Excel関数で財務関数の【ODDFPRICE】(オッド・ファースト・プライス)関数と【ODDLPRICE】(オッド・ラスト・プライス)関数の使い方

今回ご紹介する関数は、【ODDFPRICE】(オッド・ファースト・プライス)関数と【ODDLPRICE】(オッド・ラスト・プライス)関数の使い方についてご紹介いたします。まずは、【ODDFPRICE】(オッド・ファースト・プライス)ですが、こちらの関数は財務関数の一つで、証券の額面100円あたりの価値を求める関数になります。証券の現在価値を求める大事な関数になります。計算する日数が中途半端になり、日割り計算などになると若干計算が複雑になりますが、この関数を使用すれば簡単に求めることができるので覚えておくととても便利だと思います。次に【ODDLPRICE】(オッド・ラスト・プライス)関数ですが、こちらの関数も同じような関数になるのですが、大きな違いが証券の機関の話で、最初の期間の数が半端になっているか、最後の日数が半端になっているかの違いになります。最後の日数が半端になっている場合、こちらの関数を使用します。微妙な違いになりますが、使用用途が異なる関数になりますので、注意して活用してください。動画でも解説をしておりますので、ぜひ参考にしてみてください!

【ODDFPRICE】(オッド・ファースト・プライス)関数の入力方法について

まずは、【ODDFPRICE】(オッド・ファースト・プライス)関数の入力方法から確認をしていきます。

=ODDFPRICE(受渡日,満期日,利率,利回り,償還価格,頻度,基準)

【受渡日】
債権の受渡日(購入日)を指定 ※必ず指定
【満期日】
債権の満期日(償還日)を指定 ※必ず指定
【利率】
債権の年間の利率を指定 ※必ず指定
【利回り】
債権を満期日まで保有した時の年間の利回りを指定 ※必ず指定
【償還価格】
額面100に対する債権の償還価格を指定 ※必ず指定
【頻度】
年間の利払関数を指定。年1回の場合は「1」、年2回の場合は「2」を指定 ※必ず指定
【基準】
日数計算に使われる基準日数(月/年)を表す値を指定 ※省略可能

それぞれを指定して入力をすると、上記のような結果が表示されます。

次に【ODDLPRICE】(オッド・ラスト・プライス)関数の入力方法について

まずは、【ODDLPRICE】(オッド・ラスト・プライス)関数の入力方法から確認をしていきます。

=ODDLPRICE(受渡日,満期日,最終利払日,利率,利回り,償還価格,頻度,基準)

【受渡日】
債権の受渡日(購入日)を指定 ※必ず指定
【満期日】
債権の満期日(償還日)を指定 ※必ず指定
【最終利払日】
証券の最後の利払日を指定 ※必ず指定
【利率】
債権の年間の利率を指定 ※必ず指定
【利回り】
債権を満期日まで保有した時の年間の利回りを指定 ※必ず指定
【償還価格】
額面100に対する債権の償還価格を指定 ※必ず指定
【頻度】
年間の利払関数を指定。年1回の場合は「1」、年2回の場合は「2」を指定 ※必ず指定
【基準】
日数計算に使われる基準日数(月/年)を表す値を指定 ※省略可能

それぞれを指定して入力をすると、上記のような結果が表示されます。

以上となります。
財務関係の関数も数多く存在しますが、こうしたピンポイントの関数はいざという時にとても便利ですね。通常計算を行おうとすると、利率の計算や日割り計算など、ちょっと手間がかかって面倒くさい!と感じてしまう計算でも、専用の関数を知っているだけで計算時間も短縮できます。この機会のぜひ、便利関数を覚えてみてください。