Excel(エクセル)の関数で最大公約数と最小公倍数を計算出来る事はご存じでしたか?エクセルには数学などで使用可能な数値を求める関数というのが数多く準備されていますよね。これまでも関数でExcelを活用する内容を紹介してきましたね。今回はたくさん存在するExcelの関数の中から、最小公倍数と最大公約数を求められる二つの関数の『GCD』(グレーテスト・コモン・ディバイザー)と『LCM』(リースト・コモン・マルチプル)について紹介します。最小公倍数を出す時には『LCM』、最大公約数を出す時には『GCD』を使います。引数の内容などは、どちらも同じ様に指示して活用出来るので、どちらを求める時に『LCM』と『GCD』のどっちを活用するのか正しく覚えておきましょうね。
『GCD』(グレーテスト・コモン・ディバイザー)と『LCM』(リースト・コモン・マルチプル)関数の説明動画はこちら↓↓
目次
最小公倍数・最大公約数って、どんな数値?どんな使い方をする?
関数に入る前に、求める最大公約数と最小公倍数がどんな数値だったか覚えていますか?
例えば2つとか3つとか、いくつかの数値の約数とか倍数について、共通な数値を公倍数とか公約数と言いましたよね。そして公倍数の中でも一番小さいものが最小公倍数、公約数の中でも一番大きいものを最大公約数と言いましたね。
例えば『2』と『3』の公倍数であれば以下の様になります。
数値 | 倍数 | 最小公倍数 |
---|---|---|
2 | 2・4・6・8・・・ | 6 |
3 | 3・6・9・12・・・ |
それぞれの倍数を出して、その中で一番小さい共通の倍数になるのが最小公倍数ですね。
最大公約数を求める時にも同じ様に約数を書き出していくと求められます
数値 | 約数 | 最大公約数 |
---|---|---|
20 | 1・2・4・5・10・20 | 5 |
15 | 1・3・5・15 |
『20』と『15』で計算すると上記の様な感じになる訳ですね。
エクセルであれば関数を活用する事によって、これらの計算をすぐに出してくれるのでかなり楽に、時間短縮も出来る様になりますね。
Excelで最小公倍数を出してみる!【LCM関数】のコツを掴もう
関数を正しく活用する為には、引数をどの様に設定するかの理解が必要ですね。
引数の指示内容についてと、活用例についてまとめておきました。確認して行きましょう!
最小公倍数を出してみる!【LCM関数】の引数からチェック!
それでは、『LCM』の引数の内容と使用法についてチェックして行きます。
『=LCM(数値1、数値2、数値3・・・・・・)』
- 引数の数値に対する最小公倍数が求められる
- 指定出来る数値は2つ以上の複数で使用可能
- 引数の順番に指定は無し。どんな順番でもOK
関数自体の活用方法は簡単そうですね。引数に数値を指定する事で答えが出て来ます。
Excelで最小公倍数を出してみる!【LCM】関数の活用法
エクセルで『LCM』を活用させて最小公倍数を出してみる事にしましょう!
関数の形を引数は、上記した通りなので間違わないようにやってみましょう!
1.結果を出すセルに『=LCM(』と書き込みます。
2.引数に数値を2つ指示して行きます。今回であれば『6』と『8』ですね。
3.完成しましたね!最小公倍数の結果が表示された事が確認出来ればOKです。
複数の数値のパターンなどいろいろと試してみて下さいね。
Excelで最大公約数を出してみる!【GCD関数】のコツを掴もう
2つ目の『GCD』についてです。『LCM』とやりたい事や使い方などは同じ様な感じになっています。
引数の指示内容についてと、活用例についてまとめておきました。確認して行きましょう!
最大公約数を求める!【GCD関数】からチェック!
それでは『GCD』の、引数の内容と使用法についてチェックして行きます!
『=GCD(数値1、数値2、数値3・・・・・・)』
- 引数の数値に対する最大公約数が求められる
- 指定出来る数値は2つ以上の複数で使用可能
- 引数の順番に指定は無し。どんな順番でもOK
という事で、『LCM』と内容は同じですね。求められるのが『最大公約数』になるというのが違う所です。
Excelで最大公約数を出してみる!【GCD】関数の活用法
エクセルで『GCD』を活用させて最大公約数を出してみる事にしましょう!
今回も『6』と『8』の数値を使って最大公約数を出してみます。
1.結果を出すセルに『=GCD(』と書き込みます。
2.引数に数値を2つ指示して行きます。今回であれば『6』と『8』ですね。
3.完成しましたね!最大公約数の結果が表示された事が確認出来ればOKです。
複数の数値のパターンなどいろいろと試してみて下さいね。
Excelで最小公倍数・最大公約数を求めてみよう!『LCM』関数と『GCD』関数|【まとめ】
Excel(エクセル)の関数を活用した最大公約数と最小公倍数の求め方として『GCD』と『LCM』関数の商をしました。内容を確認して見て分かったと思いますが、どちらも同じ様な関数の形や引数の指定になっていますよね。この2つはセットで覚えてしまうのが良いですね。しかし関数名としては『LCM』も『GCD』も聞きなれない言葉だと思うので、正しく使い分ける事が必要になります。
LCM関数 | 最小公倍数 |
---|---|
GCD関数 | 最大公約数 |
読み方と合わせてこれも覚えて行きましょう。
エクセルにはこのように数学で習った数値を計算する為の関数が様々準備されています。活用法を知っているといざという時に使える様になりますので、正しく理解して使いこなせる関数を増やして行きましょう!