触れる動画「インタラクティブ動画」のマーケティング活用方法とは?

触れる動画「インタラクティブ動画」のマーケティング活用方法とは?

今やすっかり私たちの身近なものとなった動画コンテンツ。

近年のマーケティングにおいて動画を活用する方法が主流となりつつあり、その中でも視聴者側が触れてアクションをおこす「インタラクティブ動画」という新しい次世代形式の動画の需要が高まっています。

今回は触れる動画「インタラクティブ動画」の基礎知識や、マーケティングで活用するメリットを解説していきます。

「インタラクティブ」とは「対話」または「双方向」といった意味で、ユーザーがパソコンの画面を見ながら、対話をするような形式で操作する形態を指すという意味です。
引用:ASCII.jpデジタル用語辞典 (ja)

従来の動画は基本的に一方通行のメディアで、配信者と視聴者との間でコミュニケーションを行う仕組みがありませんでした。

インタラクティブ動画とは、視聴者が「視る」だけではなく能動的に「触れる」仕掛けがある、双方向にコミュニケーションを取ることができる動画のことです。

インタラクティブ動画でできること

インタラクティブ動画でできること

インタラクティブ動画に組み込める機能はさまざまありますが、ここでは主要な6つの機能をご紹介します。

  • タッチポイントの設定
  • ポップアップ表示
  • サイトリンク
  • VR(360°)動画
  • ストーリー分岐
  • フォーム、アンケート

タッチポイントの設定

動画内でユーザーが触れることができるタッチポイントを設置することで、ユーザーとの双方向性が実現し、ユーザーは動画内でアクションを起こせるようになります。

また、タッチポイントのクリック・タップ回数やブラウザを閉じるタイミングなどの解析が可能です。商品・サービスの販売ページ・資料請求ページなどへの導線配置など、効率的なマーケティングにつながりやすくなります。

ポップアップ表示

動画内で触れてタップできるスポットを設置し、補足情報や画像などをポップアップで表示する機能です。

気になる項目を気になったタイミングでクリックできるので、短時間で視聴者が欲しい情報に触れることができ、きめ細やかな情報供給がしやすくなります。

サイトリンク

動画内に出てくる商品やサービスにボタンを設置し、ユーザーがワンタップで購入ページなどの詳細な情報のリンクに遷移することができる機能です。

VR(360°)動画

ユーザーがビデオフレーム内で360度、全方位の様々な角度から空間を疑似的に体験できる機能です。臨場感のある動画を楽しめるため、記憶に残りやすく強いインパクトを与えることが可能です。

360°動画の視聴自体はパソコン・スマホのみで視聴可能で、特別な装置は必要ありません。

ストーリー分岐

ユーザーの選択によって動画のストーリーを分岐させて、展開を進めていくことができる機能です。

ユーザーが自身で見たい動画を選択することができます。それぞれのユーザーに合わせた最適な動画を視聴することができるので、飽きにくくなるというメリットがあります。

フォーム

動画上にフォームを設置することができる機能です。このフォーム機能を活用すれば、Webページへ移動することなく、動画上でフォーム入力まで完結させることができます。

インタラクティブ動画の活用メリット

マーケティングにおいてインタラクティブ動画を活用することには4つのメリットがあります。

  1. 視聴動向を取得し、データを分析することができる
  2. 成果につながりやすい
  3. エンゲージメントを高めることができる
  4. 強い印象を与えられるため、SNSでシェアされやすい
  5. 視聴動向を取得し、データを分析することができる

    視聴動向を取得し、データを分析することができる

    従来の動画では双方向性がなかったため、ユーザーの視聴動向を得ることができませんでした。

    しかしインタラクティブ動画では、「ポップアップ滞在時間」「総タッチ数」「動画内でどの経路がコンバージョンにつながりやすいのか」など、視聴者の動向データを収集することができるので、一般の動画よりも詳細なデータ解析が可能です。

    成果につながりやすい

    成果につながりやすい

    インタラクティブ動画は視聴者自身で操作しながら動画視聴を進めるため、商品やサービスへの理解が自然と深まり、目標としているコンバージョン獲得に近づきやすくなります。

    また、動画内からサイトへ直接遷移ができるため購買意欲の低下を防ぐことができ、そのままコンバージョンポイントへの誘導に結びつきやすくなります。

    エンゲージメントを高めることができる

    エンゲージメントを高めることができる

    インタラクティブ動画は視聴者が自ら触れて操作できるので、ユーザーはこれから展開される内容を興味深く視聴し続けるため、飽きにくく動画の離脱率が下がって視聴時間が通常よりも長くなる傾向があると言われています。

    視聴時間の向上はサービスやブランド理解に繋がるので、動画内でうまくサービスを紹介できれば、エンゲージメントは非常に高まりやすくなります。

    エンゲージメントの向上は、商品購入やブランド選択に及ぼす影響が大きいため、動画視聴後の先にある最終的な企業の目的達成への効果を高めることができます。

    強い印象を与えられるため、SNSでシェアされやすい

    強い印象を与えられるため、SNSでシェアされやすい

    「触れて動画を操作できる」という驚きや面白さが加わることで、エンターテイメント性が高まり視聴者に強い印象を与えやすい点もインタラクティブ動画の大きなメリットです。

    視聴者の満足度が上がればSNSでのシェア率も上がりやすいため、宣伝効果の向上に結びつきやすくなります。

    インタラクティブ動画の作り方

    インタラクティブ動画を制作する方法は大きく分けて以下の3パターンがあります。

    1. オーサリングツールを利用する
    2. 制作会社に依頼する
    3. 自分で制作する
    4. オーサリングツールを利用する

      オーサリングソフトとは、デジタルコンテンツやマルチメディアデータなどを制作するために用いられるソフトウェアの総称です。
      オーサリングツールを使えば、特別な知識がなくても簡単にインタラクティブ動画が作れるというメリットがあります。

      インタラクティブ動画を制作できるオーサリングツールで代表的なものとして、「WIREMAX」や「MIL」などが挙げられます。
      他にも無料で使えるツールとして「Google Web Designer」があります。

      制作会社に依頼する

      インタラクティブ動画の制作会社に依頼する方法もあります。企画やディレクションも請け負ってもらえるので、専門的な知識や意見も踏まえたクオリティの高い動画を制作することができます。

      注意点としては、決して安くはない費用がかかりますので複数の会社からヒアリングをして、信頼できる会社に依頼しましょう。

      制作会社に依頼した場合の費用の相場は以下です。

      動画制作工程料金相場
      企画構成費5万〜25万
      進行管理費5万〜25万
      撮影費10万〜20万
      動画編集費10万〜20万
      ナレーション費3万〜10万
      音響効果費3万〜10万
      インタラクティブ動画プラットフォーム利用費10万〜20万

      自分で制作する

      自分で制作することも可能です。

      現在はHTML5での制作が主流ですが、自分で制作するメリットとしては自分のやりたい様にきめ細かい仕様で制作や修正対応できる点があります。また、外注費が発生しないのでコストを抑えることが可能です。

      デメリットとして専門的なスキルや知識が必要になる点が挙げられます。

      まとめ

      インタラクティブ動画は一方的に視聴するだけの動画とは異なり、視聴者側からのアクションを促せる便利なツールです。

      ぜひ新しいマーケティングの手法として、インタラクティブ動画を活用してみてはいかがでしょうか?

      触れる動画「インタラクティブ動画」で視聴者の心を掴みましょう!