Excelで最小値を求める【MIN】【MINIFS】【MINA】関数の使い方

Excel(エクセル)関数には統計関数が多くあります。統計ではデータの分析を様々な角度から見るため、とても細かい部分まで分析できるように関数が用意されているのです。
その中で数値の『最小値』を出したい時に使えるのが、【MIN】【MINIFS】【MINA】関数になります。関数の読み方としては【MIN】(ミニマム)、【MINIFS】(ミニマム・イフ・エス)、【MINA】(ミニマム・エー)です。MINはMinimumの事を指していますので、いわゆる最小値を様々な角度から見ていく関数になります。では、さっそく使い方を見ていきましょう。

最小値を求める【MIN】(ミニマム)関数の基本的な使い方とは?

Excel表計算を行った際に、その数値をいろんな角度から分析していくと思います。表の使い道にもよるかもしれませんが、例えば複数の店舗を構える企業の売り上げだったり、学校や塾で大人数いる生徒の中で点数を見たり、高い数字や低い数字を見たい時というのは、結構あると思います。ですが、数が多ければ多いほど表の中から最小値を見つけ出すのは大変ですよね。そこで登場するのがこの【MIN】(ミニマム)関数になります。指定した範囲の中で一番小さな数字を求めることが出来ます。

このような各科目の個人テスト点数の数値表があったとして、その中から最小の数値を出したいという時に使います。
こちらの表で見てみると、英語のそれぞれの個人点数が出ていて、その範囲の中から最小値を出したい。という事になるので

=MIN(B3:B9)という風に計算式を答えを出したいセルに入力します。
MIN関数の入れ方はとてもシンプルで、関数名を入れたらそのあとは指定の範囲を範囲選択するだけで、その範囲から最小値を導きだすことが出来ます。
これが基本的な最小値を出すための【MIN】(ミニマム)関数です。

【MIN】(ミニマム)関数の発展版・条件を指定した最小値の求め方【MINIFS】(ミニマム・イフ・エス)関数の使い方

【MIN】(ミニマム)関数の場合は、指定した範囲から最小値を求める関数でしたが、このような表の場合はどうしますか?

今度の表は先ほどの【MIN】(ミニマム)関数のように、科目ごとの点数で最小値を求めるのですが、プラス男女別に最小値を出したい。と条件が加わります。
そのため、先ほどのように科目の列をすべて範囲選択してしまうと男女関係なくその選択した範囲で最小値を求めることになります。今回の【MINIFS】(ミニマム・イフ・エス)関数はこうした、特別な条件を指定して最小値を求める際に使用します。

今回は男女別に最小値を出したいわけなので、最初に男の最小値を出すのであれば
=MINIFS(C3:C9,$B$3:$B$9,”男”)と答えを出したいセルに入力します。
指定した範囲の中から【男】を条件として指定すると、範囲の中から男だけを対象に最小値を求めることが出来ます。このようにIFをつなげて条件を新たに指定し、より詳細な答えを求めることが可能になります。大枠の範囲から最小値を求めるのではなく、なんの最小値を出したいのかによって条件を指定して、細かな答えを求めることができるため、活用できる幅も広いと思います。実際の現場ではより細かな分析を求められるため、発展形の関数はぜひ覚えておきましょう!こうしたIFをつなげる関数は意外に多いので、いろいろ知っていると活躍できますよ!

数値だけではない!文字列・数値・論理値も対象にして最小値を求める【MINA】(ミニマム・エー)関数の使い方

最小値と言われると数字を思い浮かべると思いますが、【MINA】(ミニマム・エー)関数を使用すると、文字は【0】、論理値のTRUEは【1】、FALSEは【0】と考えます。

このような表の中で最小値を求めるには【MINA】(ミニマム・エー)関数が必須になります。通常こうした関数は、数値のみしか対象にならないのですが、【MINA】(ミニマム・エー)関数では文字列も数字に置き換えて、最小値を求めることが出来ます。
この関数を知っていれば、いちいち数値だとか文字列だとか考えて計算する必要がなくなりますので、とても便利です。表の中に記載されているのは数値だけではなく、文字列なども混じっている可能性が高いので、範囲選択を細かくして求めるよりも、数字・文字列・論理値関係なく範囲選択して、最小値が求められたらとても便利です!

一通りだけではなく【発展型】を知ると分析できる幅が広がる

ある程度関数を知っているつもりでも、いざ使ってみるとここじゃなくてももう少しこうなんだよね。と歯がゆい思いをされたことはありませんか?もうちょっとこうしたい。人間はとても欲が高いので、ある程度関数が思うように扱えると、その先にもっと便利なことができるのではないかと欲が高まっていきます。そんなときに発展型の関数を複数覚えているととても便利に活用することが出来ます。
一通りだけの使い方だと、やりたいことには近いのだけれども答えとして求めたいのはこれじゃない!とモヤモヤが募っていきますね。今回の最小値を求める【MIN】(ミニマム)関数も、小さい数値が求められればそれでいいのか?というと、やはり指定の範囲が広すぎるからもっと絞った最小値の求め方を知りたい。表の選択範囲が複雑だから、数字も文字列も関係なく範囲選択して求めたい!など、言い出したら切りがない部分もあるのですが、こうした一つの関数に対して発展させていくことで、今まで歯がゆい思いをしてきたことも解決していくかもしれません。今回の最小値を求める【MIN】(ミニマム)、【MINIFS】(ミニマム・イフ・エス)、【MINA】(ミニマム・エー)関数もぜひ、三段活用で覚えて頂けたら嬉しく思います。