現代は「ネット社会」と呼ばれるほど、スマートフォンが生活の中心にあります。
大人から子どもまで1人1台持つのが当たり前となり、通勤中にニュースを読んだり、学習アプリを使ったり、動画を楽しんだりと、使い方は多様です。仕事用とプライベート用で複数のデバイスを使い分ける人も増えています。
こうしたデジタル環境の変化により、広告のあり方も大きく進化しました。
以前はテレビや新聞などのマスメディアを通じて一斉に情報を届けていましたが、現在web広告の出現によってユーザーの興味や行動に合わせて、より的確かつ効率的に広告を配信できるようになっています。
本記事では、Web広告の代表的な7種類を初心者にもわかりやすく解説し、広告選びに役立つ「3つのポイント」も紹介します。
自社に最適な広告手法を見つけるヒントとして、ぜひ参考にしてください。
目次
web広告とは
Web広告とは、インターネット上で展開される広告全般を指します。
スマートフォンやパソコンを通じて、Webサイト、検索エンジン、SNS、動画プラットフォームなど、さまざまな場所に表示される広告が含まれます。
広告の形式は多様で、バナー広告のように視覚的に目立つものから、検索履歴や閲覧履歴をもとに自然に表示されるパーソナライズ広告まであります。後者はユーザーが広告と気づかずに情報に触れることも多く、より効果的なアピールが可能です。
Web広告の強みは、ターゲットを細かく設定できる点にあります。
年齢、性別、地域、興味関心などの条件に応じて配信先を絞ることで、無駄な広告費を抑えながら高い成果を期待できます。
さらに、広告を出稿したその日から効果を測定できる即効性も魅力です。
クリック数や閲覧数、コンバージョン率などをリアルタイムで分析できるため、状況に応じて柔軟に運用を調整できます。
web広告の種類
Web広告には、目的や配信方法、ターゲット層に応じてさまざまな種類があります。
現在主流となっている広告形式は以下の7つです。
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- 動画広告
- SNS広告
- 記事広告
- アフィリエイト広告
- リターゲティング広告
それぞれの広告の種類は異なる特徴とメリットがあり、自社の目的やターゲットに合わせて選ぶことで、より高い効果が期待できます。
リスティング広告
リスティング広告は、ユーザーが検索エンジンで入力したキーワードに応じて表示されるweb広告です。
検索結果ページの上部や下部に掲載されることが多く、自然な流れでユーザーの目に触れるため、高いアピール力があります。
このweb広告の特徴は、ユーザーの「今知りたいこと」や「購入を検討している商品」に対して、タイミングよく情報を届けられる点です。クリック課金型の仕組みを採用しており、実際にクリックされた場合のみ費用が発生するため、効率的な集客が可能です。
即時配信ができるため、新商品の告知やキャンペーンなど、短期的な成果を求める場面にも適しています。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリの広告枠に表示される画像・動画・テキスト形式のweb広告です。バナー広告とも呼ばれ、視覚的なインパクトを活かしてユーザーに情報を届けることができます。
検索履歴や閲覧履歴をもとにターゲティングが可能で、潜在層へのアプローチにも効果的です。ブランドの世界観や商品の魅力を視覚的に伝えることで、認知拡大やブランディングに貢献します。
こちらもユーザーの検索、閲覧したキーワードによってターゲットを絞ることで視覚的にもテキストだけでは伝わりにくいブランディング情報を効果的にターゲットへアプローチできるweb広告です。
リターゲティング広告
リターゲティング広告は、一度Webサイトを訪れたユーザーに、Cookieを利用してユーザーリストを作成し、継続的に広告を配信するweb広告です。
購入を迷っているユーザーや、再訪問の可能性が高いユーザーに対して再度アプローチできるため、コンバージョン率の向上が期待できます。
動画広告
動画広告は、YouTubeやTikTokなどで、音と映像を使って見ている人の興味を引くweb広告です。
ユーザーが読み進める手間もなく、短時間で情報を伝えられるうえ、ストーリー性や音楽によって印象に残りやすいのが特徴です。
