十字のカーソルが出たら、マウスが動いてずれないように注意しながらダブルクリックすると、一発で文字が見える最適なセル幅に調整してくれます。
これは、Excelの自動調整というExcelの機能が働いたため、同じ列に入っている文字の中で一番文字数が多いセルの幅に調整してくれます。様子を見ながら少しずつドラッグして調整するよりも簡単で、とっても便利ですのでぜひ使ってみてください!
Excelのデータ入力でよくあるトラブルその③「表の幅の中央の位置に文字を入れたい」
表のタイトルを、表の上の中央に表示したいというとき、A列~E列までデータが入っているので、中央に配置できたらいいのですが、このままだと難しそうですよね・・・
そこで、「セルの結合」という機能を使うと、選択した範囲を一つのセルにまとめてくれるので、簡単にタイトルを中央揃えにすることができます!
早速やってみましょう!
まずは、結合したいセル範囲を選択します。
次に、「ホーム」タブの「配置」グループにある、「セルを結合して中央揃え」をクリックして下さい。
操作はたったこれだけ!セルが一つにまとまって、文字が中央にそろえて表示されます!
解除するためには、グレーになった「セルを結合して中央揃え」をクリックします。
中央揃えをしないで結合をする方法もあるんですよ!
データを範囲選択し、「ホーム」タブの「配置」グループにある、「セルを結合して中央揃え」の右にある▽をクリックします。
「セルの結合」をクリックします。文字が中央揃えになりませんが、選択した範囲のセルが結合され、1個のセルになります。
Excel基礎講座⑥数字を打ったはずなのに字が消える!?データ入力のトラブルをまとめて解決します!
最後にもう一つだけ便利な機能をお教えします!
セルの中で改行をしたいと思ったとき、WordなどのようにEnterキーを押しただけではうまくいきません。
Excelでは、改行したい位置にカーソルを合わせ、【Alt】キーと【Enter】キーを同時に押すと、セルの中で改行をすることができます。
自分の好きなタイミングで改行をしたい時など、便利なのでぜひ覚えておいてくださいね!
Excel基礎講座⑥数字を打ったはずなのに字が消える!?データ入力のトラブルをまとめて解決します! まとめ
いかがでしたか?この記事では、Excelでデータ入力する時に困ってしまうことが多いトラブルを解消できる、入力モードやセルの幅の調整、セルの結合、セル内での改行といった機能についてご紹介してきました。
お仕事などでExcelを使っていて出会う確率が高いトラブルではありますが、意外と解決策を知っている、という方は少ないかもしれません。ちょっとしたことですが知っているとさらにExcel操作を効率的に行うことができますよ!ぜひお試しくださいね!