VR業界はゲームに留まらない!面白いビジネス活用事例10選を解説

VR業界はゲームに留まらない!面白いビジネス活用事例10選を解説

近年、VR(Virtual Reality:バーチャルリアリティ)が様々なビジネスに活用されていることを知っていますか。

今回はVRをビジネスに導入している企業の活用事例を10選ご紹介します。
VR業界で活躍したい方も是非参考にしてみてください。

VRとは?

VR(Virtual Reality:バーチャルリアリティ)とは、コンピュータで作り出された仮想空間を、まるで現実世界のように体験できる技術で、日本語では「仮想現実」と訳されます。コンピューターによって表現される感覚刺激(視覚像や音など)を通じて体験できる人工的な環境で、没入感やリアルな体験が魅力として挙げられます。

VRでできること

まるで物語の中に入り込んだような映画視聴、自宅にいながら目の前でライブ観戦をすることも可能です。VRでできることはそれだけではありません、他にも以下のような場でもVRが活用されています。

コミュニケーション・ビジネス

  • 会議
  • 不動産
  • 現場作業

健康・トレーニング

  • フィットネス
  • 医療

エンターテインメント・レジャー

  • スポーツ観戦
  • 旅行

これらの仕組みが、実際にどんな場面で活かされているのか、思わず体験したくなるような活用事例をご紹介していきます。

VRの仕組み

VRの仕組み
人間は左右の目で少し違う映像を見ており、その差(両眼視差)を脳が合成することで立体的に感じています。VRではこの仕組みを利用し、右目用・左目用に2台のカメラで同時撮影した映像をゴーグル内の左右の画面に映し分けることで、立体映像を実現しています。

面白い!VRビジネス活用事例

面白い!VRビジネス活用事例
VRについて理解したところで、実際どのように導入されているか想像できますか。
ビジネスの視点で成功したプロジェクトの中にも面白い事業がたくさんあります。

仮想空間の技術を、うまく活用されている企業の実例を、いくつか見てみましょう。

>活用事例①自治体
愛知県津島市|景観を考えるVRワークショップ

愛知県津島市は、津島神社(つしまじんじゃ)の「津島のお天王さま」として全国的に有名です。
そんな津島市では、新しく景観についてのワークショップをVRで行いました。参加人数はなんと27人!多くの方が津島市とVRに興味があることが伺えますね。
現在と昔の景観の違いを、VR 技術によって確認することで、日常の生活の中では気づくことができない新たな発見があったようです。
津島市公式ページ

活用事例②スポーツ
KDDI|未来を描く!銀座にバーチャルサッカースタジアム出現!

KDDIは、2024年銀座においてARやXRなどのデジタル技術とエクスペリエンスデザインを掛け合わせた未来のサッカー観戦体験イベントを実施しました。
本イベントでは、2030年に向けて「もしも銀座にサッカースタジアムを建設したら?」をテーマに、没入感のあるバーチャルスタジアムを銀座に導入しました。観戦には、1,533名もの来場者が訪れ新感覚のサッカー観戦を楽しみました。
GINZA STADIUM TOUR 2030 by KDDI

活用事例③不動産業界
積水ハウス|360°のVR技術を活用した”未来のわが家”

積水ハウス株式会社は、1960年創業の日本を代表する大手ハウスメーカーです。
誰もが知る積水ハウスですが、360°のVR技術を活用した”未来のわが家”を再現し、不動産の新たな可能性をもたらします。

VRを通じて自宅から設計相談やプラン確認ができるオンラインサービスも展開されています。
これまでのコミュニケーション過多を減らし、効率を上げることに役立っています。
積水ハウスのバーチャル住まいづくり VR設計

活用事例④製造
キリン|「おいしさ体験オンラインツアー」

一番搾りや本麒麟でもおなじみのキリンでも「おいしさ体験オンラインツアー」と題した、VR技術を活用した工場ツアーを提供しています。

スマホを傾けたり指で動画をスワイプすると視点を変えて動画を楽しむことができます。
稼働していない時間帯でも高速でビールが重鎮・缶詰される様子を360°VRスコープで体験でき、見学者の満足度向上にも貢献。
ビールが注がれる様子を上下左右自由に視点を変えることができ、臨場感たっぷりの体験となっています。
キリンビール工場見学(横浜工場)|バーチャルツアー

活用事例⑤医療
ビーライズ|医療教育に役立つ!VRシミュレーター「EVR」

ビーライズは、広島に本社を構えるテクノロジーカンパニーです。非接触のバーチャルイベント、仮想空間での次世代型トレーニング、今までにない体験コンテンツなど、「デジタルならではの体験」を開発・実装しています。

ビーライズは、医療教育に役立つ救急医療VRシミュレーター「EVR」を提供しました。
プレイヤーはVRゴーグルを装着し、コントローラーを操作して仮想の救急医療現場にいる患者へ処置を行います。
3DCGでリアルに再現されているため、臨場感あふれるトレーニングが可能です。
【EVR】医師が自由に患者症例を作成できる救命救急VRシミュレーター(公式ブログ)

活用事例⑥エンタメ業界
フォートナイト(Fortnite)|米津玄師の世界同時バーチャルライブが話題に!

