今日はExcelでF検定の結果を求められるF.TEST(エフ・テスト)関数をご紹介します。統計学で出てくるF検定ですが、F分布に従うと言える検定を指して言われます。正規分布という言葉は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?一般的には、二つの標準偏差の比が両方正規分布に従う時、F分布に従うと定義されることが多いです。どういうことなのか、Excelではそうやって使われるのか確認してみましょう!
目次
統計関数のF.TEST(エフ・テスト)関数(F分布)はどういう時に使うの?
Excelでは実際にはどのようにFTEST関数が使われているのでしょうか?
例えば二つのデータ群があるとします。AクラスとBクラスのテストの点数などをイメージしてみてください。
それぞれのクラス内でのテストの結果は、もちろん点数はばらばらになるはずです。平均点と比べて、どのくらいのばらつきがあるかを測る指標として「標準偏差」や「分散」があるというのは別の関数でも紹介をしましたね。
そのばらつきが、クラスを比較したときにどう違うかというのを見るために使うのがF分布です。
FTEST(エフ・テスト)関数の使い方を紹介!
FTEST関数の入力は、(F.TEST関数でも同様)
=FTEST(配列1、配列2)
と入力します。
「配列」は二つとも指定をしなければならず、比較対象に指定したいデータを含む配列、もしくはセル範囲を指定します。
比較したいのでもちろん配列の指定は二つとも必須になります。
例えばAのクラスでは最大値が95、最小値が15、平均が57となり、かなりばらつきが大きいデータがありそうです。
Bのクラスでは、最大値は93、最小値が9、平均が48で、平均を見るとそこまで大きくAのクラスと変わるようには見えません。
いざ、FTEST(エフ・テスト)関数を使って比較してみると、結果は「0.8406…」
ということは1に近いので、AとBのクラスでは似たようなばらつきの度合いだということが分かります。
このように、ぱっと見ではどのくらいのばらつきの差があるか分からない集団でも、FTEST関数を使って比較することで
ばらつきの大きさをはかることができるようになるわけですね!
ExcelでF検定を求められるFTEST(エフ・テスト)関数を使ってみよう! まとめ
ExcelでF検定を求められるFTEST(エフ・テスト)関数(F.TEST関数)についてご紹介しました。統計学や分析の知識がある方だと理解できたのではないかなと思います。意味がよく分からないよという方は、統計に使う関数を順番におさらいしていきましょう!実際には分散や偏差のデータの比較などは様々な場面で使用されるので、代表的な関数として覚えておいてもらいたい関数です。日常的には難しいかもしれませんが、手計算をするよりかは早いので、ぜひ機会があれば使ってみてくださいね!