Excel講座3:Excelで便利な範囲指定のやり方

Excel基礎講座③絶対知らないといけない範囲選択の種類~便利な範囲選択の仕方知ってますか?~

Excelで計算をするとか、関数を使うとか、書式を変更する、など、何か操作をしようと思ったとき、まずやらなければいけないのが範囲選択です。

範囲選択といえば、マウスでドラッグ、が有名かと思いますが、実は、マウスでセル範囲を選ぶ方法の他にも、キーボード(ショートカットキー)を使って範囲指定する方法など、たくさんあるんですね。
状況によってExcel範囲指定の方法を使い分けることができれば、Excelをもっと便利に使いこなすことができるようになりますので、がんばって覚えましょう!

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まずは復習タイム!Excelでセルを選択する方法とは?

セル範囲の選択を勉強していく前に、セルを選択するってどうやるんだっけ?というところから思い出してみましょう。

いま選択されているセルは、濃い緑の太枠で囲まれます。これを「アクティブセル」と呼びます。以前の配信やブログを読んでくださっている方はもうご存じですね。

このアクティブセルを移動するには、マウスでセルを直接クリックする方法、矢印キーを使ってセルを移動する方法、名前ボックスを使ってセルをジャンプする方法がありましたね。

マウスでセルを直接クリックする方法

マウスでセルを直接クリックする方法は、選択したいセルをクリックするだけです。・・・そのまんまですね!

キーボードの矢印キーを使ってセルを移動する方法

また、キーボードの矢印キーを使うと、アクティブセルを上下左右に一つずつ移動させることができます。

Excelの名前ボックスを使ってセルをジャンプする方法

画面左上の「名前ボックス」にジャンプしたいセル番地(A1など)を直接入力してジャンプすることで、セルを移動させる方法もありました。

【Tab】キーで右方向、【Enter】キーで下方向にExcelのセルを移動できる!

次は、Excelでデータを入力中に知っておくと便利なセルの移動の方法です。

セルに1つデータを入力して確定し、【Tab】キーを押すと、アクティブセルを一つずつ右に移動させることができます。【Shift】キーと【Tab】キーを一緒に押すと、反対の左方向に移動することができます。

また、【Enter】キーを押すと、アクティブセルを一つずつ下に移動することができます。反対にするには、Tabのときと同じように【Shift】キーと【Enter】キーを押すと、上方向に移動することができます。Shiftは、キーボードの左と右に2つあるものが多いのですが、どちらを使っていただいても大丈夫です。

【Enter】キーや【Tab】キーは、文字のキーと近い位置にあるので、入力をしながら次のセルに移動したい!というときは、マウスに持ち替えてクリックしたり、矢印キーを押すよりも便利です。特に表の中に数字を入力していくときなどは便利です。

それではいよいよ、本題の範囲選択について学んでいきますよ!

Excel範囲指定レベル★!マウスを使った範囲選択の方法

まずは、一番基本的な、マウスを使った範囲選択の方法から学んでいきましょう!

選択したい範囲の一番左上のセルを選択してから、選択範囲の最後へ向かって、右下の方向にドラッグしてみましょう。

そうすると、範囲を選択することができます。

Excel上ではマウスポインターの形がいろいろと変化しますが、範囲を選ぶ際には必ず白い十字の形になっている状態で行ってください。黒い十字カーソルや黒い矢印カーソルなどでセル上でドラッグをしてしまうと、データが増えたり、データが入ったセルが別の場所に移動してしまったりと、思っているのと違う操作になってしまうことがありますので気をつけましょう。

Excel範囲指定レベル★★!ちょっと複雑な範囲選択の方法

次は、ちょっと複雑な範囲選択もご紹介していきます。

まずは、離れた範囲を同時にまとめて選択したいときに使う範囲選択の方法です。これは、グラフを作る時などに便利な方法です。1つ目の範囲を選択して、そのまま2つ目として少し離れたところの範囲を新たに選択しようとすると、最初に選択していた範囲の選択状態が解除されてしまいます。

ここで使うのが【Ctrl】キーです。離れたセル範囲同士を同時に選択したいときは、1つ目の範囲を選択した後、【Ctrl】キーを押しながら2つ目の範囲をドラッグして選択すると、前に選択した範囲は消えずに残り、同時に選択することができます。
このままCtrlキーを押しながら範囲をドラッグしていけば、2つ、3つ・・・と範囲選択を増やしていくことができます。

また、広い範囲を選びたいときは、【Shift】キーを使用すると便利です。
ドラッグして選択してもよいのですが、たとえば100行以上あるような広い範囲の場合、本来選択したい範囲を通り過ぎてしまったり、途中で選択が外れてしまったりして、上手く行かないことが多いです。

そんな時は、【Shift】キーを使うと便利です。選択したい範囲の先頭のセルをクリックし、選択したい範囲の最後のセルが見えるところまで移動して、シフトキーを押しながらクリックします。そうするとドラッグをしないで画面を移動できるので便利です!

ちなみに、離れたセルにデータが入力されている場合、Ctrlキーと矢印キーを使うと簡単に移動ができます。

Ctrlキーを押しながら矢印キーを押していくと、押した方向にカーソルが動いて、データが入力されているかたまりの最初と最後のセルにジャンプします。入力されていないセルは飛ばしてジャンプできます。

何もデータが入力されていない方向へ矢印キーを押すと、ワークシートの一番端へジャンプしてしまいますので、注意してくださいね。

もう一つ、データが入力されている範囲をまとめて選択する方法もあります。

たとえば、入力されている列の先頭セルを選択し、そのまま【Ctrl】+【Shift】+【↓】キーを押すと、入力されている範囲の一番下までが一気に選択されます。関数を入力する途中で表の1列を選択したい時などにはこのショートカットキーが便利です。

Excel範囲指定レベル★★★!範囲選択の活用でデータ入力をさらに便利に!効率的に!

最後に、上級編として、入力をもっと効率的に行う方法をご紹介します。
たとえば、データを入力していくときに、1月のデータを縦に入力していったあと、2月のデータを入力したい、という時は、マウスに持ち替えたり矢印キーを使ったりしてセルを移動する必要があるので、作業が止まってしまい、面倒ですよね。

そんな時は、入力したい範囲をあらかじめ範囲指定しておくと、選択範囲の下端のセルに入力すると、自動で次の列の最初にアクティブセルが動くようになるので、データの下端に行くたびにマウスを持ち替える必要がないので、入力もストレスなくスムーズに進みますよ。

ただし、範囲選択を使って入力していて、入力を間違ってしまってセルを移動したいときに、クリックしたり、矢印キーを使ってしまうと範囲選択が解除されてしまいます。

その場合、さっきご紹介したように、【Enter】キーもしくは【Tab】キーに【Shift】キーを組み合わせて使うと、選択が解除されずに移動できますので、このやり方を使ってみてください!

Excel講座③絶対知らないといけない範囲選択の種類~便利な範囲選択の仕方知ってますか?~

いかがでしたか?今回は、Excelでセルを選択する方法と範囲選択をする方法、範囲選択やデータ入力をする上でよくあるトラブルと、その対処法についてご紹介しました。データ入力の途中でマウスとキーボードを持ち替えたりするのは効率が悪いですよね!できるだけ手数を少なく、効率的にExcelを操作できるように、ぜひ便利な範囲選択の方法をマスターして使ってみてくださいね!