視聴者の興味を引きやすく、クリック率や再生率の向上が期待できる広告手法です。
SNS広告
SNS広告は、Instagram、X(旧Twitter)、FacebookなどのSNS上で配信されるweb広告です。ユーザーのプロフィール情報や行動履歴をもとにターゲティングが可能です。
また、ユーザーがweb広告をシェアすることで情報が拡散され、口コミのように広がるため、拡散性の高い広告手法として活用されています。
記事広告
記事広告は、Webサイトの広告枠を購入し一定期間掲載されるweb広告です。
インタビューや体験談、ユーザーの声などを記事形式で紹介することで、自然な形で商品やサービスをアピールできます。
ユーザーが読むうえでは見出しや本文、画像などはふつうの記事と同じですが、「広告」や「PR」と書くことで、それが広告だとわかるようにしています。
アフィリエイト
アフィリエイト広告は、アフィリエイターがブログやSNSなどを使って商品やサービスを紹介し、ユーザーが購入・利用した際に報酬が発生する仕組みです。
成果報酬型のため、費用対効果が高く、低リスクでweb広告の展開が可能です。
※アフィリエイターとは、商品を紹介する人のことをいいます。
(ユーチューバーや芸能人等の有名人やそのページを作成している人、管理者)
web広告を運用するポイント3つ
ここまでWeb広告の種類や特徴について紹介してきましたが、これらを効果的に活用することで、広告費に見合った成果はもちろん、それ以上の結果を得ることも十分に可能です。
ただし、Web広告は種類が豊富で、配信方法やターゲット設定も多様なため、やみくもに始めるのではなく、運用前にしっかりと戦略を立てることが重要です。
ここでは、Web広告を運用する際に押さえておきたい3つの基本ポイントを紹介します。
ターゲットを明確にする
ターゲット設定は、Web広告の成果を左右する最も重要な要素のひとつです。
地域、年齢、性別、職業、ライフスタイルなどを細かく分析し、誰に向けて広告を届けるのかを明確にすることで、無駄な配信を減らし、効果的なアプローチが可能になります。
たとえば、学生向けの商品を主婦層に配信しても成果は期待できません。
web広告の種類によってターゲティングの精度や設定方法が異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
目的を明確にする
Web広告を運用する際は、「何のために広告を出すのか」という目的をはっきりさせることが必要です。
ブランドの認知度を高めたいのか、新規顧客を獲得したいのか、既存顧客のリピートを促したいのか、リーチ数を獲得したいのかによって、選ぶべき広告の種類や配信方法が変わってきます。
目的が曖昧なままでは、web広告の効果を正しく測定することも難しくなります。目標を明確にすることで、web広告の成果を具体的に評価し、次の施策につなげることができます。
予算を明確にする
出典:Web広告の費用相場と種類は?事例や課金方式を一覧表で解説
https://imitsu.jp/cost/net-adagency/article
これまでターゲットによって、web広告の種類を絞るとお伝えしてきました。
ですが、実は最終的な決断は企業が考える予算で決まります。
ターゲットには必要だと思っていても、web広告の種類によっては初期費用、月学費用、成果報酬や1回のアクションごとにかかってくるものがあり、期間契約型になると100万円から1000万円にもなってくることもあります。
web広告で確かな収益へと持っていくにはここをおろそかに考えてはいません。
予算オーバーでは自社にとっては費用対効果が薄く、参入するには慎重な判断が求められるといえるでしょう。
まとめ
Web広告は日々進化を続けており、正しく運用すれば市場の変化にも柔軟に対応しながら、高い費用対効果を得ることができます。
そのためには、日常的な情報収集や分析力は欠かせません。
また、Web広告は1種類だけに頼るのではなく、複数の広告手法を組み合わせることで、より広いターゲット層にアプローチでき、成果の最大化が期待できます。
ターゲットの層が厚い場合は、複数のweb広告を併用することで、ブランディングや購買意欲の向上につながります。
予算に余裕がある場合は、戦略的に複数の広告を展開することをおすすめします。