テクニカルseoとコンテンツseo、この2つはSEO(検索エンジン最適化)対策の様々な施策の中で極めて重要な施策と言えるでしょう。
それぞれがどのような施策であるかを理解し、違いを知ることで、webサイトの上位表示を
目指すことができます。
目次
テクニカルseoとコンテンツseoの違い
テクニカルseoとコンテンツseo、この2つは施策のターゲットが異なります。
テクニカルseoのターゲットは検索エンジンであり、それに対しコンテンツseoのターゲットは検索ユーザーとなります。
テクニカルseoとは?
テクニカルseoとは、webサイトの内部構造に働きかける施策の総称です。検索エンジンに正しくwebサイトを読み取ってもらい、高評価してもらうのが目的です。
検索エンジンの仕組み
クローラー(インターネット巡回ロボット)がwebサイトのURLを検出、サイトにアクセス(クロール)して情報を収集し、内容を確認します。その後、サイトの内容を把握しデータベースに登録(インデックス)が行われます。ユーザーの検索キーワードと照らし合わせ、関連性の高い情報を順位付けし、検索結果を表示します。
内部構造の重要性(対Google)
webサイトの内部構造が分かりやすく構築されていないと、クローラーに正しく読み取ってもらえないため、テクニカルseoの施策は、SEO対策の基本中の基本だと言えます。
日本では現在、検索エンジンの8~9割を占めているのがGoogle(Yahoo!含む)のため、Googleの「ウエブマスター向けガイドライン」に記載されていることから逸脱していないことが重要です。Googleと共に生きるという姿勢が大切な訳です。
テクニカルseoの施策
テクニカルseoの施策範囲は広く様々な施策がありますが、ここではいくつかをピックアップしてみました。
クローラー対策
webサイトを巡回しているクローラーの質を高めるためには、クローラーがスムーズに巡回できるシンプルなサイト構造の構築が必要です。階層構造を明確化、パンくずリストの設置、ディレクトリ構造の整理などを行うことでクローラーが効率的にwebページを巡回できることになります。
インデックス登録
クローラーが収集したwebサイトのデーターを検索エンジンデータベースに登録されることを指します。インデックスされているのかは、Googleサーチコンソールを使って状況を確認するのが確実です。サーチコンソールを上手く活用しながら原因を特定し、インデックスされていないという状況を無くしていきましょう。
サイト構造の最適化
webサイト内の階層や内部リンク、コンテンツの整理を行うことです。ユーザーが欲しい情報を探しやすくなるようユーザビリティを向上させるためには、サイト構造の最適化が必須です。ディレクトリの階層や内部リンクの設置等、サイト構造の最適化が、ユーザーの悩み解決や目的達成に繋がる訳です。
重複コンテンツの改善
Google公式では、重複コンテンツのことを以下のように定義しています。
”一般に、重複するコンテンツとは、ドメイン内または複数のドメインにまたがって存在する、同じ言語の他のコンテンツと完全に同じであるか非常によく似たコンテンツのブロックを指します”
重複コンテンツは、被リンク評価の分散やGoogleのペナルティーの対象となったり、検索結果に表示されなくなるなど、最悪な結果をもたらすこととなるので避けるべきです。
コンテンツseoとは?
コンテンツseoとは、検索ユーザーへ良質なコンテンツを継続的に提供し、積み上げることで、Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンからの集客を狙う施策です。
検索意図を満たす
検索意図を理解し対応することで、サイトに訪れたユーザーを満足させ離さない、オリジナリティー溢れる魅力的なコンテンツを制作することができるです。
コンテンツseoの施策
検索意図とマッチした良質なコンテンツを作るためには、どのような施策があるのでしょうか?
目的の明確化
コンテンツseoは、成果が出るまでに時間を要する施策です。目的がはっきりと分かっていなければ、継続して取り組むことが難しく、途中で挫折してしまうかもしれません。また、目的がぶれると、発信すべき情報やサイトのデザイン、実装する機能などが異なってくるので注意が必要です。
ペルソナの設定
実際に存在してもおかしくないレベルまで掘り下げてイメージした顧客像を設定することです。ユーザーに寄り添ったコンテンツを制作するためにもペルソナの設定は欠かせないものです。コンテンツそのものが良質なものであっても、狙ったユーザーが違っていれば効果は期待できないからです。
キーワード選定
キーワードをタイトルや見出し、ディスクリプションなどに含めること。意味のない不用意なキーワードの詰め込み過ぎは、避けること。そして出現頻度を調整し自然な流れでキーワードを入れていくことなどです。
E-E-A-Tを意識したコンテンツ制作
Experience(経験)・Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthiness(信頼性)以上のGoogleが提唱する評価基準を満たしているサイトは大きな評価を得ることができます。
繰り返しの分析・改善
コンテンツ公開後は、効果を測定して、検証・解析を繰り返していくことで、改善策を見出すことができます。定期的に記事のメンテナンスを行うことで、検索順位をキープするよう心掛けていきましょう。
優先する施策とは?
テクニカルseoとコンテンツseoの違い、お分かり頂けましたでしょうか?
一般的に、優先して取り組むと良いと考えられる施策は、サイトのタイプによって分けることができます。
サイトのタイプ | サイトの種類例 | |
---|---|---|
テクニカルseo | データベース系 | ECサイト、求人サイト |
コンテンツseo | テキスト系 | オウンドメディア、ブログ |
では、優先された施策のみでも良いのでは、と思われるかもしれませんが、決してそうではないようです。様々な施策をバランスよく講じることで相乗効果が生まれ、「webサイトの上位表示」というSEO対策の大きな成果を得ることができるでしょう。