AutoCADでオフセットできない!連続・複数の操作方法って?
AutoCADで便利なオフセットですが、「オフセットができない!」「数値入力が今までできていたのにおかしくなった」「オフセットで連続した線も一度にできる?」「複数の線をオフセットしたい」など、実はAutoCADの中でも使いこなせている人が少なく、操作が意外と細かいオフセットコマンド。今回は、CADの必須コマンド、オフセットについて解説をしていきます!AutoCADでオフセットが上手くできない人はぜひ参考にしてみてください!
AutoCADでオフセットのコマンドができない?原因と対処法
まず始めに、AutoCADのオフセットを使っていておかしくなる原因と対処の仕方について見ていきます。以下のような場合、CADでオフセットが上手くできない場合があります。
- ピックボックス(PICKBOX)のサイズが小さく、図形の選択ができない
- ダイナミック入力が有効になっていないため、連続して距離を変えられない
- 「NumLock」キーの設定がオンになっていて数値入力が急にできなくなった
そもそも、AutoCADでオフセットをしようとしても図形が選択できないときは、ピックボックスが小さすぎる可能性があります。対処法ですが、コマンドラインに「OPTIONS」と入力し「Enter」キーを押すと、画面にダイアログボックスがでてきます。その後「選択」タブを選びピックボックスサイズの大きさを変更しましょう。また、オフセットの途中で連続して距離を変えられていたのにできなくなった場合は、「f12」キーを誤って押していたかもしれません。ダイナミック入力のオン・オフ切り替えが「f12」キーに割り当てられており、再度「f12」キーを押してオフセットを使ってみてください。テンキーで数値入力をしている方は「NumLock」キーがオンになっているとオフセットに限らず数値入力ができなくなります。これは、再度「NumLock」キーを押せば解決できます。
AutoCADのオフセットで連続・複数ってできる?
次に、AutoCADでオフセットを使うときに便利な連続と複数の複線について紹介していきます。
操作 | 説明 |
---|---|
複数 | 「PEDIT」コマンドで線分を結合して並行コピー |
連続 | 「f12」キーでダイナミック入力モードをオンにする |
AutoCADだとオフセットで複数の線を一気にコピーしたり、連続したオフセットをしたりできないと思っている方も多いかもしれませんが、実は両方ともAutoCADのオフセットは対応しています。
複数のオフセットは、バラバラの線を結合してポリラインにしてしまってから一気にオフセット、という流れで進めます。手順ですが、「ホーム」タブにある「修正」パネルの中の「ポリライン編集(PEDIT)」コマンドを使います。「一括(M)」をクリック後、図形を選択し「Enter」キーを押します。ポリラインにしますか、というところで「はい」を選択、最後に「結合」を選んでからコマンドを終了、オフセットしてみましょう。
AutoCADでの連続オフセットは「f12」キーでダイナミック入力をオンにすることでできるようになります。通常、オフセットで連続して距離を変えることはできず、一旦「Enter」キーでコマンドを終了してから再度オフセットコマンドを使い、距離を入れ直す必要がありますが、ダイナミック入力をオンにしておけば、1本ずつオフセットの距離をダイアログボックスの入力で変えられるため、連続して距離を変更しつつオフセットが可能となります。
オフセットがAutoCADで上手くいかない!オフセットの連続・複数まとめ
今回は、オフセットがAutoCADで上手くいかないときの対応と連続のオフセット、複数のオフセットの方法をお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか。オフセットはAutoCADでよく使いますのでオフセットができない・使いこなせないとストレスが溜まりますよね。特に連続と複数のオフセット操作は覚えておくとAutoCADでの作図が楽になるのでぜひ活用してみてくださいね。