会議や取材などで発生する文字起こしは、業務の中でも特に手間と時間がかかる作業です。しかし近年、AI技術の飛躍的な進歩により、このプロセスは大きく様変わりしました。
手作業の負担を激減させ、業務効率化を強力に後押しするおすすめのツールを見ていきましょう。
テープ起こしの変遷と現状

まずテープ起こし以前はどのようにして議事録や記事を書いていたのでしょうか?
速記と言って簡単な線や点でできた符号を使って、会話と同じスピードで書きとってそれを
解読し文章に直していました。1950年以降にオープンリールやカセットテープレコーダー
が普及し音声を聞きながら手動で文章を起こしていました。音声を何度も巻き戻しながら、人間が手作業でタイピングする膨大な労力を伴う作業でした。
※テープ起こしとは、カセットテープなどから書き起こしたためにそう呼ばれるようになりました。(現在では文字起こしの方が一般的かもしれません。)
その後は皆さんもご存じの通りICレコーダーなどに代わり今ではスマホなどで手軽に録音ができるようになりました。それに伴いパソコンのソフトやキーボードと組み合わせて効率よく作業ができるようになりました。
現在ではAI技術の発展によりクラウド上で自動で文字起こしを行うツールが主流になりつつあります。更には要点の抽出や要約なども行うようになりました。
文字起こしアプリの種類

大きく分けて
アプリ型・クラウド型・専用機器連携型・無料の基本ツールの4種類に分類されます。
アプリの特徴
アプリ型
スマホなどで録音してクラウド経由でテキスト化。
出張先などやインタビューなどに向いている。
クラウド型
パソコンのブラウザやソフトでリアルタイムの会話や録音ファイルを処理して要約までする。 多人数での会話や複数人での編集に向いている。AIなどの要約もできる。
専用機器連携方
専用デバイスを利用してノイズの少ない音源で文字起こしをするタイプ。
長時間の会議や対面取材などに向いている。
無料の基本ツール
既存ツールの音声入力機能使う。
コストをかけずにメモ書きなどに向いている。
使い方によってアプリを選ぼう

出張や簡単なインタビュー記事、備忘録などに適している。
- Notta
- LINE WORKS AiNote
- Google ドキュメント
- Plaud
専用のレコーダーと連携
会議中心の使用で多人数の聞き分けや不必要な部分の整理・要点などの要約。
参加していないメンバーへの共有なども出来るかなり機能が高いもの。
- Notta
- Rimo Voice
- AutoMemo
- LINE WORKS AiNote
数は少ないですが買取型のアプリもあります。
メリットとしては外部に一切送信しないので情報漏洩に強い。
無料ソフトが課金されるタイミング
どのアプリも同様に月間〇〇時間まで無料というのが一般的です。
googleドキュメント・Sloos・User Localなどの様に完全無料のものも存在します。
実際に使ってみた

実際に一番簡単なgoogleドキュメントの音声入力を使って下の例文を入力してみました。
わざと文章に関係のないあの~~・え~~~・え~~となどを入れたり言い間違えたりして読んでみました。
ただいまより、第3回新規事業開発プロジェクト進捗会議を開会いたします。え~~~
本日ご出席の皆様、お忙しい中お集まりいただきありがとうございます。それでは、本日の議事概要をご報告いたします。
本日の主な議題は、秋に予定しております新サービス「スマートオフィス」のプロモーション開始時期の最終調整、および初期運用の予算見直しについての2点です。
まず1点目のプロモーション開始時期につきましては、開発部門からの進捗報告を受け協議を行いました。セキュリティ機能の最終テストに十分な期間を確保するため、当初予定していた10月1日のローンチを1か月延期し、11月1日を正式な開始日とすることで満場一致で決定いたしました。
続いて2点目の予算見直しにつきましては、あの~~延期期間中の広告展開を強化し、初動の認知度を高める目的から、プロモーション費用を当初の計画より15パーセント増額する方針で合意いたしました。追加予算の具体的な配分案につきましては、マーケティング部が次回までに取りまとめます。
次回会議は、え~と来週水曜日、9月10日の15時より開催いたします。各自、本日決定したスケジュールに沿って担当タスクの修正をお願いいたします。以上をもちまして、本日の議事報告を終わります。ご清聴ありがとうございました。
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ただいまより第3回新規事業開発プロジェクト 進捗 解除 開会 いたします 本日 ご出席の皆様 お忙しい中お集まりいただきありがとうございます それでは 本日の議事概要をご報告いたします 本日の主な議題は秋に予定しております 新サービス スマートオフィスのプロモーション開始時期の最終調整及び初期運用の予算 見直しについての2点です まず1点目のプロモーション開始時期につきましては 開発部門からの進捗報告を受け 協議を行いました セキュリティ機能の最終テストに十分な期間を確保するため 初期 予定していた 10月1日のローンチを1ヶ月 延期し 11月1日を 正式な開始日とすることで満場一致で決定いたしました 続いて 2点目の予算 見直しにつきましては 期間延期期間中の広告展開を強化し 書道の認知度を高める目的からプロモーション費用を 当初の計画より15%増額する方針で合意いたしました 追加予算の具体的な配分 案 につきましては マーケティング部が 次回までに取りまとめます 次回会議は来週水曜日 9月10日の15時より開催いたします 各自 本日決定したスケジュールに沿って 担当 タスクの修正をお願いします 以上をもちまして 本日の議事報告を終わりますご清聴ありがとうございました

あの~~・え~~~・え~~となどの意味のない言葉は自動的に削除されています。言い直した部分も修正されていました。手作業で修正できる範囲です。(赤文字は誤訳)
まとめ:AIと人間の「ハイブリッド」が最適解

今回の検証やさまざまなアプリの解説から見えてきた結論は、非常にシンプルです。「AIによる文字起こしは、すでに現場で使える実用レベルへ達している」ということです。ゼロから文字を打ち込む泥臭い作業がなくなるだけで、生産性はこれまでの数倍以上に跳ね上がります。
ただ、ここで一つ注意したいのは「100%完璧なテキストを期待しすぎない」ことです。AIが得意なのは、あくまでスピードと8〜9割のベース作り。残りの1〜2割、つまり専門用語の補正や「えー」「あのー」といった不要な音声のカット、読みやすい文章への整文は、人間の手で行う「ハイブリッド方式」が現在最適の解になります。
かつて果てしない時間がかかっていたテープ起こしは、今や「AIが起こし、人間がサッとチェックする」時代です。もし皆さんが日々の議事録作成や取材後の執筆作業に追われているなら、迷わず最新の自動ツールを業務フローに組み込むことをおすすめします。



