ネットワーク初心者がスキルアップに必要な実践的ネットワーク資格は色々あります。
ネットワークの全くの初心者なのにある日突然社内のネットワークやサーバーの管理を実践的にできるようにスキルアップしろって言われてしまった!((゚Д゚;))ガタガタ
実は結構この事例ありマス。。。
ネットワーク資格を勉強するにも何から手を付ければいいか分からない?そんな方にネットワークスキルマップです。
目次
初心者がネットワーク資格を取得する理由
初心者がネットワーク資格を取得する一番の理由は専門用語を体系的に身に付けるのに効率が良いからです。ネットワークやサーバーはすべて機械です。機械を動かすにはルールが必要です。その為に初心者がネットワーク資格を通して勉強するのが効率が良いという事になります。
社内ヘルプデスク・社内ネットワークエンジニア
社内ネットワークエンジニア・社内ヘルプデスクというのは様々な呼び名がありますが、社内のIT、パソコン、ネットワーク、インターネット、サーバーを管理、運用するなんでも屋さんです。中小企業で専任の部署がない場合、パソコンができる人という目で見られるといつの間にか社内ヘルプデスクになっているなんて事も珍しくありません。
在宅ワークやテレワークで需要が高まる
社内ネットワークエンジニア、社内ヘルプデスクの需要が在宅ワークやテレワークにより高まっています。これは自宅で仕事をしているときにパソコンのトラブルが出て、対応をしますが自宅によると人それぞれ環境が異なるので確認するポイントが細かく、しかも遠隔でおこなう必要があるため、スキルも必要となってきます。
今日は在宅勤務日だったんだけど、原因不明のネットワークトラブルで午後からネットもメールもつながらず。もう出社しようかと思ったよ。リモートワークを導入する会社は「つながらない」時の対策が必須だと実感。その種のトラブル解決の会社なんかがあってもいいかも。水のトラブルの会社みたいに。
— ミクリヤユーコ@Web広告営業 (@kitchen3968) December 10, 2020
IT介護という言葉
IT介護という言葉が最近TwitterなんかのSNSで賑わっています。パソコンや機械が苦手な人が若い人やわかる人におんぶにだっこになる事です。自分も介護されないように最低限のITリテラシーは持ちたいですね(*_*)
機械が苦手なのはともかく、詰まった末に愚痴り散らしてあとの仕事を全部放り出すのはやめてくれ、職場の雰囲気が悪くなる。あと複合機使えないとかZoomつながらないとかプロジェクタ用意できないとかで社内で一等忙しい人を捕まえてヘルプデスクさせんな、他にも出来る人いるから!(あっIT介護だこれ
— かのえ/Pattie/柿人 (@kanoekakihito) December 22, 2020
ネットワーク初心者は何から勉強したらいい??
パソコンやネットワーク初心者は何から勉強したらよいかがわからないですよね。例えばExcelを勉強するとMOS試験を取得というのは学生時代からなじみがあります。
ネットワークの資格を勉強するとなると一般的に取得する資格ではないので、何から手を付けていいかわからない。どんなネットワーク資格があるかもわからないという人は結構います。
ネットワーク・OS・サーバーの資格は多種多様
数多くのネットワーク・OS・サーバーの資格があります。IT関連の専門的な資格は多岐にわたり、かなり細分化されているのでIT業界にいないと聞いたことがない資格もあります。国家資格もレベル分けされており最高難易度は何と士業として認定(弁護士、税理士などの士業)
IT関連資格はベンダー資格といい、例えばCisco社が認定しているCCNAがベンダー試験(メーカー試験)となる。
どの立場でのスキルを身につけたいかで勉強する内容が変わる
パソコンを使う側の目線で解決したいトラブルなのか、サーバーを構築、管理、運用する側の目線なのか、ネットワーク構築、管理、運用目線で勉強する内容が違います。
初心者であればネットワーク関連の資格は差が分かりにくいですが必要なスキルに合わせて初心者向け、中級者向けの資格を選択する。
MTA資格にもシーン別で異なる資格
例えばWindows10のユーザー側(パソコンを使う側)であれば
- MTA(Windowsオペレーティングシステムに関する基本事項:98-349)
サーバーを構築する側であれば
- MTA(Windowsサーバー管理の基礎:98-365)
となります。
同じWindowsOSでもクライアント側とサーバー側で使うOSが変わります。その為資格も細かく分かれているわけです。
使用者 | ユーザー側 | 管理者側 |
---|---|---|
