最頻値と中央値を求めるExcel関数

Excelの関数で最頻値・中央値を出してみよう【MODE】【MODE.MULT】【MODE.SNGL】【MEDIAN】関数の使い方

Excel(エクセル)には統計分析に活用出来る関数が多く存在しますね。統計ではいろいろな角度から数値を分析していく訳なのでそうなっているんですね。
数値の分析に使える〔最頻値〕と〔中央値〕を出したいと思ったら『MODE(モード)』・『MODE.MULT(モードマルチ)』・『MODE.SNGL(モードシングル)』・『MEDIAN(メジアン)』関数が使えます。最頻値・中央値は平均値と同じくらい必要となる数値になります。平均値はAVERAGE関数なので知っている人が多いですよね。分析には今回の数値も使うので覚えて行きましょう。

Excelの最頻値を求める『MODE』『MODE.MULT』『MODE.SNGL』を使おう

実は最頻値を出せるExcel関数は3つあります。それが『MODE』『MODE.MULT』『MODE.SNGL』になる訳ですね。もともとはMODEのみでしたが、バージョンも新しくなり、求める範囲の指示の仕方が変わって他の二つが出て来た感じですね。古い方はいつか無くなる可能性があるので気を付ける様にしましょう!

『MODE』の書き方と使い方をチェックしよう

ではMODEからチェックして行きましょう。
これが前のExcelのバージョンから使えていた関数になります。Excel2109ではまだ存在しているので使えていますが、いつか無くなる可能性があるので注意しておいて下さいね。

関数式:『=MODE(数値の範囲、数値の範囲2…)』

引数にはどの範囲のデータの部分の最頻値を出したいのか範囲を指示しましょう。
指示した範囲部分の中で一番出て来ている数値が分かります。
範囲の指示の仕方については、まとめて指定出来る様になっています。

今回の数値の範囲だったら関数としては『=MODE(A1:G3)』になります。

モード関数を書きました

関数を確定すると出て来ましたね。これが最頻値となる訳ですね。

最頻値が分かりました

『MODE.MULT』の書き方と使い方をチェックしよう

二つ目にMODE.MULTのチェックして行きましょう。
これが新しいExcelのバージョンから出て来た関数になります。範囲の指示の仕方が変わったという所がポイントになっています。

関数式:『=MODE.MULT(数値の範囲、数値の範囲2…)』

さて引数に指定出来る範囲が変わりましたが、どの様に変わったでしょうか?
パッと見た感じでは違いが分かりませんが、指定出来る範囲が垂直方向のみという事になります。
1列ずつ指示する感じで指示してくださいね。

例えば指定の仕方としては『=MODE.MULT(C1:C3、F1:F3)』になります。

モードマルチ関数を書きました

関数を確定すると出て来ましたね。
さっきの様に範囲指定をしてしまうとエラーになるので、一列ずつの指定になる事を忘れないでくださいね。

列での最頻値が分かりました

『MODE.SNGL』の書き方と使い方をチェックしよう

三つめはMODE.SNGLのチェックして行きましょう。
これが前のExcelのバージョンから使えていた関数の、新しいバージョンになります。
求めたい内容や指示する方法は同じになっているのでこれまでのやつを使いたいと言う時にはこの関数を使う様にしましょう。

関数式:『=MODE.SNGL(数値の範囲、数値の範囲2…)』

引数にはどの範囲のデータの部分の最頻値を出したいのか範囲を指示しましょう。
結果はMODEと同じ内容になります。
最頻値が複数あるとか、そもそも最頻値が無い時にはエラーになります。

今回の数値の範囲だったら関数としては『=MODE.SNGL(A1:G3)』になります。

モードシングルを書きました

関数を確定すると出て来ましたね。
MODEの時と同じ結果になりましたね!

範囲の中での最頻値がわかりました

Excelで中央値を求める『MEDIAN』関数を活用しよう!

ではもう一つの値の中央値を関数で出してみる事にしましょう!
中央値はその名の通り『真ん中』の数値ですね。数値を並べ替えた時にその中で真ん中に来ている数値になります。正規分布であれば中央値が大体平均値という感じになりますね。
平均値よりも中央値が小さければ、大きい方の数値の方が数が多いという事になりますし、もしも中央値の方が大きければ、数値が小さい方の分布の数が多いという事になります。
平均値と中央値でなんとなく分布の山がどのくらいの位置にあるのかが分かるので分析に使われている訳ですね。

『MEDIAN』の書き方と使い方をチェックしておこう!

実はこの中央値を求める関数も、これまでと同じ様にセルを設定してあげると出来るんです。
範囲選択すればOKなので使い方も簡単ですね。

関数式:『=MEDIAN(数値の範囲1、数値の範囲2……)』

範囲に指定した中にある数値から中央値を出せます。
今回の数値の範囲で出してみようとすると『=MEDIAN(A1:G3)』という事になりますね。
数値の範囲をそのまま指定すればいい訳ですね。

メジアン関数を書きました

結果でもちゃんと中央の値が求められましたね。

中央値が分かりました

Excelの関数で最頻値・中央値を出してみよう【MODE】【MODE.MULT】【MODE.SNGL】【MEDIAN】関数の使い方|【まとめ】

Excelで数値の最頻値と中央値を求められる関数として4つ、『MODE(モード)』・『MODE.MULT(モードマルチ)』・『MODE.SNGL(モードシングル)』・『MEDIAN(メジアン)』の使い方でした。
最頻値はその範囲の中で一番多く出て来るやつで、中央値は数値を並べ替えた時に丁度真ん中に来るという事でしたね。データ量が多くなってくるとこれらを求めるのが大変になってきます。今回の関数を活用すればすぐに分かるので便利ですね。
統計の場合はたくさんのデータを扱う事になりますのでそれに対応する関数もエクセルにたくさんあります。使い分けられる様にして行きましょう!