Excelの新機能「スピル」使った同じ行列で値を求める配列の計算ができる【SINGLE関数】

いつもご視聴ありがとうございます!ソフトキャンパスExcel学校です!今回ご紹介するExcel(エクセル)の関数は、356&2019なそのExcelの新しい機能である『スピル』を使用した計算ができる【SINGLE(シングル)関数】です。

今までであれば、配列の計算を行う際に絶対参照や複合参照を使って計算したり、【Ctrl+Shift+Entar】を入力して配列数式を指定する必要があったのですが、365&2019以降から、スピルを使用しての計算ができるようになりました!

ですが、365&2019以外では使えない事もあり、365&2019で作った配列数式は、2016より以前のExcelで開くとどうなってしまうのでしょうか?

今回は、そんな配列の計算ができる【SINGLE関数】をご紹介していこうと思います!

Excelの配列を使用した計算ができる【SINGLE関数】を詳しくみていきましょう!

【SINGLE関数】は、エクセルの新関数で365&2019で搭載されました。ただし、関数の挿入で検索しても見つからない、隠れ関数になっています。そのため、どういった関数なのか?どういったところで使うのか?等、わかりにくい関数になっています。

結局、SINGLE関数とは?どんなExcel関数なの?といったところも踏まえて、詳しくみていこうと思います!

SINGLE関数などで使用する新機能『スピル』とは?

まず、先程から何度も出てきているエクセルの新機能である『スピル』とは、いったいどういったものなのでしょうか?

今までのエクセルで配列の計算をする際には、オートフィルで影響が出ないように《絶対参照》や《複合参照》などを利用したり、【Ctrl+Shift+Entar】を数式の最後に押すことで、配列数式を求めることができました。が、慣れない場合は、こういった機能を使うのは難しく感じられるものです。

しかし、365&2019では『スピル』を使って、簡単に配列数式での計算を行うことができるようになりました。

例)九九の計算表の列・行を使って計算をします。まず、通常の計算と同じように「=」を計算式の頭に入れます。そして、使用したい列もしくは行を範囲選択して、四則演算(+,-,*,/ のいずれか)を入力します。

さらに、使用する行もしくは列を範囲選択、Enterを入力すると、

九九の計算表が完成しました!
計算式では、『計算式:=B1:J1*A2:A10』のようにあらわされますが、入力したところ以外のセルをクリックした場合は、計算式は灰色に表示されます。

こういったように、とても簡単に配列数式の計算が簡単になりました!しかし、簡単に使える割に、このスピルを使用したシートだけしか使えないのか?2016以前のbookで開くとどうなるのか?等の謎が多いのも事実です。

そこで、実は使えるのが【SINGLE関数】になります。では、実際に使い方・書き方なども踏まえて詳しくみていきましょう!

配列の計算をする【SINGLE関数】の使い方・書き方を詳しくみていきましょう!

それでは、配列数式の計算をする【SINGLE関数】の書き方や、使い方を見ていこうと思います。書き方や使い方については、あまり複雑さもないため、新しい関数でも使用しやすいと思います。

SINGLE関数の書き方を見ていきます。

それでは、SINGLE関数の書き方を見ていこうと思います。
SINGLE関数の書き方は、使用する列・行を選択して値として入力します。そのため、複雑な関数ではありません。

※SINGLE関数は隠し関数のため、関数の挿入で検索しても出てきません。『関数式:=single( 』と手入力すると、使うことができますので、使用する場合は手入力で入れていきましょう!

『関数式:=SINGLE(値)』

値の部分には使用する列・行が必須となっており、『関数式:=SINGLE(A1:A10)』のように入ります。一覧表などを作る場合は、選択した範囲に絶対参照が必要になりますので、忘れないように絶対参照を使いましょう!

SINGLE関数を使ってみましょう!

では、実際にSINGLE関数を使ってみようと思います。
今回は、スピルの説明で使用した同じ九九の一覧表を使用します。結果がスピルのものと同じになれば、OKということです!

まず、答えを出す場所に『関数式:=SINGLE(B1:J1)』の行を範囲選択して入れ、選択範囲に絶対参照を書けます。それから掛け算なので『*』を入力。

もう一つ計算に使う配列の列を範囲選択し、『関数式=DELTA($A$:$B$2)*SINGLE($A$2:$A$10)』列にも絶対参照を掛けたら、Entarをします。

すると、答えに「1」が表示されました。そして、一覧表を完成させてるために、オートフィルすると、9×9=81までが表示されました!

ココで、注意したいのが、SINGLE関数は決定してしまうと『計算式:=@$B$1:$J$1*@$A$2:$A$10』に変わってしまうため、SINGLE関数そのものを直すことはできません。数式の前に『@マーク』がありますが、計算式は変わりないので、@マーク以降のセル番号を直すことで修正はできますので、失敗しても、気にせず直しましょう!

ちなみに、この『@マーク』は、SINGLE関数以外にも『複数の配列やセル範囲』を返す関数の場合につくことがあるようですよ!

Excelの新機能「スピル」使った同じ行列で値を求める配列の計算ができる【SINGLE関数】|【まとめ】

ここまで、Excelの新機能「スピル」使った同じ行列で値を求める配列の計算ができる【SINGLE関数】について見ていきましたが、いかがだったでしょうか?エクセルの隠れ関数ということもあり、こういった関数もはいっていたのか!と驚くこともあります。が、今回のSINGLE関数については、スピルの機能を使うことで、あまり大差がない計算ができてしまいます。

スピルを使用することで、SINGLE関数は使うことがあまりないかもしれません。事実、今回、搭載される予定だったそうなのですが、スピルだけでも配列数式が使用できてしまうため、本当に必要なの?と思われることもあると思います。

ですが、従来のExcelで作成した配列数式がエラーになる場合もあるため、SINGLE関数に自動に変換されます。互換性のための関数のため、スピルを使用する場合にも利用できる、関数です!

新しい関数ですので、スピルともども一度使用してみましょう!