フリーで使えて劣化なしのベクター画像おすすめ変換ツール10選

フリーで使えて劣化なしのベクター画像おすすめ変換ツール10選

画像やロゴなどを使用する際に、拡大や縮小をして配置したら画像がモザイクがかかったかのように劣化してしまった事はありませんか?
ベクター画像の変換ツールを使って画像をベクター化すると、画像を劣化させずに拡大や縮小ができるのでとても便利になります。
今回は画像データを簡単にベクター画像に変換できる、おすすめのフリーツール10選を紹介します。

ベクター画像について

まずベクター画像とは主に、点や線、面などで構成されたデータの事で「ベクタデータ」と呼ばれているデータの事を示しています。

ベクター画像は点の位置、それを結ぶ線と面を数値化、計算して表現する技法の為、拡大や縮小を繰り返しても常に適切に画像の情報が変換され、劣化する事なく元の画像を表示することが可能になります。

主にロゴマークやアイコンと言ったシンプルな構成のデータや、平面的なイラストやマップデータを作成する際に使用される事が多いです。

ベクター画像は主に「svg形式」「eps形式」「ai形式」等の拡張子が使われています。

Webで使われている、一般的な画像や写真等のデータは格子状に並んだピクセルで構成されたデータの事で「ラスタデータ」と呼ばれています。
ピクセルが小さければ小さいほど細かい表現が可能になります。
使われている拡張子は「jpg形式」「png形式」「gif形式」「bmp形式」等があります。

ベクター画像に変換するメリット

基本的にベクター画像に変換する事で解像度を気にする必要が無く、データ容量も軽くなります。
画像を拡大縮小してもデータが劣化しないので、印刷物にも適している事が多いです。
また、ベクター化すると輪郭がハッキリするため、後からカラーの変更を行ったり輪郭に線を付けたりと、データの編集も簡単にできます。

ベクター画像に変換するデメリット

ベクター画像は写真や細かい描写のイラストや、グラデーション等を表現するのには不向きです。
解像度の高いデータをベクター画像に変換しようとすると変換出来ない事があったり、変換時にフリーズしてしまう事もあります。
写真や細かな描写の画像データの場合はラスタデータを活用しましょう。

ベクター画像の用途として適しているもの

  • ロゴマーク
  • ポスター
  • パンフレット
  • 名刺
  • チラシ
  • 地図

ベクター画像は一度データを作ってしまえば、データのサイズやカラーを印刷物のサイズに合わせて簡単にサイズ調整やカラー変更する事が可能です。
ポスターやパンフレット、名刺等の印刷物にロゴマークやイラストを印刷する際も、ベクター画像のデータさえあれば様々なサイズに対応可能になります。
拡大したり縮小したり出来ると言う点ではマップなどの地図データ作成にも適しています。

ベクター画像に変換できるおすすめ変換ツール10選

Autotracer.org

https://www.autotracer.org/

画像ファイルをEPS形式、SVG形式、AI形式、PDF形式等の様々なベクター画像データに変換が可能です。
カラー選択も可能で多機能なフリーツールです。

Inkscape

https://inkscape.org/ja/about/

無料のドローソフト、ベクター画像データを1から作成可能です。
画像ファイルをトレースする機能もあります。
様々なファイル形式に対応可能です。

vectorizer

https://www.vectorizer.io/

画像ファイルをSVG形式、EPS形式のベクター画像データに変換可能です。
最大1Mサイズのデータまでは対応可能です。

PicSvg

https://picsvg.com/

画像ファイルをSVG形式のベクター画像データに変換可能です。
カラー選択も可能です。

convertio

https://convertio.co/ja/

様々なファイルの変換を行える多機能ツールで、画像ファイルをSVG形式のベクター画像データに変換する事も可能です。
無料版だと1日に変換できるデータの制限があります。

Aspose.SVG

https://products.aspose.app/svg/ja/image-vectorization

画像ファイルをSVG形式のデータに変換可能です。
カラーの最大数や画像の滑らかさも調整が可能です。

FreeConvert

https://www.freeconvert.com/ja

様々なファイルの変換を行える多機能ツールで、画像ファイルをSVG形式のベクター画像データに変換する事も可能です。
無料版だと変換できる回数の制限があります。

Vector Magic

https://ja.vectormagic.com/

画像ファイルをSVG形式、EPS形式、PDF形式のデータに変換可能です。
プレビューまでは無料で行えます。
プレビュー後にカラー変更やエッジの滑らかさ等の細かい調整も可能ですが、変換後のベクター画像データをDLするのは有料になります。

Mobilefish.com

https://www.mobilefish.com/services/image2svg/image2svg.php#google_vignette

画像ファイルをSVG形式のベクター画像データに変換可能です。
最大100KBサイズのデータまで対応可能です。

canva

https://www.canva.com/ja_jp/

様々なファイルの変換を行える多機能ツールで、画像ファイルをSVG形式のベクター画像データに変換する事も可能です。
ベクターAIジェネレーターを使用してベクター画像を生成する事も出来ます。
無料版だと一部の機能に制限があります。

まとめ

まとめ

フリーのベクター画像の変換ツールは機能に制限がある場合もありますが、画像をアップロードするだけと言った比較的簡単な操作でベクター画像に変換出来るものが多いです。

デメリットとしては、細かい部分の調整等は出来ず、思った通りのベクター画像にならなかったと言った事も少なからずあります。

本格的にベクター画像を取り扱いたい場合は、有料ではありますがAdobeの画像編集ソフト、photoshopで画像の輪郭や線をハッキリさせるように画像処理を行ってからベクター画像に変換したり、同じくAdobeのソフト、illustratorを購入し、画像をトレースしたりして1からベクター画像用データ作成を行うと言う方法もあります。

1からベクター画像用のデータを作成する場合、綺麗なデータは作れますが、時間が掛かってしまう事があるので、上記のようなフリーのベクター画像変換ツールも併せて活用する事も重要になります。

また、ただ画像が劣化しないからと言う理由でベクター画像を使うのではなく、用途や表現方法を踏まえた上で効果的に使える場面を見極めて使いましょう。