【Illustrator実践】透明、グラデーションを使った名刺作成の手順
IllustatorはDTP(DeskTop Publishing、印刷物を作成すること)に長けており、例えばチラシや名刺の作成などもIllustratorで手がけることがあります。DTPデザインの勉強を始めた人や、またデザインを専業にしていない人でも、名刺の作り方を心得ておくと何かと使えます。仕事で任されたけど名刺ってどう作るんだ…と途方に暮れて行きあたった方も、この記事をご覧ください。
目次
サイズを決めたらトンボ等のテンプレートの準備
完成例はこんな感じです。このような名刺を作る流れを確認していきます。
まずは名刺のサイズを決めましょう。
日本で一般的に使われている名刺のサイズはサイズ規格「4号」の91mm×55mmです。
そのほかに、「欧米サイズ」とされるものは89×51mmです。少し小さめですね。
サイズを決めたらデザインを配置するためのテンプレートを作りましょう。
Illustratorでは、白紙の状態からテンプレートを作成することができますが、印刷会社へ入校する場合は印刷会社のホームページからテンプレートがダウンロードできる場合がほとんどです。
入稿データ作成の注意点なども印刷会社のホームページで確認できることが多いので、まずは確認してから作り始めるといいでしょう。
この記事ではイラストレーターで作業する部分の注意点を紹介していきます。
テンプレート作成の手順は次の通り。
- 長方形ツールで仕上がりサイズの長方形を準備する。
- 長方形を選択し、「オブジェクト」メニュー→「トリムマークの作成」
- 仕上がりサイズの長方形をガイドに変更する。「表示」メニュー→「ガイド」→「ガイドの作成」
- 1〜3までで作成したレイヤーはテンプレート用のレイヤーとして名前を変更し、デザイン配置用のレイヤーを新しく作成する。
そうするとこのように、隅にトリムマーク(トンボ)がついたテンプレートができます。
仕上がりサイズまでデザインが入る場合は、仕上がりサイズから3mm大きくデータを作ります。
この大きく作る部分は塗り足しといい、印刷データの作成の基本です。
レイヤーはトンボを配置したテンプレートが不用意に消されたり変更されないよう分けてロックし、ほかはテキスト用のレイヤーと背景用のレイヤーを準備するといいでしょう。
名刺のデザイン作成のポイント
テンプレートが出来たら、名刺に入れ込む情報を整理しましょう。
- 名前
- 会社名
- 役職(所属)
- 住所
- 電話・FAX番号
- メールアドレス
- HPアドレス
- ロゴマーク
文字を入れつつ、デザインの方向性を決めていきます。
今回は黒を基調としたシックなデザインにすることにしました。
背景には3つの長方形を配置し、塗りにブラックを設定してそれぞれの透明度を透明パネルから変更しています。透明を生かし、背景にロゴが透けるように配置しました。
文字の配置を整えます。ガイドを出し、中央揃えにする位置、右揃えにする位置を決めましょう。余白を適正にとることは綺麗な名刺作りに欠かせないので、ここできちんと揃えておきましょう。
グラデーションでデザインにアクセントを加える
デザインのアクセントとして、会社名と連絡先の間にグラデーションのデザインを加えます。
ペンツールで水平線を描画し、線幅1ptほどに設定します。
色をグラデーションに設定し、グラデーションパネルで調整しましょう。
同色の黄色から黄色へグラデーションを設定し、左から100%、右が0%になるよう透明度のみ変えています。
【Illustrator実践】透明、グラデーションを使った名刺作成の手順
まとめ
いかがでしたでしょうか?名刺は読みやすく、かつ会社の個性が伝わるようにも作成したいものです。
余白を揃えること、デザインのテイストに合わせてグラデーションなどを活用し整えることをやってみてください。
今回紹介した手順はYoutubeのライブ配信で実際やっています。アーカイブがありますのでぜひチェックしてください!Illustratorのライブ配信講座を毎週行なっています。