Excel(エクセル)の『RANK』(ランク)関数をご存じですか?Excelに入力した数値の順位を付ける時に使って出来るんです。数値を小さい順に並べ替えたり、大きい順にしてみたり出来る人は多くても、その順をつける方法を知らなかったりする人も多くいます。
数値の順を求める事で
- 入力したデータから売り上げ成績の順位が分かる
- 成績の順が判別出来る
など、数値を並べ替える事をしなくても順位を知ったり、求めたりする事が出来る様になる訳なんですね。そこで今回はこれらの順位を求める関数を3つ紹介します。それぞれの出し方の考え方の違いによって使い分けをする必要があります。『RANK』(ランク)、『RANK.EQ』(ランク・イコール)、『RANK.AVE』(ランク・アベレージ)があります。どんなの考え方になるのかを踏まえて覚えていきましょう!
今回の詳しい説明はこちら!!↓↓
目次
Excelの【RANK】【RANK.EQ】【RANK.AVE】異なる所は?
使い分けるには、それぞれがどのように順位を付けていくのか、どんな違いがあるのか理解が必要ですよね。特徴や異なる部分を掴んでおきましょう!
関数 | 順位の付け方 | 同じ数値の扱い |
---|---|---|
RANK | 昇順・降順可能 | 同順位になる |
RANK.EQ | 昇順・降順可能 | 同順位になる |
RANK.AVE | 昇順・降順可能 | 順位の平均値になる |
3つの関数の違いは、同じ数値があった時の順位の付け方の違いになっているんです。【RANK】と【RANK.EQ】は同じ動きするんですね。例えば、5位と6位に当たる数値が同じであれば、どちらも5位になります。【RANK.AVE】の場合は順位の平均値をとるので、5位と6位に当たる数値が同じなのなら、『5.5』位になるといった感じですね。
Excelで順位付けが出来る!【その1】『RANK』の使用
では、関数の記入方法と動き、使っての方法について確認をしておきましょう。3つとも引数に入れる物は同じなので、動きの違いを理解して下さいね。
【RANK】関数の引数と記入法について
『=RANK(数値、範囲、順序)』
- 指示をした範囲内での順が分かる
- 順序に、昇順か降順のどちらで求めるか設定する
- 順序は省略可能
範囲の中での順位の数字が求められます。『RANK』は昔のExcelのバージョンから使っても可能になっています。2007よりも前のエクセルの場合は、この関数になる訳ですね。
Excelの数字の順位を求める!『RANK』
数値の順位を実際にエクセルに記載した数値を使って出してみましょう!今回は大きい順(降順)で出して行きます。
数値を確認して、流れを押さえてくださいね。
1.順番を入れる部分に、『=RANK(』となりますね。
2.最初の引数に順を調べる数、2つ目の引数には数値を書き込んだセルの範囲、3つ目の引数には、『昇順・降順』を指定します。関数をコピーするので、2つ目の範囲については『F4キー』を押して絶対参照に変えておきましょう。3つ目の引数を省略すると、降順の指定になります。
3.決定して順位を確認しましょう!数値の大きい方向から考えて順が求められているのが分かりますね。
表の空欄を埋める為にオートフィルを使ってみてみましょう。しっかりと順が求められましたよね!
Excelで順位付けが出来る!【その2】『RANK.EQ』の使用
では、2つ目の関数に行きましょう!引数や数値の指定の仕方は、前と何も変わっていません。どんな特徴があって、異なっているか掴んでおきましょう。
【RANK.EQ】関数の引数と記入法について
『=RANK.EQ(数値、範囲、順序)』
- 指示した範囲内で、何番目かが分かる
- 順序に、昇順か降順のどちらで付けるか設定する
- 順序は省いても可能
- 『RANK』と同じ様に使って出来る
『RANK.EQ』と『RANK』は同様の動きをする事になります。2010以降のバージョンで新しく出てきたのが『RANK.EQ』になる訳ですね。今はどちらの関数でも出来ますが、いつか以前のバージョンの方は無くなってしまうかもしれませんね。どうなるかは分かりませんが、新しいやつも使って出来る様にしておきたい所ですよね。
Excelの数字の順位を求める!『RANK.EQ』
数値の順位を実際にエクセルに記載した数値を使って出してみましょう!
次は小さい順(昇順)で出して行きます。
1.順番を入れる部分に、『=RANK.EQ(』と書き込みますね。
2.同様に最初の引数に順を調べる数、2つ目の引数には数値を書き込んだセルの範囲、3つ目の引数には、『昇順・降順』を指定します。昇順にしたい場合には、『0』以外の数値を指定します。関数をコピーするので、2つ目の範囲については『F4キー』を押して絶対参照に変えておきましょう。
3.決定して順位を確認しましょう!小さい方向の数字から考えて順が求められているのが分かりますね。
オートフィルでコピーして表の中身を埋めてみると、引数による変化の違いが分かりますね。小さい順になっているのが分かったら次の関数にGO!
Excelで順位付けが出来る!【その3】『RANK.AVE』の使用
3つ目のです。関数を使ったやり方、書き方などは他の2つと何も変わりません。順位を付ける時に多少の変化がある感じになります。どういう事なのか掴んで下さいね。
【RANK.AVE】関数の引数と記入法について
『=RANK.AVE(数値、範囲、順序)』
- 数値の範囲内での順序が分かる
- 順序に、昇順か降順のどちらで出すかを設定する
- 順序は省略可能
- 同順位の物については、その順位の平均値にする
『RANK.AVE』が他と異なる動きをするのは、同じ数値の順位があった時になります。
同じ数があって、その順位が『3位』と『4位』なのであればその平均の『3.5位』、『3位』と『4位』と『5位』なのならば『4位』と言った平均の求め方になる訳なんですね。
流れを確認しておきましょう!
Excelの数字の順位を求める!『RANK.AVE』
数値の順位を実際にエクセルに記載した数値を使って出してみましょう!順位は降順にしてみます。同数のがどうなっているのかに注目して下さいね。
1.順番を入れる部分に、『=RANK.AVE(』と書き込みますね。
2.同様に最初の引数に順を調べる数、2つ目の引数には数値を書き込んだセルの範囲、3つ目の引数には、『昇順・降順』を指定します。コピーに対応するように2つ目の範囲の絶対参照を忘れずに。
3.決定して順位を確認しましょう!
表の空欄を埋める為にオートフィルを使ってみましょう。同じ数値はどうなっているでしょうか?
平均値の順位で表されているのが、わかりますよね。
Excelの数値の順位つける!【RANK RANK.EQ RANK.AVE】関数|【まとめ】
Excel(エクセル)での数値の順位が分かる関数の3つを説明しましたね。それぞれどんな違いがあるかイメージ出来たでしょうか?
関数についてまとめると
- 範囲内で数値が何番目なのか確認可能
- 『RANK』『RANK.EQ』は同じ
- 3つ目の引数は省略可能
といった所ですかね。
引数が同じなので、覚えやすそうですね。大事なのはどんな時にどれを使って行くのかといった所。平均で出したいのか、同じで出したいのかによって使い分けになります。
違いを掴んで、使いこなせる様にしておきましょう!