OS | Windows10 | WindowsServer2016 WindowsServer2019 |
資格 | MTA(Windowsオペレーティングシステムに関する基本事項:98-349) | MTA(Windowsサーバー管理の基礎:98-365) |
Windows10のOSユーザー側に必要なスキル
企業のPCは9割がWindowsOSです。現行はWindows10です。ほとんどのトラブルはWindows関連、インターネット関連になるのでOSの設定ができる知識が必要です。
【トラブル!】ユーザー側タスク
まずはユーザー側の良くあるトラブルです。パソコンやネットワークの基本的なスキルが無いと解決はできません。
- インターネット回線がつながらない
- メールの送受信ができない
- メールのアカウント設定やセキュリティの設定
- サーバーにつながらない
- Office365やAdobeのサブスクにログインできない
- ExcelやWord、PowerPointの使い方が分からない
- ツールのアカウント設定ができない(サイボウズ、chatwork、Slack(スラック))
【スキルアップ】ユーザー側おすすめネットワーク資格
ユーザー側のスキルを効率よく身に付けられるおすすめ資格です。資格を取得することにより効率よくスキルアップができます。
- 【初心者向】MOS
- 【初心者向】.comMasterベーシック
- 【初心者向】MTA(ネットワークの基礎:98-366)
- 【初心者向】MTA(セキュリティの基礎:98-367)
- 【初心者向】MTA(Windowsオペレーティングシステムに関する基本事項:98-349)
- 【初心者向】ITパスポート
スキルマップに役立つクライアント側OS・ネットワーク資格
ユーザー側資格 | 難易度 | 試験概要・試験を受けるメリット | 試験サンプル |
---|---|---|---|
MOS | ★★☆☆☆ | Excel、Word、PP、Access、Outlookのソフトのスキルを証明できる | MOS試験サンプル問題 |
.comMasterベーシック | ★★☆☆☆ | パソコンやインターネットの基本的な知識を身に付けられる | .comMasterベーシックサンプル問題 |
MTA(ネットワークの基礎:98-366) | ★★☆☆☆ | ネットワークの基本構造やIPv4やIPv6、TCP/IPなどの通信プロトコルを学習し、ネットワークの基本知識を身に付ける | MTA(ネットワークの基礎:98-366)サンプル問題 |
MTA(セキュリティの基礎:98-367) | ★★☆☆☆ | セキュリティの基本的な概念やOSのユーザー認証、データの暗号化、ファイアウォールなどセキュリティに関する基本知識を身に付ける | MTA(セキュリティの基礎:98-367)サンプル問題 |
MTA(Windowsオペレーティングシステムに関する基本事項:98-349) | ★★☆☆☆ | OSの構成やインストールやアップグレード、ファイルやフォルダ、デバイスの管理野基本知識を身に付ける | MTA(Windowsオペレーティングシステムに関する基本事項:98-349)サンプル問題 |
ITパスポート | ★★★☆☆ | ITとはどういう事なのか、仕組みや基本的な知識、ネットワークやシステムが業務との関連を学習します。今後上位ITスキルを身に付ける為の足固めになります | ITパスポートサンプル問題 |
MCSA:Windows Server 2016※2121年1月31日まで
サーバー管理、設定に必要なスキル
社内サーバーの役割はユーザー管理やファイルサーバーがメインです。基本は社内のネットワークに入らないと接続できないのがセキュリティ上必要ですが、昨今の在宅ワークでそうも言っていられなくなり、現場は対応に追われています。これを機にcloudサーバーに切り替える企業も増えています。
【トラブル!】サーバー管理や運用、構築のタスク
サーバーは通常のOSと全く異なるものだと考えてください。その為にまずはサーバーの知識を身に付ける必要があります。できればパソコンにサーバーOSをインストールして構築から始めることをおすすめします。
- サーバーがダウンした
- 自宅から会社のサーバーに入りたい
- ファイルサーバーにアクセス権限をつけたい
- 社内サーバーのログを管理したい
- cloudサーバーを構築、運用したい
【スキルアップ】サーバー管理・構築・運用おすすめサーバー資格
