ホームページの表示速度を改善するための無料測定サービス8選

ホームページの表示速度を改善するための無料測定サービス8選

ホームページを運用している方は、ページの表示速度をチェックしていますか?表示速度はサイトを評価する際に重要な指標となります。表示速度を計測するサービスを使うことで、ページの表示速度を測定し、改善すべきポイントを確認できます。

今回は、ホームページの表示速度を計測できるサービスを8つご紹介します。

ホームページの表示速度が重要な理由とは?

ホームページの表示速度が重要な理由とは?

ホームページの表示速度が遅いと、ユーザビリティが低下するほか、SEOにも悪影響を及ぼします。

表示速度が遅いページでストレスを感じ、ページを閉じてしまったことはありませんか?
Googleが2017年に発表したデータによると、モバイルサイトの読み込みに3秒以上かかった場合、53%のユーザーがページを閉じて離脱してしまいます。

引用元:ThinkWithGoogle
https://www.thinkwithgoogle.com/intl/en-ca/marketing-strategies/app-and-mobile/mobile-page-speed-new-industry-benchmarks/

SEOへの影響については、2018年にGoogle公式から「ページの表示速度をモバイル検索順位の評価に使用する」と記載しています。このことから、表示速度が遅いホームページは検索の表示順位が低下する可能性が高いです。

引用元:Google検索セントラルブログ
https://developers.google.com/search/blog/2018/01/using-page-speed-in-mobile-search?hl=ja

現在はスマホ・タブレットを利用して検索するユーザーが多いため、スマホでの表示速度を改善することでユーザビリティの向上やSEO対策につながります。

ホームページの表示速度を計測する無料サービス8選

ホームページの表示速度を計測する無料サービス8選

ホームページの表示速度は、計測ツールを使って簡単に調べることができます。いずれも無料で使えるサービスになっています。

Google PageSpeed Insights

Google PageSpeed Insights

https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/

Google PageSpeed Insightsは、Googleが提供している表示速度計測サービスです。
ホームページのURLを入力すると、モバイルとPCの表示速度をそれぞれ計測できます。

100点満点で点数が表示されるため、対策するべきページが判断しやすくなっています。また、改善できる項目についても提示され、表示速度がどのくらい速くなるかの推定時間も表示されます。改善するべきポイントが分かりやすいので、効率的にページの修正ができるでしょう。

TestMySiteは統合された

以前はモバイル用の表示速度を計測する「TestMySite」というサービスがありましたが、現在はGoogle PageSpeed Insightsでモバイルの表示速度が確認できるようになったため、こちらに統合されています。

Chrome拡張機能「Lighthouse」

Chrome拡張機能「Lighthouse」

https://chrome.google.com/webstore/detail/lighthouse/blipmdconlkpinefehnmjammfjpmpbjk/related?hl=ja

LighthouseはGoogle Chromeの拡張機能です。Lighthouseをブラウザに追加し、ホームページを開いて、メニューバーのアイコンをクリックすると表示速度が計測できます。PageSpeed Insightsの計測には、こちらのLighthouseが使われています。そのため、結果の表示方法はPageSpeed Insightsとほぼ同じになっています。ブラウザの拡張機能として手軽に計測できるため便利です。

GTmetrix

GTmetrix

https://gtmetrix.com/

GTmetrixでは、ホームページの表示速度を計測するとともに、サイトの状態をグレード評価で表示できます。計測結果の分析や改善の提案も表示されるうえ、改善方法については詳細な解説ページが用意されています。

無料の会員登録を行うことで、テストサーバーの地域変更や表示速度の計測履歴を確認できるようになります。

Pingdom

Pingdom

https://tools.pingdom.com/

Pingdomでは、テストサーバーの地域を指定してページの表示速度を計測できます。海外向けのサイトを運営しているのであれば、海外からアクセスした際の表示速度を調べることができるため便利です。また、画像やHTMLなどコンテンツごとに容量が表示できるため、表示速度が遅い原因を調べるのに役立ちます。

site24x7

site24x7

https://www.site24x7.com/web-page-analyzer.html

site24x7では、世界中のテストサーバーから地域を選択して表示速度の計測ができます。サイトの一部は日本語に対応しているため、結果の確認がしやすい点が特徴です。さまざまな分析ツールが用意されているサイトですが、表示速度の計測であれば無料で使えます。

Web担当者Forum版 ページ速度分析ツール

Web担当者Forum版 ページ速度分析ツール

https://webtan.impress.co.jp/e/2013/01/29/14562

ブックマークレットとして利用する表示速度分析ツールです。ブックマークレットとは、ブラウザのブックマークに追加し、クリックすることで機能を実行できるものです。日本語のツールなので、結果が見やすくなっています。

WebPageTest

WebPageTest

https://www.webpagetest.org/

WebPageTestの利用にはユーザー登録が必要ですが、無料の登録でも多くの機能を使うことができます。複数ホームページの表示速度を比較したり、アクセスする地域やブラウザの種類などの条件を細かく指定して表示速度の計測ができます。また、計測の結果をURLで共有することができるため、他の人に結果を見せたい場合に便利です。

Google Analytics(アナリティクス)

Google Analytics(アナリティクス)

https://marketingplatform.google.com/about/analytics/?hl=ja

GoogleアナリティクスのUA(ユニバーサルアナリティクス)バージョンを使っている場合は、サイトの速度を計測するツールが用意されています。画面左のメニューから「行動」を選択し、「サイトの速度」から計測結果を確認できます。

Google AnalyticsのUAバージョンは2023年7月でサポート終了が発表されています。新しいバージョンのGA4(Googleアナリティクス4)では表示速度の計測ツールが利用できないため、注意が必要です。

ページ表示速度を改善するには?ポイントを解説

ページ表示速度を改善するには?ポイントを解説

表示速度が遅いページや原因を見つけることができたら、改善できるように対策を行いましょう。主な対策としては、次の3点があります。

  • 画像を最適化する
  • ファイルを軽量化する
  • HTTPリクエストの回数を減らす

画像を最適化する

画像を最適化し、ファイルの容量を減らすことで、表示速度を改善できます。使用する大きさに合わせて画像をリサイズし、適切なフォーマット(GIF、JPG、PNG、SVG)で保存しましょう。

ファイルを軽量化する

HTMLやCSS、JavaScriptのファイルサイズを軽量化することも、表示速度の改善につながります。使っていないコードや無駄な空白、改行などが記述されている場合は、削除してファイルサイズを減らしましょう。

HTTPリクエストの回数を減らす

画像やCSS、JavaScriptを読み込む数が多いほど、ページの表示速度は遅くなります。ページ内で使用する数を減らすことで、HTTPリクエストの回数が減るため、表示速度が改善されます。

まとめ

今回は、ホームページの表示速度を測定できるサービスをご紹介しました。ページの表示速度を改善することで、ユーザビリティの向上やSEO対策につながります。ご紹介したサービスはどれも無料で使えるので、ホームページを運用している方は表示速度を確認してみてはいかがでしょうか。