今回はAutoCADでDIYでも人気の手作り棚の書き方を図面にしてみました!収納棚を自分で作りたいという人は多いのではないでしょうか?DIYの初心者向けの家具といえば、収納棚ですよね。手作り棚は簡単に作れそうだけど、意外と図面が手に入らないのでCADを使って図面を書いてみました!収納棚の書き方、図面の作り方についてご紹介します。
目次
【平面図書き方】手作り棚の上板から作ります!作り方は簡単、長方形を書くだけ!
さっそく、手作り棚の上面(平面図)から書いていきます!書き方は簡単で、大きさ400×400の長方形を書いて終わりです!作り方簡単すぎる…(笑)長方形コマンドを使って、今回は座標入力で簡単に棚の大きさを入力しています。
書き方は、CADのコマンドライン(画面下の細いエリア)に「@400,400」と入力します。棚の上板が幅400、高さ400という意味だと思ってください。
この長方形が、これから書く手作り棚のほかの図面の基準にもなるので、ここから作図していきます。
DIYで棚を手作りするのに図面を書きたいという方、収納棚の大きさは変えて作りたいという方は、この長方形を自分の好きな数値に修正して作ってみてくださいね!
棚の上板を作った時の長方形コマンドでの数値の入力は様々
・座標入力 クリックした点からX方向に400、Y方向に400
・サイズ 長方形の長さ400と幅400を指定して決定
【正面図の作り方】次は正面!手作り棚の脚部分も書いていきます。書き方のコツは構築線?
次は手作り収納棚の正面部分の書き方を紹介します!意外と簡単ですが、線の数が増えるので初心者の方はゆっくり寸法を見ながら書いていきましょう。ちなみに正面から見た図面のことを正面図と呼びます。作り方はさきほどの手順で書いた、棚の上板の大きさと正面から見た棚の幅は同じになりますので、構築線というコマンドを使って基準になる線を書いていきます。
構築線・フィレットコマンドで手作り棚の書き方が楽になる!
棚の上板の幅と同じ位置に構築線を引き、そこに合わせてまた長方形コマンドで板の厚み・脚の幅を書きます。線分コマンドなどを使ってもOKです。収納棚の脚は両側にあるので、2回書くでもよし、鏡像を使って反転複写させても書く方法としてはどちらでもよしです。
今回の手作り棚には引き出しをつけています。中段につけて引き出しの取っ手部分も必要になります。取っ手部分は指をひっかける部分になるので、角を丸くするためにフィレットコマンドを使っていきます。棚の完成図には「R5」と書かれています。これはカーブの部分が半径5の円のカーブになっているという意味です。フィレットコマンドの半径を5に変更して線を丸めましょう!
・構築線で棚の平面図と同じ幅を取って書くことができる
・フィレットコマンドでは角を丸める書き方ができる(Rはカーブの半径)
【側面図書き方】最後は側面図!今回の手作り棚では正面図とほぼ同じ書き方で簡単!完成!
最後は手作り棚の側面図の書き方を紹介します!側面図とは横から見た姿の図面のことを言います。今回の手作り収納棚は上板が正方形なので、正面から見ても側面から見ても幅と高さは一緒とです。ということは、図面の作り方は簡単!棚の正面図の図形をコピーしてしまえば早いですね!
手作り棚の書き方コツ!側面図は正面図をコピーして書ける!
棚の横側の基準になる線をまた構築線で書いておき、その部分に先ほど書いた正面図の図形をコピーして持ってきます。この時、基点がずれないように注意しましょう!
棚の脚部分は正面と側面で形が違うのでこちらも作り方に注意が必要です。脚を横から見るとコの字型になっているので、線を足して修正します。この時、棚の脚の上側に余分な線が出ますので、トリムコマンドを使って余分な線は削除するようにしましょう。最後に棚の中段の取っ手を削除して離れてしまった線をジョインコマンドで接続します。これで手作り棚の書き方、完成です!
・棚の正面図と側面図は高さが同じなので、コピーできる場合が多い
・離れてしまった線は重ねて書かずにつなげて解決する書き方がおすすめ
AutoCADで手作りの棚の書き方を図面にしてみた! まとめ
今回はDIYでも人気の手作り棚の書き方をAutoCADを使って実際に実演してみました!作り方自体も簡単で、初心者の方でもDIYも作図も簡単にできてしまうと思います。棚を手作りしようと思っていた方は大きさの設計にぜひ参考にしてください!CADを勉強している方もぜひ、作図練習に自分でほしい棚や、手作りしたいと思う棚の図面を書いてみてくださいね!
手作り棚の書き方で使用したフィレットコマンドの使い方はこちら↓↓