ブラウザでWebサイトを見ていると現れる広告。
画面を埋め尽くしてWebサイトが見えず、困った方も多いはず。
他にも、Webサイトによる追跡や、子供に見せたくない、いやな広告も…
そんな時、広告ブロックアプリが活躍します。
これを入れると広告が消えるという画期的なもので、現在いろいろなアプリが出ています。
今回はその中でも有名な、AdGuardの機能と使い方についてご紹介します。
目次
AdGuardとは?
AdGuardとは、PCやスマホのブラウザで閲覧したWebサイトの広告をブロック、消してくれるアプリです。
Webサイトからの個人情報の追跡をブロックしたり、不適切なサイトから子供を守ることもできます。
1億6000万人の人が利用しており、知名度と品質が高く信頼性があります。
インストールするだけで効果を発揮してくれます。
設定画面から細かく各機能をオン・オフできるので、操作も簡単。
アプリの文章が日本語なので、初心者にもわかりやすくて助かりますね。
AdGuardは他の広告ブロックアプリとはどう違う?
AdGuardはブラウザでの広告ブロックに加えて、アプリ上の広告もブロックできるのが強みの一つです。
一般的な広告ブロックソフトはブラウザの制約に合わせて作られていますが、
AdGuardは独立したシステムでブロックしているため、ブラウザやアプリの種類に左右されず広告をブロックすることができます。
機能がとても多く、カスタマイズ性もあるので、多目的に使用することができます。
AdGuardの対応OSは?
Windows、Mac、iOS、android版があります。
PC用のブラウザ拡張機能版もあります。
AdGuardは無料で使える?
PC版は無料試用期間があり、ブラウザの拡張機能で利用する場合は無料で使うことができます。
スマホ版は基本無料です。サブスクリプションで使える機能が増える形です。
AdGuardの機能と特徴と使い方
広告ブロック
Webサイトのバナー広告やポップアップ広告、動画サイトの動画広告などを消してくれます。
アプリをいれるだけで、ブラウザの種類を問わず広告を消すことができます。
Webサイトだけでなくアプリ上の広告も消すこともできます。
検索エンジンの結果に出る広告や、Webサイトによる自己宣伝もブロックする機能があります。
Cookie利用同意通知などの迷惑要素をブロックする機能も。
Windows版の場合、OSによるスタートメニューでの提案やヒントなどの広告もブロックできます。
Windows版の設定画面の一部。OSの提案まで消せるのはすごい。
スマホ版の設定画面の一部。Cookieを受け入れますか?の通知を消す設定がありますね。
ページの読み込みの高速化と通信料の節約
広告が読み込まれる前に通信をブロックする仕組みのため、読み込みが早くなります。
特に動画の広告はデータが大きいので、通信料の節約にも効果的です。
具体的にどれくらいデータを節約できたかが可視化されています。
広告が消えた後の空白が残らない
広告が消えたことによって残る不自然な空白を処理し、見やすいWebサイトにしてくれます。
トラッキング(個人情報の追跡)をブロック
Webサイトや、Cookieからの個人情報の収集や、検索履歴の追跡をブロックします。
PCアプリ版では、Cookieに有効期間が設定できるので、複数ページに渡るような過剰なトラッキングを防ぎつつ、スムーズにログインなどをすることができます。
他にもWebRTCやリファラ、プロキシなど様々な設定があり、好みに合わせて使うことができます。
Cookieの設定画面。ブロックの加減を数値で決められるのが良いですね。
ブラウジングセキュリティ機能
見た目を偽造しているフィッシング詐欺サイト、ウィルスに感染したサイト、無限リダイレクトなど、悪意のある危険なサイトをブロックしてくれます。
ペアレンタルコントロール
セーフサーチ機能を使うことで、子供に見せたくない不適切なWebサイトを検索結果から除外し、非表示にしてくれます。
exeファイルの読み込みをブロックする機能があり、不審なファイルのインストールを防止することもできます。
特定のサイトを指定してブロックすることもできます。
パスワードを設定する機能もあります。AdGuardの設定の変更・プログラムの終了を防止できます。
ブロック指定したサイトを閲覧する時にも使うことができます。
ペアレンタルコントロール機能はPCアプリ版にしかありませんが、DNS通信の保護機能を使うことによって、他のOSでも近い効果を発揮することができます。