サーバーはWindowsサーバー、Linuxサーバーなど種類があります。オフィスはユーザー側パソコンはWindows10のOSがインストールされている事が多いのでサーバーもWindowsサーバーは互換性が高いですがLinuxサーバーはオリジナルでカスタマイズ出来たり、OSのライセンスが無料だったりとメリットもあります。運用方法により学習するOSを選択します。
- 【初心者向】MTA(Windowsサーバー管理の基礎:98-349)
- 【初心者向】Linux Essentials
- LPIC-1(LPIC-1 101・LPIC-1 102)
スキルマップに役立つサーバー資格
ユーザー側資格 | 難易度 | 試験概要・試験を受けるメリット | 試験サンプル |
---|---|---|---|
MTA(Windowsサーバー管理の基礎:98-365) | ★★★☆☆ | WindowServerの基本的な構築、管理、必要なサービス、保守、亜ActiveDirectoryのスキルを身に付けます | MTA(Windowsサーバー管理の基礎:98-365)サンプル問題 |
Linux Essentials | ★★★☆☆ | LinuxOSの基本的な知識、コマンドライン、ユーザーやグループ管理の基本的なスキルを身に付けます | Linux Essentialsサンプル問題 |
LPIC-1101・102 | ★★★★☆ | Linuxシステムの構造を理解し、セットアップからコマンドライン、システムセキュリティまでLinuxサーバーの知識、運用に必要なスキルを身に付けます | LPIC-1101・102のサンプル問題 |
ネットワークに必要なスキル
社内ネットワークや社外ネットワークなど必要なスキルは多岐にわたります。インターネットに接続できないというユーザー側のトラブルか、ルーターなどの中継器、大元の回線などの問題を解決します。また、セキュリティの強化にも必要です。社外から侵入できないよう、ルーター側でブロックしたり階層に分けたりなどの管理が必要です。
【トラブル!】インターネット・ネットワーク・ルーター管理
インターネット、ネットワーク、ルーターはただ繋げるだけであればそこまで難しくありませんが、つながる人と、つながらない人を区分けするなど、場所によってログインできる、できないなど制限を付けるには専門的なルーター管理の知識が必要になります。
- 会社のWifiに制限を付けたい
- 通信回線が遅い
- ネットワークを有線で引きたい
- ルーターで制限、管理を行いたい
- サーバーにログインできるセキュリティを強固にしたい
【スキルアップ】ネットワーク・インフラおすすめネットワーク資格
ルータの基本知識やセキュリティ知識、運用方法など体系的にスキルを身に付けます。ネットワークスペシャリスト試験などは上級資格となりますので徐々にスキルアップしていくことをおすすめします。
- 【初心者向】CCT Routing & Switching(CCT Routing & Switching)
- .comMasterAdvance
- Cisco Certified Network Associate (200-301 CCNA)
- 情報セキュリティマネジメント試験
- ネットワークスペシャリスト試験
- 情報処理安全確保支援士試験(旧情報セキュリティスペシャリスト試験)
スキルマップに役立つネットワーク資格
ユーザー側資格 | 難易度 | 試験概要・試験を受けるメリット | 試験サンプル |
---|---|---|---|
CCT Routing & Switching(CCT Routing & Switching) | ★★★☆☆ | TCP/IPの基礎的な知識や小規模ネットワークの知識を身に付ける。CCNAよりワンランク下の位置づけの資格。ネットワーク初心者向け。 | 試験概要 |
.comMasterAdvance | ★★★★☆ | インターネット仕組み、関連技術、セキュリティ、接続の設定とトラブル処理など上級スキルを学習 | .comMasterAdvanceサンプル問題 |
Cisco Certified Network Associate (200-301 CCNA) | ★★★★☆ | ネットワーク技術者向けの資格でCiscoルータ、Catalystスイッチに関する技術力のスキルを身に付ける | Cisco Certified Network Associate (200-301 CCNA)サンプル問題 |
情報セキュリティマネジメント試験国家資格 | ★★★★☆ | 情報セキュリティマネジメントの計画、運用、評価、改善を通して組織を守るための基本スキルの証明 | 情報セキュリティマネジメント試験サンプル問題 |