2020年8月にバトルロイヤルゲーム「FORTNITE」(フォートナイト)内で米津玄師がバーチャルライブを行い、話題になりました。
ゲーム内に設けられた特設ステージでは、サビになるとアバターが自動的にジャンプさせられる演出も!
メタバース空間を利用すれば、より没入感のある「体験」を提供でき、世界に向けてより多くの人に届けることができるのが特徴です。

バーチャルライブ「米津玄師 2020 Event / STRAY SHEEP in FORTNITE」のフル映像は、YouTubeにて公開中です。
バーチャルライブのフル映像はこちら!

活用事例⑦教育・研修
ウォルマート|17,000台ものVRデバイスを導入してVR研修

2018年9月には、世界的なスーパーマーケットチェーンであるウォルマートが、17,000台ものVRデバイスを導入してVR研修を行うことを発表しました。
ウォルマートでは、STRIVR Labsが開発したVR研修コンテンツを使って接客のトレーニングを行っています。
特別忙しい状況でも、従業員が対応できるように他の店舗がどのように対応しているかをVRを使って共有しているようです。

映像で接客の様子、棚の設置方法など疑似体験できるシミュレーターとして使われています。また研修だけでなく中間管理職の選考プログラムとしても活用しているようです。
ウォルマート公式オンラインショップ

活用事例⑧広告
博報堂|国内初!!VR広告枠の販売を開始

VR広告は、近年注目を集めている広告手法のうちの1つです。
博報堂はそこに目を付け、国内初となる世界最大級のVRゲームプラットフォーム「Roblox(ロブロックス)」内での広告枠の販売を開始しました。
Roblox内の建物や看板に広告として、画像や動画を掲載できます。掲載枠が一つの枠あたり2週間で80万円〜の予定としています。
HAKUHOUDO XRについて

活用事例⑨農業
JA共済連|VRで巡るTOKYO農業

農業とVRは一見かみ合わなそうに感じますが、現在VRを取り入れた経営戦略が多く確認されています。
JA共済連の東京本部は、なかなか知られていない東京の農地を知ってもらうために、VRで巡るTOKYO農業のイベントを開催しました。

専用ゴーグルを装着して3分半程度の動画がナレーションとともに流れます。
他にも、VR映像内で出題されたクイズに正解すると、「ひとのわグマ」のグッズなどの景品がプレゼントされました。
JA共済公式ページ

活用事例⑩ショッピング
アンリアレイジ(ANREALAGE)|仮想空間で11点が総額5000万円で落札

2003年に設立された日本を代表するファッションブランドのアンリアレイジ。
同ブランドは2022年にVR・NFT領域への進出を進めました。
VRプラットフォーム「ディセントラランド」で行われたメタバースファッションウィークでは、日本で唯一の参加を果たしました。

また、2023年のパリコレクションでは、パッチワークドレスを、『VRChat』『ZEPETO』『Roblox』の3つのプラットフォーム向けに、メタバースで着用可能なデジタルウェアとして発売しています。
ANREALAGE DIGITAL WEARについて

VR業界に就職するには

VR業界は今後も市場が広がっていくことが予想され、多くの業界で利用される期待が高まっています。
VRクリエイターの求人を見ると、年収350万円〜600万円と高収入であることがうかがえ、将来性が高いといえるでしょう。

VR業界で求められるスキルは、Unity/Unreal Engineを使った開発スキル、C#・C++などのプログラミングスキル、3DCG制作スキルが中心です。
加えて、UI/UXデザイン能力や動画編集スキルなどがあるとより役立つ場合があります。

VR導入を成功させるコツ

期待が寄せられるVR業界ですが、残念ながら失敗するリスクが比較的高いとされています。
導入する前に、まず得られるメリット、その反対の隠れたデメリットを理解しておくことが重要です。

メリット

  • 時間や場所関係なく利用が可能
  • リアルな映像の視聴ができ、理解度が高まる
  • 非接触での教育・研修が可能
  • 安全に臨場感あふれる体験ができる

デメリット

  • 初期導入コストが高い
  • 技術的な導入には専門知識が必要
  • ユーザ側にVRデバイスがない場合がある

まとめ

まとめ
今回ご紹介した活用事例はほんの一部分でしかありません。

VR技術は、教育・広告・ショッピングなど様々な分野で広く活躍しており、人々の興味関心が深い業界でもあります。
その一方で、まだまだ発展途中で、コスト面や技術の浸透においては課題があるのも否定できません。

2026年には、より一般化が広まる可能性を秘めており、これからのIT社会では発展が期待されています。
今後も新しいバーチャル技術や体験にも注目したいですね。