accrintm関数

Excelで利息計算!債券の満期時の未収利息【ACCRINTM関数】

Excel(エクセル)で利息を計算できる関数の2つ目です!債券や証券の未収利息、固定利息債を計算できるACCRINTM(アクルード・インタレスト・アット・マテュリティ)関数です。この関数の前に利息を計算ができる関数のACCRINTを紹介しましたね。どちらも債券の利息を出す時の使い方としては同じです。では何が違うでしょうか?パターンとして利息が支払われる、あるいは利息を支払うタイミングっていくつかありますよね。例えば、

  • 借入金の利息を、借り入れたタイミングで支払う
  • 年間で決まった月に支払う、受け取る
  • 債券が満期になった際にまとめて支払う、受け取る

と言った所でしょうか。
利息については初めの契約の段階で、利率や支払うタイミングなどが決まりますね。Excelの関数には、この支払や受取のタイミングの違いによって関数の種類もいくつか有るんです。さて、少し長く説明してしまいましたが、ACCRINTM(アクルード・インタレスト・アット・マテュリティ)関数と前出の内容の違いは、利息を受け取るタイミングの違いです。ACCRINTM関数の場合は、債券が満期になった際に利息がいくらになるのかを計算できる関数です。ACCRINT関数は、満期に限らず次に利息が支払われるタイミングまでの金額の計算ができますよ。しっかりと使い分けが必要ですね。そこでACCRINTMの関数の使用や、書き方の説明を書いてみますね。

動画の説明はこちら↓

 

 

ACCRINTM関数の計算式の形

『=ACCRINTM(発行日,受渡日,利率,額面)』

  • 持っている債券の未収利息を計算ができる
  • 債券の満期になった時の値を求める
  • 発行日、受渡日は日付のシリアル値を書く
  • 『基準』の省略はできる。書かなかった時は『0』という事

ACCRINTMで必要となる引数の種類については、前出の関数の時に必要な数と比べてみると、種類が少ないです。債権の満期になった時の利息ができる訳なので、前出では必要としていた『頻度』とかの引数が必要が無いですからね。利息を支払う、受け取るタイミングは1回だからですね。また、計算を始める日付も債券の発行日から考えて計算ができるので、『最初の利息の受渡日』と言うのも必要が無い訳ですね。ACCRINTM関数の方が計算できる内容が限られますが、その分必要となる引数もすっきりとしますね。日付や頻度の設定の仕方によっては満期時の債券の未収利息は、ACCRINT関数でも計算自体は出来ますが、債券の満期時の利息と決まっているのであれば、引数が少ないACCRINTM関数を使って下さいね。
その他、日付の指定の仕方、利率の指定の仕方など、引数に必要な値の入力の形は同じになってますよ。
では証券や債券の満期時の固定利付債を計算できるACCRINTM(アクルード・インタレスト・アット・マテュリティ)関数の使い方と書き方を説明しますよ。

ACCRINTM関数を使って満期時の未収利息を計算しよう

満期になった債券などの未収利息を計算の時に必要な引数は『発行日』『受渡日』『利率』『額面』『基準』になってますね。例でも表にそれぞれの数値を書きました。
『基準』については、前出の関数と同じように、日数をどのように考える方で指定の仕方が変わりますね。

書かなくても可能ですが、書かなかった場合は『0』を書いた事で出ますので忘れないでおきましょうね。。
前出の関数にあった『計算方式』などは、ACCRINTMには無い引数なんですね。ここは注意して行きましょう。
では計算で満期時の未収利息をだしますよ!

 

利息計算をする表

 

ACCRINTM関数を使った計算の仕方

証券、債券の満期の未収利息を未収利息額のセルに出してみます。『基準』も指定して計算して行きますよ。

1.ACCRINTM関数を利息を出したいセルに入力して下さい。『=ACCRINTM(』までですよ。

 

関数をACCRINTMまで入力

 

2.引数を順番に指定して下さいね。引数には『発行日』『受渡日』『利率』『額面』『基準』のセルを選択しますよ。

 

関数に『発行日、受渡日、利率、額面、基準を設定しました。

 

3.『Enterキー』で関数を確定させましょう。『250』になりましたね。
基準を『0』にして計算した場合、1か月を30日として計算できていますよ。

 

利息の計算結果

 

基準の数字を変えてACCRINTMを使ってみよう

では、ACCRINTMの『基準』を変えるとどのようになるのか計算で確認してみましょう。
基準が『0』の時は、ひと月を30日と固定した日数から、利息を計算して行きますね。表の例では、受渡日が、『1/31』でも『2/1』でも同じ結果ででてきますね。

 

基準が0の時はひと月が30日で計算する
基準が『1~3』を指定した時は、実際の日数を使って計算をします。例では、『8月1日から1月31日まで6か月で180日』ではなく、実際の日数の『184日』をいう数字を使って計算しますよ。より厳密に利息を計算出来ますね。

実際の利息の計算の仕方は決まっていますので、必要な内容に応じて基準を変化させて下さいね。

 

基準を1にした時は実際の日数で計算する

 

Excelで利息計算!債券の満期時の未収利息【ACCRINTM関数】

Excel(エクセル)でACCRINTMで利息計算できる時の考え方や、関数の書き方についてでした。ACCRINTとと違う所、使う場面は意識する必要がありますね。ACCRINTMについてまとめると

  • 満期の証券、証券の三週分の利息を求める
  • 引数には『発行日』『受渡日』『利率』『額面』『基準』の指定でできる
  • 『基準』は省略可能。書かなかった場合は『0』
  • 日付の指定はシリアル値を使う

という事ですね。
Excelには今回のACCRINTMの様に同じような関数と言うのがいくつかあります。求めたい値は大きなくくりでは同じですが、条件が違うとか状況に応じて計算を使い分けられる様になっていたりします。この様な関数の使い分けができると、効率よく求めたい値がExcelで求められるようになって行きます。これらを使い分けられる様にしていって下さいね!