ペアレンタルコントロールの設定画面。パスワード管理が便利。
DNS通信の保護機能
アプリ内トラッキングをブロックして、DNS通信を暗号化することでプライバシーを保護します。
目的に合わせたDNSサーバーを選択できます。ペアレンタルコントロールに特化したサーバーを選ぶこともできます。
アプリ上の広告をブロックする際にも、DNSフィルタリングのブラックリスト機能を使うことで広告の読み込みをブロックすることができます。
スマホ版のDNSサーバー。ペアレンタルコントロールを目的としたファミリープロテクションサーバーには、セーフサーチと不適切コンテンツブロック機能も入っています。
これは例として、DNSのブラックリストでLINEの広告をブロックしています。
カスタムフィルタ機能
AdGuardは、AdGuardが開発した、広告が悪質かどうかを判別するフィルタを使用しており、日本語に特化したフィルタも作ってくれています。
このフィルタ機能は、ユーザーが開発したオリジナルのフィルタも使用することもできるので、カスタマイズ性に定評があります。
有志のユーザーが、作成したフィルタを公開していますので検索してみてもよいでしょう。
ホワイトリスト機能
嫌な広告はブロックしたいけれど、このWebサイトは応援したいので広告を表示したい…そんな時のために特定のサイトでのみ広告を表示するホワイトリスト機能があります。
ホワイトリストにドメイン名を入力するか、
スマホ版では開いているページで共有ボタンを押し、下部にあるAdGuardの項目からオプションを選択することができます。
ブラウザアシスタント
PCアプリ版と連動するブラウザ拡張機能です。ブラウザ上から直接広告をブロックしたり、AdGuardに報告できる機能です。
AdGuard VPN
マルチプラットフォームのVPNサービス。
AdGuardアプリからダウンロードすることで、通信の匿名性を高め、プライバシー保護を強化できます。
アプリサポートサービス
アプリから直接サポートに問い合わせることができます。
スマホ版の場合、公式の使い方動画やFAQをアプリから見ることができます。
AdGuard 導入方法の紹介
AdGuard PC版の導入方法
PC版は公式サイトでインストールすることができます。
AdGuard PCブラウザ拡張機能版の導入方法
各ブラウザの拡張機能ストアに「AdGuard 広告ブロッカー」があります。
「AdGuardブラウザアシスタント」は、PCアプリ版と連動するためのものです。混同しないように気を付けましょう。
AdGuard スマホ版の導入方法
iOS版
appストアでダウンロードすることができます。
インストールができましたら、「設定」アプリの「safari」の「コンテンツブロッカー」から、AdGuardのものをすべてオンにしましょう。
Android版
Google playストアに「AdGuard:Samsungブラウザ用コンテンツブロッカー」がありますが、「Samsungインターネットブラウザ」と「Yandexブラウザ」の限られたブラウザでだけ広告がブロックできる、機能制限版です。
chromeなどのブラウザで広告をブロックしたい場合、AdGuard公式サイトからダウンロードしましょう。
AdGuard 無料版と有料版の違い
基本的に、無料版ではブラウザでの広告ブロックのみになります。
無料版でも80%ほどブロックできるため、十分に満足できると思います。
より確実な広告ブロック、アプリ上での広告ブロック、トラッキング防止、ペアレンタルコントロールなどのいろいろな機能を使うためには、有料版が必要になります。
有料版のメリットとして、不具合が少ないこともあげられます。
まとめ
AdGuardは、広告ブロックに加えてたくさんの機能があるアプリであり、ユーザー数の多さから安全性にも定評があります。
インストールするだけで簡単に機能するので初心者でも扱いやすく、詳しいユーザーのニーズにも応えられるカスタマイズ性も兼ね備えていて、柔軟性がありますね。
無料版でもブラウザでのWebサイトの観覧が快適になり、有料版は年額版と買い切り版があるので、OSによって値段も変わりますが、求めやすさもあると感じています。
アプリ上でも広告を消したい、安全性を高めたい、ペアレンタルコントロールを使いたいと思ったら思い切って有料版の導入を考えてみるのも良いと思います。
皆さんも、ひとまずブラウザ拡張機能版やスマホ版で試してみてはいかがでしょうか?
良い広告フリーライフを!