目次
はじめに
「もうちょっとふわっとした感じで」
「今っぽくシュッとできない?」
「あーはい…わかりました」(えっと…どんな感じ?笑)
となった時フリーズしない為に、2024年のwebデザイントレンドを抑えておきましょう!コレさえ把握しておけば刺激的なインスピレーションも広がります。
今の時代、デザインはただ目を引くだけでなく、ブランドのメッセージを伝え、ユーザーとの強いつながりを築くための重要なポイントになっています。
各デザインの特徴やメリットをわかりやすく解説します。
ではさっそく見ていきましょう!
先ずはサイトを作るにあたり、大まかな流れを見ていきましょう
- 作成目的を明確にする
- 目標・手段・ターゲットを決める
- ホームページに出したいコンテンツを書き出す
- 全体のページの構成を決める(サイトマップ)
- 各ページのレイアウトの構成を決める(ワイヤーフレーム)
- ユーザーに最適なデザインを考える
- 企画・設計を元に作成作業に入る(コーディング)
この工程の中でより考えなければならない項目が増えました。
4月から実施されるWebアクセシビリティ義務化
近年ではスマホを使ったサービスの普及により、いろんな人がWebを利用する様になりました。
2024年4月に日本でWebアクセシビリティ義務化になりました。
Webアクセシビリティとは「高齢者や障害者などすべての方がWebサイト上の情報やサービスにアクセスし、利用できること」「高齢者や障害者を含め、誰もがホームページ等で提供される情報や機能を支障なく利用できること」を意味します。
例えば、Webサイトに使用する文字のサイズや種類、色の配慮、キーボードの操作や音声読み上げなどの施策があります。すべての人が使いやすいサイトが今以上に求められる時代になります。
マイクロインタラクション
掲載サイト https://www.saiyo-info.net/toho/
マイクロインタラクションとは直訳すると「最小単位のやり取り」
ユーザーの操作に対して、細かいリアクションが起こるようにすることを特に意味します。
マイクロインタラクションはスマホ操作でも視覚的にわかりやすく、ユーザー体験ができるのが魅力です。
例えば、グッドボタンやハートボタンを押すと、ハートマークが出てきたり、アイテムをクリックすると、カートに追加するアクションが出てきたりユーザーの待ち時間のローディングアニメーションなどがあります。
マイクロインタラクションは小さくて気づきにくいアニメーションですが、ユーザーが操作を楽しめる効果があります。それに、マイクロインタラクションはアプリやWebサイトをより使いやすくするだけでなく、ブランドに個性をつける事ができ、ユーザーに強い印象を与える事ができます。
ベントーボックス
掲載サイト https://www.nikoand.jp/
ベントーボックスは、その名の通り「日本のお弁当箱」に情報を詰め込んだレイアウトです。
AppleがiPhoneやApple Cardのインターフェースにこのレイアウトを使った為、一気に流行りました。囲うようにレイアウトする事で、情報が整理され分かりやすくなります。また、ユーザーに情報見やすさを提供できます。
このレイアウトは、コンテンツの多いWebサイトに適しています。
AIを使ったデザイン
生成系人工知能(生成AI)技術が一般化され、有名な「ChatGPT」などをはじめ、画像や映像、音楽なども手軽に生成できるサービスが話題になり、2023年は「AI元年」と言われるほど、AIが世間に大きく取り上げられました。
コーディングやライティングなどで活用されているAIですが、他にもいろんな場面でWebデザインに活躍ができます。
- AIのWebサイトビルダーを使う
- AIにコンテンツを作成してもらう
- ChatGPT を使用しWebサイト構造を作成してもらう
- AIにワイヤーフレームを作成してもらう
- ユーザーエクスペリエンス(UX)の最適化
今後も技術の発展により、AIで造ったとは思えないほどの高度なデザインが出てくるかも知れません期待大のAIです。
グラデーション
掲載サイト https://www.shogakukan.co.jp/zero/
グラデーションは規則的に色濃度や明度を変える事で全体に深みや奥行きを出してくれます。この技法は色々なデザインとの組み合わせがしやすく、背景以外にもボタンやヘッダーなどの要素にも使うことができるので、2024年のトレンドになってきそうです。
グラデーションを取り入れる事で、空間に深みや色彩の柔らかさを与える事ができ、平面だったサイトに3Dのような効果を出すことができます。ビジュアルの魅力を高める事ができるので、ユーザーの注目を集める事ができます。
Y2K
掲載サイト https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/agriculture/pakapaan/
Y2Kとは、2000年初めに流行った特徴的なデザインでネオンカラーを使った配色や未来っぽいフォント、浮いてたりサイバー的なスタイルの事です。
2000年代初期はWindows95やPlayStationなどの発売、ファッション、グラフィックデザイン、音楽、インテリア、アートに刺激的な時代でした。
