四則演算とは、足し算、引き算、かけ算、わり算の4つの計算のことです。Excelといえば関数!と思っている方も多いと思いますが、実は、Excelで作られる表や書類の中には、関数を使わないでできる計算も多くあるんです。
もちろん関数が使えたら便利なので、使えるに越したことはないのですが、たとえば、「単価」と「個数」をかけて金額を求めるときなどは、単純にかけ算を使うことが多いです。関数がカバーしていないところもあるので、足し算、引き算、かけ算、割り算といった計算をしっかりと覚えておくことが必要です。
目次
Excelでよく使われる「四則演算」、計算するときの基本ルールとは?
まず、Excelで計算をしようとするときのルールを確認していきます。
四則演算では、「たす」、「ひく」、「かける」、「わる」の4つの計算をします。四則演算で使うキーは、のちほど説明しますが、まず基本的なルールとして、Excelで計算する時、使う文字は全て半角で入力しなくてはいけないということを覚えておきましょう。
半角文字とは、ひらがな1文字の半分の大きさで表される文字です。英字、数字、記号などは半角と全角の文字があります。
全角文字と半角文字を表にまとめてみました。同じ文字同士で比べてみると、全角文字と半角文字の違いが分かるかと思います。
この、全角文字と半角文字の切替のしかたですが、方法は3つあります。
1つめは、キーボードの「半角/全角キー」を使う方法です。
キーボードの左上、「半角/全角キー」は、数字の1の左隣にあります。これを押すと、画面真ん中に一瞬だけ「A」や「あ」という文字が出てきます。
「A」の場合は半角文字、英数字が入力でき、「あ」の場合は全角文字、日本語入力ができます。これが一番一般的な方法ですね。
2つ目は、タスクバーにあるIMEツールバーをクリックして変える方法です。
画面右下、日付や時刻が表示されている部分の左隣に「A」もしくは「あ」と表示されていると思います。
表示されている方が今の表示形式なので、変更したい場合はこの「A」か「あ」をクリックすると、変更することができます。
3つ目は、CapsLockキーを使う方法です。
このやり方を使って半角と全角入力を切り替えている、という方も多いようですが、本来、CapsLockキーは、英数字を入力するときに大文字にロックするキーです。
やってみると確かに英数字と日本語入力を切り替えることができるのですが、ちょっと注意が必要な場合があります
CapsLockには、直前の変換結果のルールに従って次回以降も変換をするというルールがあるので、直前に全角英数で入力をした場合、CapsLockキーを押すと、全角英数になってしまうことがあるので注意が必要です。
そんな時は、一度半角で変換をして実績を作ってあげると、次からは半角と日本語入力の切替として使うことができます。
Excelで四則演算!四則演算に使うキーとその入力方法とは?
それでは次に、Excelで四則演算を入力する方法を説明していきます。
四則演算は、先ほど説明したように、足し算、引き算、かけ算、割り算の4つの計算のことを指しています。この4つの計算を表す記号と、「=」を使ってセルに入力していきます。
Excelで計算をするときには、一番初めに「=」を入力してから、計算したいもの(セルやセル範囲)を選択していきます。先に=を入力しておくことで、これから計算式を入力します、ということをExcelに認識させることができるようになります。忘れてしまう方が多いので、忘れずに最初に入力しましょう!
では、1つずつの入力方法を確認しておきましょう。
=(イコール)はキーボードの上段の「ほ」のところにあります。
入力したい文字がキーボードの左上にある場合は、【Shift】キーを押しながら「=」のキーを押します。半角でも全角でも入力できます。
Excelで足し算をしたい時の入力方法
足し算のときは、キーボード中段右にある「れ」のところにあります。これも左上に「+」マークがあるので、【Shift】キーを押しながら「れ」のキーを押します。
Excelで引き算をしたい時の入力方法
引き算の時は、イコールの入力の時に使った「ほ」のキーを使います。入力したい文字が左下にあるので、【Shift】キーは押さずに、そのまま入力します。
Excelでかけ算をしたい時の入力方法
×(かける)という記号はキーボードにはないので、アスタリスク「*」を代わりに使います。アスタリスクは「+」のとなり、中段右の「け」のキーです。左上にアスタリスクマークがあるので、【Shift】キーと一緒に押します。
Excelで割り算をしたい時の入力方法
÷(わる)も同様にキーボードでは入力できないので、「/」スラッシュを使っていきます。キーボード下段の「め」のキーの左下にありますので、【Shift】キーは使わずにそのまま押します。
デスクトップパソコンだと、右側にテンキーと呼ばれる電卓のようなものが付いているキーボードもあります。テンキーには「+」「―」「*」「/」がありますので、これを押していただいてもOKです。数字の近くにあるので、テンキーがある方はこちらの方が便利だと思いますよ。
Excelで四則演算!いよいよ四則演算を計算してみよう!
まずは足し算から実際に式を入れてみましょう。答えを出したいセルをアクティブセルにします。式の最初は必ず「=」から入力、でしたね!半角英数字入力になっていることを確認してくださいね!
=を入れたら、計算したい数値を入力する必要がありますが、Excelの四則演算では、足したい数字を入力するのではなく、足したいセルの場所(セル番地)を選択していきます。
1つ目のセルをクリックしたら、例えば足し算なら「+」を入力します。次に、2つ目のセルをクリックします。入力が終わったらEnterキーを押すと、式が確定になります。
引き算、かけ算、割り算も同様なので、
- 計算結果を出したいセルに「=」を入力
- 1つ目のセルをクリック
- 続けて演算子を入力(引き算なら「-」、かけ算なら「*」、割り算なら「/」)
- 2つ目のセルをクリック(計算したい数だけ繰り返す)
- 【Enter】キーを押す
という流れで簡単に計算ができます。1つやり方を覚えれば後は記号を変えるだけなので便利ですね!
Excel四則演算で入力した式の修正方法とは?
Excelで四則演算で入力した計算式を確認したり修正したりするには、Excel画面の上側にある「数式バー」を使います。数式バーには、アクティブセルに入力されている数字・文字・計算式などが表示されます。
例えば「あいうえお」のように文字列が入力されている場合は、数式バーにも「あいうえお」と表示されます。
「100」といったように数字が入力されている場合は、数式バーには「100」と表示されます。
ただし、見た目が「100」でも、「50+50」といったように、アクティブセルに表示されている数字が計算の結果である場合は、数式バーには「=B7+C7」といったように計算式が表示されます。
数式バーに表示されている文字・数字・計算式は直接入力して修正することができます。数式バーの数式が表示されている箇所をクリックすると、カーソルが点滅して、式の修正や新しい式の入力ができます。
Excel基礎講座⑤Excelを使って計算する一番基本的なやり方、四則演算を確認しよう! まとめ
今日はExcelで一番基本的な計算方法である「四則演算」を説明しました。四則演算には足し算・引き算・掛け算・割り算の4種類の方法がありますが、ほとんど同じやり方で計算式が入力できるので、Excelが苦手な方も操作方法を覚えやすいですね!
Excelで計算式を入力する時のポイントは、
- 半角に切り替えてから入力すること
- 先に=を入れてから式を入力すること
- 計算式を入力する時はセルの指定をすること
です。これを覚えれば四則演算はばっちりですね!