Google広告のクリック率(CTR)とは?

【Google広告徹底解説】クリック率(CTR)の平均・目安は?

Google広告のクリック率(CTR)とは?

Google広告のクリック率(CTR)とは?
CTR:Click Through Rate
Google広告で5.1%、ディスプレイ広告は0.089%
FirstPage:海外サイト参考

広告が表示された回数に対して、ユーザーがその広告をクリックした割合
この指標は、広告の魅力・広告とキーワード・他のターゲット設定との関連性をはかる目安となります。
※誤クリック、自動クリックツール、ロボット、その他の不正なソフトウェアによるクリックなど、無効なクリックは Google 広告によって自動的に除外され、料金は請求されません。

クリック率(CTR)の計算方法

項目計算式クリック率(CTR)(クリック数÷広告表示回数)×100例題例:表示回数が100回・クリック数が5回の場合、クリック率は5%となります。

google広告ヘルプ参考

クリック率(CTR)とクリック単価(CPC)・顧客獲得単価(CPA)違いとそれぞれの特徴について

クリック率(CTR)の他に似たような言葉でクリック単価(CPC)や顧客獲得単価(CPA)というものがあります。
クリック単価(CPC):1クリックあたりにかかる費用です。CTRが高いとCPCが低くなる傾向があります。

以下クリック単価に関わってくる上限クリックについて
google広告ヘルプ参考

顧客獲得単価(CPA):1人の顧客を獲得するために必要な費用です。クリック率が高くても、最終的な成果に繋がらなければ顧客獲得単価は改善しません。
例:1 回のアクションにつき20ドル
※このアクションは通常、購入、登録、購読などです。

クリック率(CTR)とクリック単価(CPC)・顧客獲得単価(CPA)にはそれぞれの役割があるので、クリック率だけでなく他2指標も含めて分析する必要があります。

google広告のクリック率の平均・目安

業種や広告の種類によって大きく変動します。
検索広告はユーザーの意図が明確なため比較的CTRが高く、ディスプレイ広告はバナーや画像のような視覚的な訴求が中心のためCTRが低くなる傾向にあります。

業界別クリック率の目安

業界クリック率(検索広告1位)自動車1.8%不動産2.6%教育3.1%金融・保険2.1%健康・医療2.3%旅行・観光3.4%エンターテインメント4.2%太陽エネルギー2.7%

FirstPage:海外サイト参考

リスティング広告とディスプレイ広告とは?それぞれのクリック率の違い

リスティング広告とディスプレイ広告とは?それぞれのクリック率の違い

広告表示場所リスティング広告ユーザーが検索したキーワードに連動して表示される広告ディスプレイ広告Webサイトやアプリに表示される画像や動画の広告

ユーザーの求めているものが明確な場合に有効なリスティング広告のクリック率(CTR)は一般的に高い傾向にあり、幅広い層にアプローチができるディスプレイ広告はクリック率は低い傾向にある。

指名キーワードと一般キーワードのクリック率

キーワード特徴指名キーワード企業名や商品名などの「固有名詞」を指します。一般キーワード商品やサービスの種類などの、「汎用性の高い」言葉を指します。

指名キーワード検索するユーザーは、既に特定の商品やサービスに関心があり購入意欲も高いため、コンバージョン(CV)に繋がりやすい傾向にあります。
例:「Apple」や「iPhone」など

一般キーワードでの検索では自社を知らない潜在的なニーズを持つユーザーにアプローチすることができるため、新規顧客獲得に繋がります。

Google広告のクリック率を上げる方法7選

Google広告のクリック率を上げる方法7選

google広告のクリック率上げる方法はキーワード・広告分の改善や、テスト検証など
様々な施策があります。
ここからは数あるクリック率を上げる方法の中から7つ紹介します。

1.キーワードと広告文を改善する

キーワードとは、ユーザーが入力している語句と広告を一致させるために使用される単語やフレーズを指し、ユーザーが検索した際どの程度一致率を求めるか・指定するかが、キーワード選定では重要となります。
google広告ヘルプ参考

