迷惑メールにされる?スパム判定のフィルタを避ける17の対策

迷惑メールにされる?スパム判定のフィルタを避ける17の対策

送信したメールが迷惑メール、スパム判定とされてしまった経験はありますか?
ビジネスでも大切なメールが、迷惑メールフォルダに振り分けられたり、スパム判定されると届かなくなってしまう可能性があります。

そのようにならないために、迷惑メールスパム判定とされてしまう原因と17の対策をご紹介します。

迷惑メール、スパム判定とされてしまう原因は?

迷惑メール、スパム判定とされてしまう原因は?

迷惑メール、スパム判定とされてしまう原因を以下の3つに分けて説明していきます。

  • メール送信環境の問題
  • 送信者の問題
  • メール内容の問題

メール送信環境の問題

SPF、DKIM、DMARCといったメール認証技術が設定されていないと、IPアドレスの信頼性が低くなり、迷惑メールと判断されてしまいます。「DMARC」「DKIM」「SPF」とは、「送信ドメイン認証」と呼ばれるもので、メールの送信者が本物かどうかを検証する仕組みです。

メール送信方法の問題

一般的なスパム対策では、大量のメール送信を無差別に送っている送信者をブロックする方法があります。
メールを短時間に大量送信してしまうと、無差別に大量送信しているスパマー(迷惑メールを配信するような業者)と疑われてしまいます。

メール内容の問題

メールの内容にも迷惑メールではないか判定されてしまいます。
詐欺、違法なビジネスに誘導させる内容や、過度な煽り表現、不自然な日本語不適切な装飾文字などもスパム判定にされやすくなります。また信頼性の低いURLや危険なURLの掲載も同様なので気を付けましょう。

迷惑メール、スパム判定にされないための17の対策

迷惑メール、スパム判定にされないための17の対策

では、迷惑メール、スパム判定にされないための対策はどんなことが必要なのでしょうか?17の対策を見ていきましょう。

IPアドレスの信頼性を良好に保つ

メール送信元の信頼性を示すことを「IPレピュテーション」と言います。
IPレピュテーションを向上させることで、メールが受信トレイに届きやすくなります。IPアドレスの信頼性をオンラインサービスで確認するとよいでしょう。

ドメイン認証技術に対応する

メールのなりすまし防止の技術でSPF(Sender Policy Framework)やDKIM(Domain Keys Identified Mail)というものがあります。
「SPF」とは、メールの送信元ドメインが正規のメールサーバーから送信されていることを確認し、なりすましメールの送信を防止する機能です。
「DKIM」は、メールの内容が送信中に改ざんされていないことを確認し、メールの完全性を保証してくれます。

技術を組み合わせることで、より高いメールセキュリティを実現できるため、対応されているか確認をしましょう。

配信速度・大量送信に気を付ける

原因でも書いたように信頼性の低いアドレスからの大量送信や一定時間内に受信可能なメールの数を超えるペースでの送信は、メールの受信を一時的にブロックされてしまいます。
対策として、小分けに送信すること、大量メール送信する場合は、大量送信可能なメール配信サービスを利用することが重要です。

ブラックリストを確認する

迷惑メールのIPアドレスやドメインをまとめたブラックリストがあります。
登録されてしまうと迷惑メールと判断されてしまう可能性があるので注意するとともに、ブラックリストに入っていないかの確認をブラックリスト登録確認サイトを利用して確認してみましょう。

正しいリダイレクト先を設定する

メールに表示されているURLと、実際に開いたページが違うと、怪しいメールと疑われてしまう可能性があります。
Webサイトが正しいURLとしてのせられているかの確認が大切です。

反応の低い・無効なアドレスはリストから削除する

長期間開封されない、エラーメールが返ってくる無効なアドレスに送りづけるとIPレピュテーションが下がり、迷惑メールとしてみなされることがあります。
定期的に配信先のリストを整理しましょう。

受信側を考えた時間配信

受信側が迷惑だと感じる夜中や早朝などの時間帯にメールを送らないことはとても大切です。メール配信に遅延が発生し、意図していない時間に届いてしまう場合は、高速配信に対応しているメール配信エンジンの導入も良いかもしれません。

アドレス帳に登録のお願いをする。

これは、受信側に「このメールを受け取ります」と意志表示をしていただく方法です。
送信側と受信側の合意を“証明”する方法とも言えます。
携帯キャリアアドレスをご利用のユーザには「ドメイン指定受信の設定」、Webメールをご利用のユーザには「送信元アドレスのアドレス帳への登録」をお願いするコメントを残しましょう。

受信する人に合わせたメール内容を送る

受信側の環境は、携帯キャリアやWebメールといったメールアドレスの種類の違いや、スマートフォン、ガラケー、タブレット、PCといった端末の違いがあります。そのため、配信するメールが同じようにどの環境でも見ることができるとは限りません。

デザインが崩れていたり、受信側が見づらいと感じるメールは開封されなくなり、その結果迷惑メールと見なされてしまう可能性もあります。
それぞれの受信環境に合ったデザインや書式を使いましょう。

迷惑メールでよく使われるキーワードは使わない

迷惑メールでよく使われる、「無料」「稼ぐ」「詐欺」「現金」などのキーワードは避け、言葉選びは慎重に行いましょう。

記号での過度な装飾を使わない

記号を多く利用した装飾方法は迷惑メールに使われることが多いので避けたほうがよいでしょう。
NG例:★*☆★*☆★*☆★*☆★*☆★*☆

短縮URLを使用しない

URLを短縮してしまうとリンク先とは別のURLに変換されるので、迷惑メールと判断されることがあるので気を付けましょう。

配信停止リンクを設置する

特定電子メール法でメールマガジンを送信する際、配信を停止するためのリンクを記載することが義務付けられています。設置することで、受信者が迷惑メールとして報告するのを防ぎ、メールの到達率を上げることができます。

画像とテキストのバランスを取る

画像の割合が高く、テキストが少ないメルマガは、スパムと判断されやすいです。テキストと画像のバランスを取ることが重要です。

HTMLをシンプルにする

色やフォントのサイズ変更、強調表示、複数のフォントスタイルなど、過度にスタイルが適用されたHTMLコンテンツもスパムとみなされやすくなります。シンプルで読みやすいデザインを心がけると良いでしょう

メルマガの場合、解除手続きは簡潔に

解除手続きを簡単にすることも重要です。解除手続きが複雑だと、ユーザに迷惑メールBOXへ入れられてしまうことがあります。
その結果、配信したメールや送信元のドメインが迷惑メールもしくは迷惑メール業者と見なされる可能性があります。
そのようなケースにならないために、ユーザにとってわかりやすい解除手順やフォーマットにしましょう。

法令を守る

迷惑メール、スパムメールに対する法律には、「特定電子メール法」と「特定商取引に関する法律」の2つがあります。確実に届くようになる保証はありませんが、法律の内容も理解し、遵守することを心がけましょう。

まとめ

まとめ
せっかく作成したメールや重要なやり取りが、迷惑メールやスパム判定にされてしまったら、困ってしまいますよね。
そうならないためにも、送信環境や送信方法、メール内容を気をつけていきたいですね。

今回紹介した原因と対策を日頃から確認しながら、日々メール作成や送信していきましょう。