小数の切り捨て

Excelで小数を切り捨てて整数にする【INT関数】【TRUNC関数】の使い方

Excel(エクセル)で小数で表示された数値の小数部分を切り捨てを行い整数にする関数に『INT』関数と『TRUNC』関数というのがあります。それぞれ『INT(インテジャー)』と『TRUNC(トランク)』と読む関数ですね。
数値を切り捨てると言えば『ROUNDDOWN』なんじゃないの?って思う方も多いと思います。Excelでよく活用される関数になりますもんね。しかしながら「切り捨てて整数にするだけ」という事であれば、今回の『INT』や『TRUNC』でもいい訳なんです。今回はそれぞれの関数の書き方と、同じ切り捨てをする『ROUNDDOWN』とかと何がどの様に違うのかについて紹介します。

関数『INT』と『TRUNC』の基本的な動きを知ろう!

 

 

 

今回の2つの数値の切り捨てをする関数については、設定出来る内容に若干の違いはありますが、基本部分は同じになります。

ここがポイント!

・数字の小数部分は切り捨てて整数にする

ここがベースとなるやり方になります。
どちらも引数として指示した数を整数に変換させる為の物になります。『ROUNDDOWN』の場合は、【どこの桁で切り捨てて最終的に何桁の数値にするか】という桁の部分の指定が必要でしたね。
今回の『INT』と『TRUNC』ではその桁を指示しないで切り捨てられる訳なんです。大きく異なる部分になる訳ですね。
それでは2つの『INT』と『TRUNC』は何がどの様に違っている関数なのかを、書き方と共にチェックして行きましょう!

【Excel関数 小数切り捨て①】『INT』関数の用法と使用例

ではExcel小数部分の切り捨てる関数1個目の『INT』から紹介します。
始めに書いた通り読み方は『INT(インテジャー)』ですね。プログラムを学習した事がある人にはなじみがある内容になっています。英語で『Integer(インテジャー)』は整数という意味なので、整数を扱う時に使う用語としてプログラムにもある訳です。Excelではこれが関数になっております。ではどんな使い方か確認しましょう!

【Excel INT関数】関数の引数と動き方を掴んでおこう!

それでは関数の書き方をチェックしてみましょう!
関数式は『=INT(数値)』
という事で、引数は1つのみですね。
『整数』にする為の関数になる訳なので、数字を指定すれば勝手に整数に変換されます。桁がどうのこうのっていう内容はいらない訳ですね。そして切り捨ての関数なので、小数以下は無かった事にします。『1.3』は『1』になるし『1.9』でも『1』という訳ですね。
小数部分の桁数が増えたとしても一緒です。シンプルで分かりやすいですね。

【Excel INT関数】様々な桁数の数を切り捨てて整数にしてみよう!

Excelにいろいろな数値を用意しました。INTを使うとどうなるでしょうか?
関数の結果はイメージ付きましたか?
『=INT(A2)』と書き込んで・・・・

 

INT関数を書きました

 

関数を確定で完成ですね。他の数値も整数にしてみましょう。
小数部分がどんな桁や数だったとしても切り捨てて整数になってますね。

 

整数に変換しました

 

【Excel関数 小数部分切り捨て②】『TRUNC』関数の用法と使用例

ではExcel関数の2個目『TRUNC』を知って行きましょう。
読み方は『TRUNC(トランク)』ですね。基本の考え方が同じで整数を作ることが出来ます。
では何が違うのかチェックしてみましょう

【Excel TRUNC関数】関数の引数と動き方の特徴を掴んでおこう!

それでは関数の書き方をチェックしてみましょう!
関数式は『=TRUNC(数値、〔桁数〕)』
になりますね。
引数が2つありますね。『桁数』があるのならROUNDDOWNと同じなのでは?と感じた方は鋭いですね。
その通りで実はTRUNC関数も1/10の位とか十の位とか切り捨てて何桁にするのか指定する事が出来ます。でもROUNDDOWNと異なる部分は『2つ目の引数は書かなくても動く』という部分にあります。桁の部分を書かなければ整数の結果になるし、指示すればROUNDDOWNと同じ動きで数値の切り捨てが出来るという事になります。『INT』 みたいな動きも『ROUNDDOWN』みたいな動きもどっちでも行けるという話ですね。場面いよって使い分けられるので便利ですよね。

【Excel TRUNC関数】様々な数値を切り捨てて整数など変換しよう!

Excelのいろいろな数値と桁数を用意してみました。これを使ってやってみましょう!
始めに桁が無い動きをやってみます。『=TRUNC(A2)』と言った感じになりますね。2つ目の引数は指定しなくていい訳です。

 

TRUNC関数を引数1つで作成しました

 

結果を見るとわかる通り、問題なく整数になっているのが分かります。

 

TRUNCで整数に変換しました

桁数を指定してみる事にしましょう。ここの考え方はROUNDDOWNと同じになり、切り捨てた結果の数値が小数第何位の表示にしたいのかという数値になります。『1』だったら結果が小数第1位で出て来る訳ですね。
桁を別途セルに用意したのでそこを2つ目の引数にしてみます。
『=TRUNC(A4、B4)』と書いて確定してみましょう。

 

TRUNC関数を2つの引数で作成しました

 

作った関数はコピーして、ほかの数値の結果を見てみましょう!
因みに2つ目の引数でマイナスも指定可能です。その場合は一の位で切り捨てとか百の位で切り捨てるって事が出来る様になります。

 

それぞれの桁で切り捨てました

 

Excelで小数を切り捨てて整数にする【INT関数】【TRUNC関数】の使い方|【まとめ】

今回はExcelの関数で整数を作る、小数部分を切り捨てる『INT(インテジャー)』と『TRUNC(トランク)』の使い方という事でした。引数の内容はそれぞれの関数で違いますが、初めに書いた通り整数にするだけであればこれらの関数の方が引数の指定が少なくて済むので楽かもしれませんね。それぞれの特徴を意識して、切り捨てる関数は他にもありますので、うまい事使い分けて行きましょう!