先日ある金融会社で、社員がAIを使って会社のシステムを構築できるように研修を始めるという記事が新聞のトップになりました。金融の業界の知識のほうがより重要で、その知識を活かしてより現場での仕事の効率と質の高さを求められます。
営業や事務の社員をAIの開発人材に転換する。10年後は、数千人規模への人材育成を目指す。既存部門を減らし、競争力の要であるAI分野に集中する体制を整えるという目的です。
目次
ローコード、ノーコードの違い
ローコード開発とノーコード開発は、
プログラミングの専門知識が少なくても
アプリケーション開発を可能にする手法です。
ノーコードは完全にコード不要で初心者向け、
ローコードは最小限のコードで柔軟なカスタマイズが可能という違いがあります。
ローコードの特徴とメリットとデメリット
メリット
専門知識を持つエンジニアに依頼
する必要がないため、アプリケーション
開発のコストや期間を削減できます。
ローコード開発では、必要に応じてコードを使ってプログラミングし、機能を補えるため、実装できる機能の自由度が高いといえます。また、開発後も必要に応じて拡張や改修を行えます。
デメリット
ローコード開発では、専門的なプログラミング知識は必要ありませんが、自社に適した機能をアプリケーションに搭載したい場合などは、ある程度のプログラミング知識が必要になることがあります。また、開発ツールを使いこなすための技術も必要です。
ノーコードの特徴とメリットとデメリット
メリット
プログラミングに必要なコードを使わないので、プログラミングの知識がない人でもアプリケーションを開発できます。業務を担う現場の従業員がエンジニアでなくても、必要な機能を実行するアプリケーションの開発を手がけることも可能です。
開発するまでの期間が短いこと、開発費用が削減できることもメリットといえるでしょう。 コードを使ったプログラミングを必要としないので、コード記入ミスなどによるバグの発生も抑えられます。
デメリット
プログラミング知識がなくてもアプリケーション開発ができる反面、ノーコード開発ツールのプラットフォ ームで用意されている機能しか利用しないため、自由度が低いことがデメリットです。アプリケーションに 追加したい機能があっても、プラットフォームで対応していない機能は追加ができません。
注目されている2つの理由
人材不足
IT人材の不足が挙げられます。生産人口はもちろん、高齢化も伴い
IT関連の人材が恒久的に不足しています。
DXの促進
IT化だけでなく、生産性を高めるためにも業務の効率化
が必要。AIを使用しての業務用のシステムの開発があらゆる
現場で起きています。金融機関での人材教育もこの目的で
配置転換も起きており、人材不足も補うことになります。
ローコード、ノーコードの開発ツールの選び方

第1に、内製化に対応しているものが基本的なツールです。
第2に、やはり使いやすいことが何より重要です。始めて、仕上げないと目的を
達することにはなりません。
それは、操作性と分かりやすさに分けられるでしょう。
第3には、コストも時間も削減できることです。コストは安いが
手間がかかるのでは意味がありません。
最後に、一番重要なのは、サポートが充実しているかです。
始めてみたはいいが、途中でいろいろと確認したいことが出ても安心して
続けることができます。
もちろん、自分だと考えられないというやり方も提案してもらえることでしょう。
知識がなくても開発するためにはサポート、思った通りの操作性がないと
挫折してしまうこともあります。
ローコード、ノーコードの開発事例
業務のアプリ開発の紹介
昨今TVCMでも紹介されているように、現場の社員が自分の作業効率をあげるためにアプリを開発することができるようになっています。
それを会社レベルで開発した事例を2つ紹介します。参考になる点があるのではと思います。
事例1
ワークフローをデジタル化、業務効率化とガバナンス強化を実現
基幹システムの刷新にあたり、ERPのフロントソリューションとしてローコードプラットフォーム「intraーmart」と「intraーmart Accel Kaiden!」を採用しました。
これにより、複雑でアナログだったワークフローのデジタル化と効率化を実現
ペーパレス化やリモートワーク推進に貢献しました。旅費・経費精算の事務処理時間も
約6-7割も削減され、社内ユーザーの利便性向上や問い合わせ件数の大幅な減少を達成。
全社共通のプラットフォームがITガバナンス強化と限られたIT人材の有効活用につながっています。
事例2
巨大倉庫の在庫管理をスマート化
基幹システム刷新に伴い、メインフレームからSAPのERP「S/4HANA」へ移行しました
この際、業務システムごとに乱立していたワークフローを統合する必要があり、「intraーmart」をフロントシステムとして採用しました。ローコード開発ツールを活用し、複雑なワークフローも柔軟に実装可能な統一基盤を構築。結果として、業務システムのフローが一本化、操作性が統一されてユーザーの利便性が向上しました。
運用保守業務の属人化の解消に大きな効果があり、標準化とナレッジ共有が進みました。
部品化されたローコード環境によりERPフロントのメンテナンス性が向上し、機能追加や改修も迅速に対応可能となっています。
ツールランキング 5選
| 特徴 | 機能 | 価格 | 従業員規模 | その他 |
|---|---|---|---|---|
| Techtouch | システム上にデジタルガイドやツールチップを表示 | ・リアルタイム・ナビゲーション・ツールチップ&入力バリデーション・システム利用状況の可視化・分析 | 要問い合わせ | 小規模から大規模まで対応 |
| kintone | ノーコードの構築に加えてJavaScript等でカスタマイズ可能 | ・データベース管理・ワークフロー・プロセス管理・レポート作成 | ・ライトコース 月額1,000円/ユーザー・スタンダードコース 月額1,500円/ ユーザー・ワイドコース月額3,000円/1ユーザー |
小規模から大規模企業まで対応 |
| Wagby | PC、タブレット、スマートフォン対応のクラウド | ・カスタムコード・ダッシュボード・モジュールを利用したアプリ設計 | ・最小構成 月額16,500円~ | ユーザー登録上限なし |
| 楽々Framework3 | ・900以上の業務用部品を組み合わせて開発可能 | ・ビジュアルな開発環境・ER図編集機能・多要素認証・ワークフロー機能 | 要問い合わせ | 大企業から中小企業まで幅広く対応 |
| 楽々Webデータベース | ・エクセルファイルをWebアプリ化可能 | ・Webデータベース・フォーム制御・帳票出力・集計機能・ワークフロー | ・クラウド版 月額10,000円〜・オンプレミス版導入費用1,800,000円〜 | 小規模から大規模まで対応 |
まとめ

開発チームへの依頼をせずとも、担当者レベルでシステム改修を行いやすくなるメリットがあります。
そのため、ノーコード・ローコードツールなら開発に掛かる時間・コストを大幅に
削減できるのは大きな魅力です。特に、ビジネス要件の変化が激しい現代においては、
迅速な対応が求められます。もちろんAIも活用すれば、より仕事の質を上げられ、皆が自分の業務に集中できるメリットもあります。