Y2Kを取り入れる事によって、若者には新鮮で洗練された感じ、2000年代を生きてきた人にとっては懐かしさやノスタルジー、エモさを感じる事ができます。
タイポグラフィ
テレプロンプター
掲載サイト httpswww.reitsema.com
テレプロンプターとは、講演や演説、コンサートなどで、文章などを表示させる装置のことで、使うことで出演者は目線を下に向けずに、観客に目を向けて話すことができます。カンペの様なものです。
Webデザインでも同じ様な働きをし、ユーザーの見るスピードにあわせて、画面上のテキストが表示されます。
キネティックタイポグラフィ
掲載サイト https://scroll-type.webflow.io/
キネティック・タイポグラフィとは、「キネティック(動的な)」と「タイポグラフィ(活字)」の二語からなる言葉で、簡単に言えば「アニメーションのついた文字」のことです。
キネティックタイポグラフィは、Web上のテキストに歪みやねじりを加えるなどのアニメーションで、キネティックタイポグラフィを使うことで、テキストでただ伝えるだけではなく、視覚効果を高めユーザーの目を引き付けることにより体験的なWebサイトになりますテキストに動きを加えることでユーザーを楽しませるという効果もあります。
巨大なタイポグラフィ
掲載サイト https://www.goldwin.co.jp/tnf/special/conditioning/
巨大なタイポグラフィは、デカいフォントをあえて使い、ユーザーに見た目のインパクトを与える事ができます。この技法は、アニメーションや他の技法と合わせる事でより創造的な可能性があります。
パララックスデザイン
掲載サイト https://www.hishiken.co.jp/sp/
パララックスとは日本語で「視差」のことを言い、イメージとしては「紙芝居のような動きをするもの」です。Webデザインでは、スクロールに応じて背景にある要素と前景にある要素が異なるスピードで動くことです。視差効果や視差スクロールとも言われます。
パララックスデザインはユーザーがスクロールする事でWebサイトに深みを与え、没入感を感じさせる事ができます。また、スクロール操作に応じて異なるレイヤーが異なる速さで動く事で、立体感ができ、ユーザーにリアルな体験ができます。
この技法は昔からありますが、2024年も動画やアニメーションでパララックスを表現するデザインは増えていくと思います。
ガラスモーフィズム
掲載サイト https://www.pyuru.co.jp/
ガラスモーフィズムとは、ガラスのように半透明なボカシや、すりガラス風な雰囲気を出すデザインのことです。ガラスモーフィズムはMac OSやiOSなどにこの技法が使われたことで多くの人にも知られたデザインです。
背景の透明度をぼかし影を付けることで奥行きを出すことができ、視覚的にも洗練されたモダンなデザインになります。テキストと背景を適切な色合いにすることで、全体を向上させることができます。この技法は汎用性が高く、ユーザーにユニークな印象を与えることができます。
スクロールエフェクト
掲載サイト https://genevoism.com/
スクロールエフェクトはスクロールで展開する紙芝居のような作りで、物語が進んで行く様な体感を与える事ができます。上下左右の2つの平面スクロールや、横に動くX軸、縦に動くY軸、そして前後に動くZ軸と、多面的な動きを見せる事ができます。
この様にダイナミックに動かせる事で見た目のインパクトや、スクロールするワクワク感を抱きユーザーを視覚的も楽しませる体験ができます。また画像が横長のポートフォリオサイトなどとも相性が良く、ストーリーを感じるのも魅力です。
クレイモーフィズム
掲載サイト https://saiyo.sme.co.jp/graduate/23/
クレイモーフィズム とはクレイ(粘土)のようなマット感に、ふくらんだ丸みを持つ3Dデザインです。NFTやメタバースなどの人気により3Dのあるサイトは急激に増えています。「ぷくっ」とした「ふっくら」としたデザインが特徴的で、明るい色合いと相性が良いです。
平面イラストに比べて触感や存在感を感じさせることができ、ユーザーに親しみやすい印象を与えられます。また、近未来的な雰囲気を醸し出すことができます。
まとめ
2024年最新のWebデザインの主なトレンドをご紹介しました。いかがでしょうか。
スマホが普及し、誰でもいつでもどこでもWebサイトを観る機会が広がりました。これからはいろんな人が初めてサイトを観ても使いやすい操作感や配慮が求められるようになる時代になりそうです。
大事なことは、自社ブランドにとってメリットになるWebデザインになるかどうかです。流行っているからといって、とりあえずトレンドを入れて、自社のブランドのイメージを壊すWebデザインを作ってしまう場合もあります。ブランドイメージを壊さずトレンドを入れていきましょう。
AIの導入によりWebデザイン業界にとって大きな節目となる2024年は、トレンドの移り変わりが激しくなると思われます。今後も最新トレンドのチェックを続けていきましょう。