Excel(エクセル)にはたくさんの関数があります。データを集計し統計的に分析する統計関数の中から、今回はCHITEST(カイ・テスト) 関数・CHISQ.TEST(カイ・スクエアド・テスト)関数を紹介します。
それぞれ、カイ二乗検定を扱う関数ですが、違いや使い方について確認していきましょう。

CHITEST(カイ・テスト) 関数・CHISQ.TEST(カイ・スクエアド・テスト)関数の違いって?

CHITEST(カイ・テスト) 関数・CHISQ.TEST(カイ・スクエアド・テスト)関数の違いは何なのでしょうか?
実は、CHISQ.TEST関数はCHITEST関数より後に導入され、CHITEST関数と同じことがより精度が高く行えるというものなので、実質二つの関数に違いはありません。
CHISQ.TEST関数はExcel2010のバージョンで導入されました。下位互換のためにCHITEST関数も残っていますが、今後使用する場合はCHISQ.TEST関数の方が適していると言えます。
以下、CHISQ.TEST関数の使い方のみを紹介します。CHITEST関数と使い方は同様です。

CHISQ.TEST関数で行う、カイ二乗検定って何?

CHISQ.TEST関数はカイ二乗検定を行うものですが、ではカイ二乗検定とは何を行うものなのでしょうか?

カイ二乗検定は比較したい事象の頻度を調べる検定

CHISQ.TEST関数で行うカイ2乗検定とは、カイ2乗分布を使い、比較したい事象に対しての頻度の検定を行うという方法のことです。
ちなみにカイはギリシャ文字のχ(カイ)のことで、カイ二乗検定はχ2検定とも書くことができます。

比較したい複数の事象について、さまざまなシチュエーションが考えられますが、
たとえば何かの実測値と期待値を比較して、結果(実測値)が期待値に対してどのくらいの確率で起こりうるか、ということをカイ二乗検定で求められます。

実測値は実際のデータということですが、期待値とは何か?を確認しておきます。

期待値とは?

期待値というのは、試行を繰り返し行った値の平均値のことです。試行によって得られる全ての値と、対象になる事象が起こる確率の積を足したものになります。

例えば…さいころを1回振る時の出る目の期待値はいくらでしょう?
期待値は以下のように求められます。
まずは、サイコロの目とそれぞれの目が出る確率を考えます。サイコロの目は1〜6の6種類。
サイコロを1回振って何かの目が出る確率というのはどの目も1/6(6分の1)ということになります。
出る目=x , 確率=pとおいて期待値は以下の式になります。

p1 × x1 + p2 × x2 + p3 × x3 + p4 × x4 + p5 × x5 + p6 × x6
= 1 × (1/6) + 2 × (1/6) + 3 × (1/6) + 4 × (1/6) + 5 × (1/6) + 6 × (1/6)
= 3.5

ということで、サイコロを何回か振った際、1回あたりの出る目の平均をすると3.5になると期待できます。

CHISQ.TEST関数の使い方を確認

CHISQ.TEST(実測値範囲,期待値範囲)

実測値範囲検定の対象の実測値が入力されている範囲を参照する
期待値範囲期待値が入力されている範囲を参照する

ではCHISQ.TEST関数を使ってみましょう。
今回は下記のように、赤・青・緑の玉が入った箱から一つ取り出すというのを30回繰り返した時の結果の実測値と、それに対しての期待値を入力しています。
ではCHISQ.TEST関数を使ってみましょう。

CHISQ.TEST関数を入力し、実測値の範囲と期待値の範囲を参照します。
範囲を指定しました

するとこのように、カイ二乗検定を行うことができました。
するとこのように、カイ二乗検定を行うことができました。

関数の結果をパーセント表示しています。
期待値通りの結果になることが15%くらいであり得るということですね。

Excelでカイ二乗検定を行うCHITEST(カイ・テスト) 関数・CHISQ.TEST(カイ・スクエアド・テスト)関数まとめ

Excelにある統計関数の種類である、CHITEST(カイ・テスト) 関数・CHISQ.TEST(カイ・スクエアド・テスト)関数の書き方と使い方について紹介しました。
カイ二乗検定を行う関数ということがわかりました。また、CHITEST関数の上位互換がCHISQ.TEST関数ということでしたね。
カイ二乗検定は統計では大事な検定方法の一つです。Excelでの使い方をマスターしていきましょう。