「顧客満足度を向上させたい!」「24時間365日対応したい!」そんな悩みをLINEチャットボットで解決!そもそもLINEチャットボットってなに?導入に必要な基礎知識と活用方法を解説します。
目次
LINEチャットボットとは?
LINEチャットボットとは、LINE公式アカウントの機能で、主にユーザーからのメッセージに対して自動で応答する機能です。
そもそもチャットボットって?と疑問に思った方もいるかもしれません。チャットボットとは、一般的に「会話ができるAI」の1種と言われています。
LINEチャットボットの機能
機能は、大きく分けて2つあります。
- 応答メッセージ
- Messaging API
実際にチャットボットでできる機能をそれぞれ紹介します。
機能1:応答メッセージ
応答メッセージには、キーワード応答とMessaging APIがあります。
「キーワード応答」
ユーザーからのメッセージに対してあらかじめ設定したキーワードに反応して、自動で返信する機能です。
例えば、よくある質問への自動回答(お問い合わせありがとうございます。営業時間は〇〇時〜〇〇時です。)や、キャンペーン情報の提供(本日からセール開催します!)などのメッセージを設定することができます。
「一律応答」
ユーザーからメッセージをもらったら、キーワードを問わず、あらかじめ設定した固定メッセージを自動で返信する機能です。
例えば、定型文(メッセージありがとうございます。〇〇会社です。)や、よくあるお問い合わせへの案内(お問い合わせありがとうございます。お困りの際は、まずはこちらのFAQをご覧ください。)などを設定することができます。
機能2:Messaging API
Messaging API(メッセージング エーピーアイ)は、LINE公式アカウントで提供されている追加機能で、外部のアプリやシステムと連携することができたり、チャットボットを開発して、より柔軟にサービスを提供できるようにする機能です。
例えば、リッチメニュー(トーク画面下部にあるメニュー)をブランドイメージに合うようにカスタマイズしたり、ECサイトと連携して、注文状況や配送状況を確認することができたりします。
LINEチャットボットを活用するメリット
ここからは、チャットボットを使ったらどのようなメリットがあるのか企業側の視点とユーザー側の視点で紹介していきます。
企業側のメリット
- 業務の効率化
- 顧客満足度の向上
1.業務の効率化
よくある質問や簡単な問い合わせの対応を自動化することで、ユーザーが自分で解決策を見つけてくれるので、問い合わせ件数自体が減り、他の業務に集中することができます。
2.顧客満足度の向上
チャットボットが自動返信してくれるので、営業時間外や休日でも対応することができ、リアルタイムで回答や情報を得ることができます。また、キャンペーン情報の配信や新商品のお知らせなどをすることによって、ユーザーが企業の最新情報を把握することができます。
ユーザー側のメリット
- いつでもどこでも問い合わせ対応や情報提供ができる
- 有人対応とのスムーズな連携
1.いつでもどこでも問い合わせ対応や情報提供ができる
自動返信なので、24時間365日対応することができ、営業時間や注文状況、よくある質問をすぐに知ることができ、ユーザーはストレスフリーで情報を得ることができます。
2.有人対応とのスムーズな連携
自動返信では答えられないような複雑な問い合わせをした時に、チャットボットが有人対応が必要と判断してくれるので、再度問い合わせをする手間を省くことができます。
LINEチャットボットの作り方
チャットボットの作り方は、公式アカウントの管理画面で作成する方法とMessaging APIを利用して設定する方法があります。
LINE公式アカウントの管理画面で作成する方法
LINE公式アカウントの作成方法は、大きく分けて3つの手順で進めていきます。
- ビジネスIDの登録
- 必要事項の登録
- 管理画面へログイン
詳しくは、「LINE公式アカウントをはじめよう」をご覧ください
Messaging APIを利用して設定する方法
Messaging APIを使うには、LINE公式アカウントが必要なので、まずは上記の「公式アカウントの作成方法」をご覧ください。
アカウント作成ができましたら、Messaging APIの設定をしていきます。
- Messaging APIの利用を有効にする
- LINE Developersコンソールにログインする
- チャネルを確認する
詳しくは、「Messaging APIをはじめよう」をご覧ください
LINEチャットボットの活用事例
実際にチャットボットを活用している会社を紹介します。
LINEチャットボットの事例1:ヤマト運輸
ヤマト運輸の公式アカウントで主に使える機能は、荷物の配送状況の確認や、受け取り日時・場所変更、再配達依頼などが利用できます。また、隠れワザでネコ語で話しかけるとクロネコが反応してくれるという面白い機能があります。
LINEチャットボットの事例2:ZOZOTOWN
ZOZOTOWNでは、一律応答を使用しているのですが、その代わりにECサイトと連携しているので、すぐにサイトに行くことができます。また、値下げ情報や再入荷のお知らせがタイムリーに来るので、チェックしたアイテムを逃すことなく購入することができます。
LINEチャットボットの事例3:スターバックス
スターバックスも一律応答なのですが、LINE Starbucks Cardを発行すると「モバイルオーダーする」をタップしてすぐに注文することができたり、トーク画面でおすすめのカスタマイズを聞くことができたりします。また、商品が出来上がったらLINEのトークで通知してくれる機能もあります。
費用について
LINE公式アカウントは、3つのプランに分かれていて、それぞれ費用や使える内容が異なります。
- コミュニケーションプラン
- ライトプラン
- スタンダードプラン
プラン1 : コミュニケーションプラン
- 月額固定費 0円
- 無料メッセージ通数(月) 200通
- 不可
プラン2 : ライトプラン
- 月額固定費 5000円
- 無料メッセージ通数(月) 5,000通
- 不可
プラン3 : スタンダードプラン
- 月額固定費 1,5000円
- 無料メッセージ通数(月) 30,000通
- 〜3円/通
詳しくは、「Messaging APIの料金」をご覧ください
まとめ
LINE公式アカウントを作成することで、「応答メッセージ」機能を使うことができ、さらに「Messaging API」を追加することで、より柔軟にサービスを提供することができます。
LINEチャットボットは、企業とユーザーを繋ぐ1つのコミュニティになっており、「顧客満足度の向上」や「業務の効率化」を考えている方におすすめの機能です。
簡単にLINE公式アカウントの作成ができるので、まずは「無料プラン」から始めてみると良いでしょう。