数字の表示には、アラビア数字の書き方と、ローマ数字の書き方というのがありますよね。Excel(エクセル)では、この二つの数字の表し方が使える様に、ローマ数字で書かれているデータからアラビア数字・算用数字に変換をさせる、アラビア数字からローマ数字に変換する為の関数が有るって知ってましたか?今回はこのローマ数字をアラビア数字に変換する為のARABIC(アラビック)関数について説明します。ちなみにアラビア数字をローマ数字に変える関数は、ROMAN関数という関数です。
実際に数字でよく使うのはアラビア数字の方ですよね。『0~9』の数字を使って表す表現です。アラビア数字は『算用数字』とも言いますので、言い方については覚えていて下さいね。
さて、ローマ数字を使う場面というのも、多少あります。ローマ数字は、『1』は『I』(ローマ字のアイ)、『5』だったら『V』(ローマ字のV)、『10』は『X』という様にローマ字で表している物ですね。ローマ字なので、大文字も小文字も存在しますよ。使用する場面で言えば、映画などシリーズ物のナンバリングにローマ数字で表示させてみたり、資格試験の分類にローマ数字を使ってみたりという事がありますよね。
そこで今回は
- セルに書いてあるローマ数字をアラビア数字・算用数字に変えたい
- 計算で使える様にアラビア数字にローマ数字を変換したい
という事があった時の為に使えるARABIC関数を紹介します。ちなみにローマ数字については、Excelでは文字の扱いになり、計算に使えないといった事も有りますので、値に変換出来る事は大事な事ですよ。引数の指定の仕方など注意点がありますので参考にしてくださいね。
ARABIC関数の動画説明はこちら↓
目次
ARABIC関数の計算式の形
『=ARABIC(数値)』
- ローマ数字をアラビア数字に変えられます
- 引数の指定では、直接ローマ数字を書く、あるいはセルの指定で出来ます
- ローマ数字は文字の扱いになるので、ダブルクウォートで挟みます
ローマ数字はそのままではExcelの計算式で使用出来なかったりします。文字として扱われるからですね。関数に使用する際にも、文字として指定をしないといけないので、『“』ダブルクォートで挟まないとエラーになりますので、気を付けて下さいね。
ARABIC関数で実際に変換してみよう!
ローマ数字を変換するARABIC関数の使い方はとってもシンプルです。関数の引数にローマ数字を指定するだけで変えてくれます。今回は、セルにあらかじめローマ数字を入れておきました。これを変換してみます。
セルの指定によるローマ数字に変換の流れ
1.変換結果を表示させるセルにARABIC関数を入力しましょう。『=ARABIC(』までですね。
2.引数にローマ数字のセルを指定します。
3.『Enter』を押して完成です。これでアラビア数字に変りましたね。
ローマ数字に関しては、大文字でも小文字でも変換してくれます。コピーして確認してみましょう。
ちなみに、ローマ数字の表記上やらないですが、例えば『Xx』の様に大文字と小文字が混在する書き方をしたとしてもエラーにならずに変換されますよ。
引数に直接ローマ数字を指定して書いてみよう!
では、引数にローマ数字を直接書いて、関数を使ってみましょう!書き方の注意点は上に書いた通り、ローマ数字にあたる分を『ダブルクウォート』で囲むことですよ。
1.表示させたいセルにARABIC関数を書きます。同じように『=ACOS(』まででしたね。
2.引数にローマ数字を入力します。今回は算用数字の『10』にあたる『X』を指示します。書き方に気を付けて下さいね。
3.入力したらEnterで決定をしましょう!ちゃんと表示されましたね。
ダブルクウォートなしは関数のエラーになるので、使用する場合には必ず気を付けて下さいね。
Excelでローマ数字をアラビア数字に変換するARABIC関数『まとめ』
Excel(エクセル)でアラビア数字(算用数字)にローマ数字を変換する為の関数についての書き方を紹介しました。引数がたくさんある訳ではなく、ローマ数字を1つの引数として入れるだけなので、簡単に変換する事が出来ましたね。ARABIC関数についてまとめると
- ローマ数字を算用数字・アラビア数字に変換する関数
- 引数は一つで、ローマ数字を指定する
- ローマ数字は文字扱いなので、ダブルクウォートを必ずつける
- セルに書いた物をしてする時は、ダブルクウォートは付けなくてもよい
と言った所ですね
日本で主に使われているのは、算用数字のアラビア数字になる為、Excelでローマ数字を使う頻度は低いかもしれませんね。計算式に使える形の数字でも無い為、さらになじみが薄くなっているかもしれません。ただし、まったく使わないかというと、そうでも無かったりしますよね。いざという時どうするんだっけとならない様に、覚えてくとよいですよ。
また、今回はARABIC関数についてでしたが、この関数の逆の動きをするもの、つまりアラビア数字・算用数字に変換する為の関数として、ROMAN関数というのもあります。こちらの関数については、また別で詳しく説明しますが、この2つはセットで覚えておきたいものになります。
今後の参考にしてみて下さいね。