無料のフォント検索アプリWhatTheFontの使い方やコツ徹底解説!

無料のフォント検索アプリWhatTheFontの使い方やコツ徹底解説!

雑誌やポスター、SNSで見かけたフォントを、自分のデザインで使いたいと思ったことはありませんか?しかし、フォントの名前が分からないと、検索やダウンロードをすることができません。テキストの見た目だけでは、フォント名の特定が難しいことも多いでしょう。
そんな時は、無料で使えるフォント検索アプリ「WhatTheFont」を使うと、スマホのカメラを使ってフォント名を調べることができます。

今回は、WhatTheFontアプリの使い方についてご紹介します。

スマホでフォント検索できるアプリ「WhatTheFont」とは?

スマホでフォント検索できるアプリ「WhatTheFont」とは?

MyFonts
https://www.myfonts.com/pages/whatthefont-mobile

WhatTheFontは、画像に使われているフォントの名前を検索できるアプリです。web版とアプリ版があり、どちらも無料で使用できます。アプリ版にはAIが使われているため、web版と比べると検索の精度が高くなっています。

海外のフォント販売サイト「MyFonts」の中から、同じフォントや似ているフォントを検索することができます。また、検索の結果からフォントを購入することができるため、自分のデザインに取り入れたいフォントが見つかった場合にも役立ちます。

MyFontsに登録されているフォントのみ調べることができる点と、海外のフォント検索サービスのため、欧文フォントのみ対応している点には注意が必要です。

WhatTheFontアプリを使ってみよう!

WhatTheFontアプリを使ってみよう!

それでは、WhatTheFontを使ってみましょう。

次の手順でフォントを調べることができます。

  1. アプリをインストールする
  2. テキストを撮影する
  3. フォントを調べたいテキストを選ぶ
  4. 検索結果を確認する

アプリをインストールする

こちらのURLから、アプリをインストールします。

iOS(App Store)
https://apps.apple.com/jp/app/whatthefont/id304304134
Android(Google Play)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.monotype.whatthefont

テキストを撮影する

テキストを撮影する

アプリを起動すると、カメラへのアクセス許可を求められます。アクセスを許可すると、スマホのカメラ機能が起動します。画面の中央下にある丸いボタンをタップして、調べたいテキストを撮影してください。

画像を選択

また、スマホに保存した画像を使ってフォントを検索することもできます。画面の左下にあるアイコンをタップして、画像を選択してください。

撮影した写真や画像は、MyFontsのサーバーにアップロードされてテキストの認識を行います。そのため、ネット回線につながっていないと検索ができません。アプリを使用する際は、ネットに接続している状態で使いましょう。

フォントを調べたいテキストを選ぶ

調べたいテキストの部分をタップ

テキストが認識されると、認識できた文字に枠組みがついた状態になります。
調べたいテキストの部分をタップすると、画面の中央下に青い丸の矢印ボタンが表示されます。

検索結果を確認する

検索結果を確認する

矢印ボタンをタップすると、似ているフォントの候補が一覧で表示されます。画像のテキストと見比べながら、見た目の近いフォントを確認してください。

また、画面の上側に表示されているペンのアイコンをタップすると、表示されるテキストの文字を編集することができます。自動認識された文字が間違っていた場合、テキストを訂正することで認識の精度が上がります。

フォントの詳細を確認する

フォント名をタップすると、作成団体名などフォントの詳細を確認することができます。「購入する」ボタンをタップすると、MyFontsの詳細ページに移動するため、そのままフォントを購入することもできます。「シェアする」ボタンをタップすると、SNSでフォントの詳細情報をシェアすることができます。

テキストが認識できない時は? 使い方のコツ

テキストが認識できない時は? 使い方のコツ

テキストがうまく認識できない場合や、検索結果で似ているフォントが見つからない場合には、テキストを認識しやすいように画像を撮影したり、撮影した画像を調整することで、検索の精度を上げることができます。

WhatTheFontアプリでテキストを認識しやすい画像の特徴は、次のようなものになります。

  • 1種類のフォントだけ写っている
  • テキストが一定の大きさ
  • 文字が小さすぎない(最小100ピクセル)
  • 文字の間隔が離れている
  • テキストはなるべく水平になっている
  • 画像のサイズが2MB以下

こちらはWhatTheFontのヘルプページに記載されています。
https://www.myfonts.com/pages/faq#faqs

テキストが小さいために認識できない場合は、文字のサイズが大きく写るように、新しくテキストの撮影を行うとよいでしょう。テキストが傾いていたり、画像に複数のフォントが写っている場合は、WhatTheFontアプリで画像を調整することができます。

画像の傾きを調整する

画像の傾きを調整する

画面の左下にあるアイコンをクリックすると、傾きの編集画面になります。白の縦線を右にスライドすると右回りに動き、左にスライドすると左回りに動きます。スライドで傾きの調整をしている間はガイド線が表示されるので、認識したいテキストが水平になるように動かしてください。

画像のトリミング

また、画像の白い枠をスライドすると、画像のトリミングを行うことができます。画像に写っているフォントが1種類になるように、認識したいテキストを残してサイズを調整してください。

傾きの調整と画像のトリミングができたら、画面の中央下にある青い丸の矢印ボタンをタップしてください。

テキストの枠を調整する

枠のサイズを調整する

テキストの枠をタップすると、枠のサイズを調整することができます。枠の角に表示されている白い丸をスライドして、テキストに合うようにサイズや位置を調整してください。

枠の下に表示されるゴミ箱のアイコンをタップすると、枠を削除することができます。いらない枠は削除しておきましょう。また、枠を追加したい場合は、画面右下のアイコンをタップすることで新しい枠を作ることができます。調べたいテキストに合わせて、枠の調整をしてください。

枠の調整ができたら、画面の中央下にある青い丸の矢印ボタンをタップして、もう一度検索結果を確認してみましょう。

日本語のフォントを検索できるアプリ「Adobe Capture CC」

日本語のフォントを検索できるアプリ「Adobe Capture CC」

日本語のフォントを調べたい場合には、WhatTheFontを使うことができません。そんな時は、日本語のフォント検索もできるアプリ「Adobe Capture CC」を使ってみましょう。Adobe CCのアカウント登録をすれば、無料で使用できます。

Abobe Capture CCを使うと、Adobe Fontに登録されているフォントから似ているフォントを検索できます。WhatTheFontと同じように、スマホのカメラで撮影した写真や、スマホに保存している画像からフォントを調べることができます。日本語フォントの名前を調べたい際には、利用してみてください。

Abobe Capture CCはこちらからダウンロードできます。
iOS(App Store)
https://apps.apple.com/jp/app/adobe-capture/id1040200189

Android(Google Play)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.adobe.creativeapps.gather&hl=ja&gl=US

まとめ

WhatTheFontアプリを使うことで、スマホで手軽にフォントを調べることができます。完全に一致するフォント名が表示されないことも多いため、検索の精度は完璧ではありません。しかし、イメージに近いフォントを調べる際には役立つでしょう。また、フォント検索にAIを使用しているため、これから検索の精度が上がっていくことが期待できます。

WhatTheFontを使って、気になるフォントをデザインに取り入れてみてはいかがでしょうか。