広告文では、広告文に検索キーワードを直接含めることで、ユーザー側が自身にあった広告と感じ、クリックに繋がる可能性が高まります。

2.品質スコアを上げる

要素概要参照推定クリック率広告が表示された場合にクリックされる可能性過去のクリック率、インプレッション(表示回数)に基づく広告の関連性広告がユーザーの検索意図と一致する度合い広告がユーザーの検索糸と一致するかランディング ページの利便性広告をクリックしたユーザーにとってどの程度関連性があって有用であるかユーザーの求めている情報・商品・サービスが明確に表示されるか、読み込み速度の速さ

※算出方法は以下サイトを参考
google広告ヘルプ参考

3.A/Bテストで検証する

A/Bテストとは、Webサイトや広告の改善において、2つ以上のパターンを用意し、どちらがより効果的かを検証する手法になります。

  1. A/Bテストで何を改善したいか明確にする
  2. 要素の変更やアクセス解析などを行い、コンバージョンに影響を与えている重要なポイントや、ユーザーの目に触れやすい箇所を特定
  3. 「何をすることで、何が改善されるだろう」という具体的な仮説を立て、それに基づきパターンを用意する
  4. 複数パターンを同時期に検証する。

A/Bテストは一度で終わらせるのではなく、改善後も継続的に行うことが大切です。

4.広告の停止を検討する

クリック率が低い広告を停止することで、広告に予算が浪費されることを防ぐことができ、
効果の高い広告に予算を集中することができます。
一時的に停止することで、成果に繋がらないものを改善することも可能です。

停止・再開・削除方法は以下サイトをご参考ください。
google広告ヘルプ参考

5.キーワード挿入機能を活用する

ユーザーの検索語句に一致したキーワードを広告文の見出し・説明文、URLのパスに自動的に挿入する機能です。これにより、広告の関連性が高まり、検索した言葉と広告文が一致するため、広告クリック率の向上が期待できます。
設定には、広告文の入力欄で { を入力して表示されるメニューから「キーワードの挿入」を選択し、挿入キーワードが入らなかった場合に表示されるデフォルトのテキストを設定します。

6.広告表示オプションを利用する

広告表示オプション(「アセット」と表記されることもあります)とは、広告を構成するコンテンツです。
google広告などに、電話番号・住所・特定ページへのリンクのような追加情報を表示する機能です。
設定することで広告の視認性・クリック数の向上に繋がり、ユーザーの求める情報を素早く提供できるようになります。

7.Googleレスポンシブ検索広告を使う

レスポンス広告とは、リスティング広告の1種で、関連性の高いメッセージをユーザーに表示する広告です。
作成時に複数の広告見出しと説明文を設定することで、機械学習により時間の経過とともに様々な組み合わせでテストされ、どの組み合わせが最も効果的かが学習されるため、広告効果を高めやすくなります。

Google広告のクリック率が高いと得られるメリット

Google広告のクリック率が高いと得られるメリット

クリック単価の低下と増加

googleから広告の評価が高いと評価され、広告ランクが向上しより低いクリック単価で上位表示が可能になります。

コンバージョン数の増加

google広告でクリック率を上げることで、コンバージョン数が増える可能性もあるが、
同時に、広告文・ランディングページの一貫性・ターゲティング精度・ユーザーの検索意図との合致度を高めることが重要です。

載順位の上昇と露出の増加

検索エンジンで、自社サイトが特定のキーワードで上位に表示されること、その検索結果ページに自社サイトが表示される機会が増えることです。
「載順位」「露出」この2つは密接に関連しており、上位表示されることでより多くのユーザーにサイトを見てもらえる可能性が上がり、露出が増えるため、SEO対策により順位を上げて露出を高めることが重要となります。

まとめ google広告のクリック率を理解しより効果的に運用しよう

まとめ google広告のクリック率を理解しより効果的に運用しよう

クリック率 まとめ

クリック率とは広告が表示された回数に対して、ユーザーがその広告をクリックした割合Google広告のクリック率の目安Google広告で5.1%、ディスプレイ広告は0.089%

クリック率向上のための具体的な方法

キーワードと広告文を改善するユーザーが入力している語句と広告を一致させる、程度一致率を求めるか・指定するかが、キーワード選定では重要A/Bテストで検証A/Bテストは一度で終わらせるのではなく、改善後も継続的に行うことが大切広告表示オプションを利用視認性・クリック数の向上、ユーザーの求める情報を素早く提供

総評

クリック率は広告運用の中間指標であるため、クリック率の向上だけを目的にするのではなく、最終的な成果に繋がる運用が重要です。

吹き出しの女性
素材:イラストAC