エクセルにおいて表が下や横に長い場合に下の中身を見ようと移動して表のタイトル行の中身がわからなくなって上に戻って再度タイトル行を見なければならず上下に何往復もしなければならなくなったことありませんか?
4列×5行の表くらいでしたら見るところを下にずらさなくとも表の中身が全て見れますが、4列×200行ならどうでしょうか?さすがに200行を一度全部モニタの中に写すのは難しいのでマウスで移動して下の中身を見ますよね。ですが実際に顧客リストや住所録、商品リストなどを作成するとそういった1回のモニタの中で見ることができないほど縦に長い表はあるものですね。
その結果、その列や行がどのような意味をもつのか表題目をいちいち上のほうに戻って確認して、また下の中身を確認するみたいなことができます。
例えば下記のような形です。
【今月の売上明細】
商品ID | 商品銘 | 単価 | 個数 | 金額 | 消費税 | 金額 |
---|---|---|---|---|---|---|
20004 | XZ商品 | 1,000 | 2 | 2,000 | 4,000 | 6,000 |
21006 | AH商品 | 1,200 | 4 | 4,800 | 19,200 | 24,000 |
12006 | BT商品 | 800 | 10 | 8,000 | 80,000 | 88,000 |
12540 | GR商品 | 400 | 8 | 3,200 | 25,600 | 28,800 |
20004 | HT商品 | 2,000 | 3 | 6,000 | 18,000 | 24,000 |
21006 | LE商品 | 1,500 | 6 | 9,000 | 54,000 | 63,000 |
12006 | PS商品 | 450 | 7 | 3,150 | 22,050 | 25,200 |
12540 | JY商品 | 2,500 | 12 | 30,000 | 360,000 | 390,000 |
この表の中身が500行、1000行とものすごく数が多いものであると縦、もしくは横に長い表やリストの場合下や横に移動すると表題目を確認できなくなります。1回1回上のほうに戻って表の題目がどのような題目であったのかを確認するという煩わしさが発生するのです。
そのわずらわしさを解消するのが『ウィンドウ枠の固定』です。これを使えばExcelで特定の行または列をいつも見れる状態にするので、移動しなくとも表の題目を確認が可能になるのです。
私も実際に仕事で顧客リストを作成したことがあります。お客様からの問い合わせ中身を記録する業務がありました。
顧客ID・日付・名前・郵便番号・住所・電話番号・問い合わせ方法・問い合わせ中身
などです。このリストが月単位でみれば何百件となり、多い月では300件、つまり300行を超えることもありました。もちろん自分一人で記録していくわけではないのですが、それでも膨大な入力であったと思います。1か月分を1つのシートにまとめて記載していくのですが、当然ながら前に記載した中身の下に追加して記載していきますので下に長くなっていくのです。新たに中身を打とうと思うとこのセルには何を記載してよいかがわからなくなることが多く、そのたびに上部に戻って中身を確認したりしておりました。上下移動がかなり手間で作業効率が非常に低くなってしまうことが問題でありました。何とか改善する方法がないだろうかと思っていたのです。この行と列をいつも出しておくという機能を私を含めてスタッフ全員が知っていればもっともっと作業効率が上がって仕事が早く終わったのではないかと思います。
そのような場合に行または列をいつも見れる機能を使えば楽に中身を見ながら入力が可能ですね。複数の人が協力して作業をする場合においてもこのように行または列をいつも見れる状態にさせることでスムーズに作業が可能になると思います。
目次
Excelの行と列を固定して中身を表示させる
まず基本的なところとしてExcelの行と列の考え方からです。エクセルでは横のことを行、縦のことを列と呼びます。これを間違えてはいけません。
行に対しては番号が割り振られており、『1、2、3…』というようになっております。列はアルファベットの文字が割り振られており、『A、B、C…』というようになっております。
ここはエクセルの操作を行う上で基本的な考え方にあたるのでしっかり理解しておくとよいです。縦が列、横が行と覚えるとよいでしょう。
A | B | C | |
1 | |||
2 | |||
3 |
行の固定をする
上のような表を例題として使用していきます。
- ①表の題目行の下にあたる行を選ぶ
- ②表示メニューを選ぶ
- ③ウィンドウ枠の固定を選ぶ
表題目として常時出しておきたい行の1つ下が選ぶ行です。
例えば表の1行目を常に出しておきたいのであれば2行目を選ばなければなりませんのでご注意ください。
るエクセルの左にあるの行番号のところを選びます。するとその行全体が選ばれます。
上部のリボンから表示メニューを選びます。
リボンとはエクセルの上の部分でボタンがたくさんある場所を指すのです。
表示メニューの中にウインドグループの中にある『ウィンドウ枠の固定』を選ぶのです。
そうして画面移動してみると表の題目行は常に表示されており、中身だけが移動していきます。これにより縦に長い表も中身が理解しやすくなると思います。
列の固定
列も操作は一緒です。
横に長い表の場合列の表題目をいつも見ることができるようにして横移動しても表題目の中身が確認が可能です。
- ①表の題目列の1列目にあたる列を選ぶ
- ②表示メニューを選ぶ
- ③ウィンドウ枠の固定を選ぶ
列は上部にある列番号のアルファベットを選ぶのです。これでその列全体が選ばれたことの意味です。下までずっと選ばれておりますね。
こちらも表の題目として中身を出しておきたい列の右隣を選んでおきます。選んだ列の左側がいつも表示されます。
リボンの中の表示メニューを選ぶのです。
先ほどと同じ場所です。
すると今度は縦(列)が動かなくなり横に動きます。
横に動かしても表題目がずっと確認ができる状態のままになっております。
まとめ
表示メニューのウィンドウ枠の固定というところを押して行います。
ポイントは対象となる行や列の1つ後の行、列に対して行うことです。
3行目までを見せたいのであれば4行目を選ぶ、D列までを見せたいのであればE列を選ぶという具合です。何百件、何千件と中身があるものについては見やすい形となります。
Excelの行と列の固定を止める
行と列の止める方法について述べていきます。
行の固定を止める
- ①行を選ぶ
- ②『表示』メニューから『ウィンドウ枠の固定』を選ぶ
行番号のところをマウスで選ぶのです。対象のシートの中であればどの行番号でも構いません。行番号をマウスで選ぶとその行全てが右まで選ばれた形です。
すると『ウィンドウ枠の解除』になっております。これを止めることで普通の状態で移動が可能になります。
列の固定を止める
- ①列を選ぶ
- ②『表示』メニューから『ウィンドウ枠の固定』を選ぶ
列番号をマウスで選ぶのです。対象のシートの中であればどの列番号でも構いません。列番号を選ぶとその列全てが下まで選ばれた形なのです。
そうすると先ほどのボタンが『ウインド枠の解除』となっていることがわかると思います。これを止めれば横移動が普通の状態で操作可能になります。
Excelの不便を解消!行列の固定を行って見出しを見やすく! まとめ
表題目をいつも見ることができる状態にすることはとてもシンプルな操作で可能です。シートの中どこでもよいので行番号、列番号をクリックして行や列全体を選びます。次に表示メニューの中からウインドウ枠の解除を選ぶだけで終わりです。
気軽に使うことができますね!