Illustrator(イラストレーター)には作成したオフジェクトのパスを変形させる方法には『効果』のメニューから行う方法や、『ペンツール』・『ダイレクト選択ツール』を駆使してやる方法などがありますね。パスを変形させる事で、基本形状では作成出来ない複雑な形式も作成する事が出来る訳ですね。Illustratorには欠かせない機能のこのパスの変形を使いこなせれば、作業効率のアップにもつながったりします。今回は『効果メニュー』にある『パスの変形』を活用したやり方について紹介しますので参考にしてください。
目次
illustratorの『パス』とは?
さて、『パスの変形』をするという事ですが、そもそも『パス』とは何でしょうか?
『パス』や『オブジェクト』という言葉がよく使われますよね。これらが何か、意外と分かっていないままillustratorを操作している人もいたりします。簡単に説明すると『パス』は『骨組み』の事で、『オブジェクト』は作成した『図形』などの事を言いますね。
なので『パス』を操作する事で、キャラクターなど様々な物が操作出来る訳ですね。稀に、『線』と『パス』の区別がついていない人もいますので注意しましょう。
例として、下の画像は黄色い部分が『線の色』、中心にある青い線がパスになります。
『パス』を変形させる『効果』メニューを覚えよう
今回は簡単にillustratorでパスの変形が出来る『効果』メニューの機能について紹介をします。決まった変形の仕方になりますが、数値を指定する事でぎざぎざの形など出来るので便利です。注意したい所としては『効果』の『パスの変形』は実際のパスは変わらず見た目が変化します。
例としては下の画像は『長方形のパス』を効果で変形しましたが、四角形のパスが残っているのが分かりますね。こういう変化のさせ方になります。
全部で7つの機能がありますので、どの様に変化していくのか説明していきます。
【パスの変形の効果①】ジグザグで変形
1つ目は『ジグザグ』を使った変形です。その名の通り、辺の部分をジグザグに出来ます。
設定ではジグザグさせる大きさと何回折り曲げるのかを指定します。
また、滑らかにする事も出来るので、波線を作りたい時にも使えます。
【パスの変形の効果②】パスの自由変形で変形
『パスの自由変形』を選択すると変形するためのウィンドウが表示されます。
操作としては『ダイレクト選択ツール』でアンカーを移動させる操作と同じになります。
このウィンドウ内で変形された形に、オブジェクトの見た目も変わっているのが分かりますね。
【パスの変形の効果③】パンク・膨張で変形
パスの部分を膨らませたり、へこませる様に変形をする方法です。
『収縮』の方にすればへこむ感じになりますし、『膨張』の方であれば膨らむ様になります。
花の様な形を作る時にも使われたりします。
【パスの変形の効果④】ラフで変形
線をランダムに振動させた感じの変形の仕方になります。
ジグザグよりも不規則に変化させているので、うまく設定すればフリーハンドで引いた線のような感じにもなります。
【パスの変形の効果⑤】ランダム・ひねりで変形
上下左右方向にひねりを加える様な変形の仕方になります。
ゆがんだ様な形に変更させるのが特徴ですね。
【パスの変形の効果⑥】変形で変形
パスの変形には『変形』という名前のメニューもあります。
これは拡大や縮小、移動、回転をまとめて設定する事が出来ます。垂直方向と水平方向それぞれに設定する事が出来るので、縦に伸ばしたいとか横にずらしたいという変形の仕方が可能になっている内容になります。
【パスの変形の効果⑦】旋回で変形
旋回はオブジェクトを回転させながら変形をする内容になります。
ただ回転させるのではなく、ゆがみながら回転するのがポイントですね。粘土の様な柔らかい物を回転させた時の変形の仕方に近い感じですね。
illustratorの【パスの変形】を効果を使って変形するには?|【まとめ】
今回はillustratorにある『効果メニュー』の中にある『パスの変形』を活用した変形の仕方について紹介しました。数値をどの様に設定するのかによって結果はいろいろと変わってくるのがこの機能になります。
Illustratorの操作全般に当てはまる事ですが、実際に設定をしてみて感覚を掴むのが一番いいです。形としてどの様に変化するのが分かったら、あとはいろいろな数値で変形の仕方を試してみてくださいね。