ネットワークスペシャリスト試験国家資格 | ★★★★★ | ネットワーク固有技術からサービス動向まで精通し、大規模なシステム構築運用できるエンジニアの証明 | ネットワークスペシャリスト試験サンプル問題 |
情報処理安全確保支援士試験(旧情報セキュリティスペシャリスト試験)国家資格 | ★★★★★ | ネットワーク関連の資格で最難関といわれ、「士業」となります。最新セキュリティに関する知識や高度な実践的人材 | 情報処理安全確保支援士試験(旧情報セキュリティスペシャリスト試験)サンプル問題 |
※CCTとCCNAのスキル比較表はコチラ
CCTは2020/12/25時点では試験は英語版のみ。日本語試験も開始予定
国家資格とベンダー試験
ITパスポートや情報セキュリティマネジメント試験は国家資格となり、CCNAやLPICはベンダー試験(メーカー試験)となります。資格に対して優劣はつけがたいですが国家試験は年に1~2回しか試験を受けられないものに対し、ベンダー試験は随時試験を受けられることが多いです。
国家資格ITパスポートで基礎を固める
パソコンやネットワークのスキルを身に付けるのであればITパスポートから学習するのはおすすめです。ITパスポートは実践的なスキルは身に付きませんがIT全般の知識が身に付きます。今後、ネットワークやサーバーに関わっていくのであれば基本的な考え方や知識は必要になります。
これはガチ。
ITパスポート最近勉強してるけど、本当にやって良かったと思ってる。 https://t.co/TMILvwPvoe
— 板越てぃせ (@TEEESAAAY) November 20, 2020
※現在コロナ対策中の個別ネットワーク授業
ネットワークやサーバーの勉強も完全個別授業
ネットワークやサーバーの学習を完全個別学習できるのはソフトキャンパスだけです。CCNAやLPIC、情報セキュリティマネジメントまで個別で学習が可能です。
また、現在仕事で待ったなしで知識を入れないといけない方は、とにかく沢山聞きたいことがある!実践的な質問をしたい!と思っている方もいらっしゃると思います。
そんな方は個別スクールが一番効率が良くおすすめです。
実践的な質問、会社の環境の質問OK
そんな方でも実践的な質問を個別授業だから細かく質問していただくことが可能です。
「うちの会社は今こういう風になってるんだけど。。。」とグループや集団ではできない質問を気兼ねなくしていただけます。
完全個別のオンライン授業
ネットワークやサーバーの授業はオンライン授業でももちろんOKです。
対面授業でもオンライン授業でも変わらず個別で授業を受けていただくことができます。
企業研修も個別授業で
ネットワークやOS、サーバーの研修もオリジナルカリキュラムで研修を組むことが可能です。企業研修も対面でもオンラインでも可能です。
講師は元エンジニアか現エンジニアが授業します
経験値が必要なネットワークやサーバーの授業は前職がSEやエンジニア、もしくは現役のエンジニアが担当します。ITの世界は日進月歩。新しいスキルの提供をリアルタイムでおこなっています。
ネットワークやサーバーのスクールを受講された方の経緯
ネットワーク初心者がネットワークの個別授業を受けることになった方のケーススタディをいくつかご紹介します。
ネットワーク初心者なのに急に部署変更!大ピンチ!
受講目的:スキルアップ Sさん
製造業で、去年の10月あたりから情報システム部に所属している。
現在は工場とやりとりして工員に指示を出すなどの業務だが、ネットワークが分かった方がいいのでスキルアップが目的で来店。全くの未経験。
セレクトコース
ネットワーク講師からの提案
TCP/IPなどの基本的な知識が不足しているのでまずはネットワークの基本的なスキルを身に付ける。実際業務で使われているネットワーク技術などを例に授業を進めていくのが良いとアドバイス
IT企業に転職したけどネットワークの資格だけではスキル不足
受講目的:スキルアップ Aさん
5年前にネットワーク関連の資格を取得したが丸暗記で資格を取得したため、実務経験がない。転職してネットワーク関連企業の営業になった事から実務スキルの不足を痛感。
カウンセリングをした際、ネットワーク部分の土台がない事が分かり初心者ではないが、ネットワーク応用のコースで質問形式で授業を進めていくことになった。
セレクトコース
ネットワーク講師からの提案
PPPなどの仕組みが分からないが本を読んでも理解が出来ないとの事。まずはもう一段下のルールを理解し、全体的なイメージを把握し、仕組みを理解すようとしないと理解しにくいため、ITの専門用語の理解がもう少し必要。丸暗記ではなく仕組みを理解するという事をテーマにネットワーク応用から提案