Excel(エクセル)でべき乗・累乗の計算にはPOWER(パワー)関数を使います。べき乗は、例えば、2の2乗とか3の4乗の様な感じでしたよね。同じ数値をかけ合わせていくというかけ算になります。パソコンなどコンピュータの世界では、2の累乗の数値を活用するタイミングが多くありますね。例えば
- コンピュータの記憶容量の数値
- ネットワークでアドレスを何人分まで割り振れるか
という数値を考える時などがあります。エクセルのPOWER関数を使えば簡単に計算してくれるので楽になります。エクセルに四則演算の式を書くやり方とPOWER関数の時のやり方と説明しますので、どちらでも使用出来る様に覚えて行きましょう!
べき乗・累乗の説明動画はこちらから↓↓
目次
べき乗や累乗ってどんな計算方法なの?
べき乗・累乗とはどんな計算だったでしょうか?『2の5乗』とか『4の4乗』と言った計算式ですね。『2の5乗』であれば『2×2×2×2×2』という事で、『2を5回かける』やり方です。指数計算とも言ったりしますね。『2の5乗』の場合『5』の部分を指数と言いますよ。Excelでは、この指数をPOWER関数でも指定する事になるので、どの部分の引数なのか覚えておきましょう!
べき乗・累乗に関係する平方根・累乗根も少しだけチェック!
同じ数字をかけ算する計算が累乗とかべき乗でしたね。数学にはほとんどの場合、逆に考える式があります。べき乗の場合は平方根や累乗根と言った数値です。例えば平方根の場合は、『9は3を2乗した数値』なので『9の平方根は3』と言った考え方でしたね。累乗根には3乗根とか4乗根と言うのがあり、3乗根の場合、『8は2の3乗』なので『8の3乗根は2』と言えます。ちなみに平方根は2乗根の事になりますよ。
平方根の数値を求める関数もエクセルにはあります。SQRT(スクエアルート)関数と言います。詳しくは別途紹介しますが、べき乗に関係するのでチェックしておきましょう!
エクセルで計算式を使ったべき乗の使用法を確認しよう
べき乗の計算はかけ算になります。Excelで演算をする場合には、四則演算で在るかけ算を使って求める事も出来ますね。簡単に計算の仕方を確認しておきましょう。今回は『2の5乗』を求めてみましょう。
『*』(アスタリスク)を使用したエクセルでの計算のパターン
かけ算をエクセルで行う場合、『*』を使いましたね。2の5乗はどの様にしたらよいかというと、『2を5回かける』計算式を作成すればOKです。つまり
・『=2*2*2*2*2』
とセルに書く事で演算されます。実際に書いてみると、答えが【32】になっているのが分かりますね。
『^』(キャレット)を使用したエクセルでの計算のパターン
もう1つExcelでの記入方法があります。べき乗の計算をする記号が『^』(キャレット)になります。これを使う事で何度も2をかけるという作業がいらなくなります。書き方は
・『=2^5』
となります。これが2の5乗と言う計算式です。答えも【32】になりましたね。
POWER(パワー)関数の記入方法と使用法
エクセルで計算式を作って指数の演算をする方法についてやってみました。次に関数を使ってべき乗や累乗が出来る様にしましょう。POWERについては、引数はそれほど難しい感じではないので使用出来る様に覚えて行きましょう!
エクセルのPOWER関数の引数と記入法を確認しよう!
『=POWER(数値、指数)』
- 引数の数値を使った指数演算をします。
- 1つ目の引数に数値を、2つ目の引数に指数部分を指示します
- 指数が0の時は、演算の性質上、答えは必ず1になります。
引数としては、数値が入っているエクセルのセルを指示しても良いですし、直接関数の中に数字を書いてもいいです。
べき乗の計算は、指数が0の時は必ず答えが1、指数がマイナスの時には分数の計算となり、0から1の間の数値になります。
POWER関数を使ったExcelでのべき乗の演算法
エクセルのPOWER関数を使用した流れを確認してみましょう。今回も『2の5乗』という指数の演算を行ってみます。関数の引数にあたる、数値が『2』、指数が『5』となりますよね。そこを踏まえて関数の活用法をチェックしてください。
1.べき乗の計算をする部分に関数を『=POWER(』と書き込みます。
2.引数に順番に数値と指数部を指示していきます。
3.関数を確定させれば答えが出て来ますね。
結果が【32】になっているのが分かりますね。
Excelの関数でべき乗・累乗の指数演算!POWER関数の使い方|【まとめ】
Excel(エクセル)を活用した計算の中で、指数演算・べき乗・累乗の計算が出来るPOWER関数の紹介をしました。エクセルには複雑な計算が可能な関数が様々あります。四則演算の場合は計算式を作成すれば演算可能な為、エクセルで関数を活用するという事を知らなかったりしますよね。
べき乗の演算をする関数についてまとめると
- 引数には指数部と数値を指定する
- 指数部が『0』の時の答えは『1』
- マイナスの指数部を指定した時には、分数でのべき乗の計算になる
関数の記入方法自体を覚えておく事は大切ですが、指数の演算の内容についても理解しておかないと、いざという時に使えなくなっちゃいます。エクセルで困らない様にしたい所ですね。応用的・専門的な関数については活用方法まで考えて覚えて行きましょう!!