今時の若者はスマホに比べてパソコン離れが進んでいると言われることを耳にされたことはありませんか?『え~意外』と思う人もいますよね。実はそうでもありません。理由は確かに学校などでパソコンを習う機会はあるようですが実際は少し触るだけで本格的な勉強の時間はとられていないのが実情です。逆にパソコンを触る機会はその程度で、ほぼ家ではパソコンを触れない、スマホしかほぼ使わない人は結構います。
確かにインターネットで検索する、買い物する、調べるなどはパソコンではなく、スマホやタブレットのほうが多いですよね。パソコン離れが進んでいると言えます。
総務書のデータでは20代、30代の若者はスマホの利用率が90%を超えております。
『スマートフォンの個人保有率の推移』
13~19歳 | 79.5% |
---|---|
20代 | 94.5% |
30代 | 91.7% |
40代 | 85.5% |
総務省|平成30年版 情報通信白書|より参照
また、10代インターネットの利用時の使用機器についてはこんなデータもあります。
こちらも若者のパソコン離れを表すものです。
スマートフォン | 62.8% | ノートパソコン | 17.1% |
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格安スマートフォン | 3.4% | デスクトップパソコン | 6.6% |
子供向けスマートフォン | 2.0% | 契約切れスマートフォン | 5.9% |
内閣府『青少年のインターネット利用環境実態調査』より参照
このように今時の若者はスマホをメインに利用しています。だからパソコン苦手になる、キーボードが両手打ちできない、シングル・クリックとダブル・クリックの違いがわからないなどパソコンを苦手とする若者が増加傾向にあるのです。ここからも若者のパソコン離れが進んでいるわかります。
目次
『若者のパソコンが苦手あるある』困った!フリックができるのにキーボードが入力できない
パソコンが苦手な若者(10代~20代)によくみられる傾向としてスマホのフリックはすごく早いのにキーボードを両手でタイピングするのは全然できない人が多くいます。ましてやキーボードを見ないで打つタッチタイピング(ブラインドタッチと昔は呼ばれていました)なんかは雲の上の存在というのです。
スマホは普段から良く触っているから打ち込むのが早いけど、パソコンは苦手で全然操作した経験がないので、指1本や片手だけでタイピングしている話をよく聞きます。
≪スマホフリックの特徴≫
- ・片手で操作で可能
- ・タッチでして払うだけなので素早く文字を入力することができる
- ・作業場所のスペースがそんなに必要でない。
≪キーボード入力の特徴≫
- ・両手を使うためある程度のスペースが必要
- ・相当練習しないと両手を使って打てないため早く入力できるまでには時間がかかる(この話はスマホでも同じかも…)
パソコン苦手な若者はまずキーボード入力ができるための練習をしましょう!
キーボードは『あいうえお』順に並んでいるわけではありません。いわゆる「QWERTY」方式と呼ばれています。『T』と『R』に突起がついており、それに左右の人差し指を合わせて手を置きます。他の指は自然にその横のキーに合わせていきます。その結果左手には『A』『S』『D』『F』が置かれ、右手には『J』『K』『L』『;』に合うようになります。その手の置き方をホームポジションと呼びます。まずはここからタイピングの練習をしてみるとよいですよ!
そのほか新入社員パソコン苦手あるある
- ・紙で計算してからExcelに打ち込んでしまう
- ・文書に写真を入れたいがやり方がなくて困った
- ・プレゼンや発表会でプロジェクタに映せない
- ・プリンタの設定ができない
- ・インターネットに接続できない
のような傾向があります。
今時の新入社員がパソコン苦手だと就職活動で企業からみて不利になる?求人はある?
結論から言えば企業からみたときに新入社員がパソコンを使えないのはマイナスです。パソコンが苦手なのは新入社員の就職活動に不利になります。
『新入社員=若い=PCが使える』と年配世代には思われがちです。これは事実だと思ったほうがいいです!パソコンが操作できないと『今時の若者なのにパソコン操作が苦手なの?』などと言われることもあります。まさか若者なのにパソコンが苦手であるとは思われず、若者はパソコンを使えて当たりまえのイメージなんでしょうね。
実際に求人を見てみると『PCを使える人、Word・Excel使える人』という記載は多く、資格をもっているかどうかが新入社員採用のときに目安にもなったりします。
では逆にパソコンをあまり使わないと言えるものはこのような仕事です。
パソコンが苦手でも大丈夫かも?代表的なパソコンを使う頻度が低い仕事
- ・清掃関係
- ・飲食店の接客
- ・工場製造業
- ・警備員
- ・販売員
- ・農業・漁業などの第1次産業
などが挙げられます。
ただ言えることは「PCを全く使わない仕事はない」ということです。
上に挙げた職種であったとしても使用頻度が低いだけで0かと言われればそうではありません。パソコン苦手であるデメリットは多いです。
販売員で大半の時間はパソコンを使う時間は少ないですが、売上管理、在庫管理などではパソコンを使っているでしょう。農業や漁業であったとしても日々の作物の成長記録や収穫高などは入力をしていると思います。
今はパソコンとうまく付き合っていかないといけない世の中なのですね。
最近の若者がパソコン苦手になる理由?克服する方法!
若者がパソコンを使わなくなった理由は家庭環境の変化です。家庭にパソコンがそんなに必要がなくなったからです。パソコンは1995年のウインドウズ95の発売を境として爆発的に普及していきました。2000年ごろには家庭に1台はパソコンを持つ時代を迎えました。
その頃はインターネットを見るためにはほぼパソコンを使わなければならなかったのです。ところが、2007年のApple社の『アイフォン(iphone)』登場により時代がまた劇的に変化しました。スマホが登場した2010年前後を境にいつでもどこでも気軽に持ち運びができるスマホは若者の間で爆発的に保有率が高まりました。
若者の間でスマホにとって代わられるパソコン
iphoneをはじめとするスマホの登場はインターネットの使い方をより大きく変えました。より身近にインターネットを使える環境になったのです。
常に持ち運びができ、手元にあり、アプリと連動して使うことができるなどインターネットを気軽に利用できる環境が整いました。このころからパソコンPCはオフィスで使うもの、スマホはプライベートで使うものという感覚が無意識に出来上がって来たのではないでしょうか。
若者よ、パソコン苦手意識を克服し、使えるようになろう!
とは言え学生の頃はパソコンを触らなくともよかった人も仕事になれば圧倒的に多いわけです。報告書のような文書1つ出すのもWordやExcelで作成します。スマホで全てできるような時代もいずれ来ると思いますが、当分の間はパソコンを使わなければなりません。
まず覚えたいのはオフィスで使用頻度が高いWord・Excel・Powerpoint・メールです。まずはこの4つを覚えていきましょう。
この4つくらいであれば若い人でしたらそんなに時間はかからないと思います。手っ取り早くパソコン苦手意識を克服する方法は資格を取得することです。パソコンの資格は数多く存在しますが、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)をおススメします。マイクロソフト認定なので安心かつ知名度が高い資格です。
MOS試験については詳しい記載があります。ご覧ください。
スマホ世代と呼ばれる若い方々も仕事になればパソコンを使います。きちんと覚えて業務に役立てましょう!