今日紹介するのは、COT関数(コタンジェント関数)と、COTH関数(ハイパーポリック・コタンジェント)関数の二つです。コタンジェントとは三角関数の一つで、中学校で習った記憶がありますね。直角を持つ三角形の辺の比を数値で表したものですが、言葉で説明してもなかなか難しいですね…
今回はこのコタンジェントの数値を求めるCOT関数と、双曲線関数を求めるCOTH関数の使い方を見ていきましょう!
目次
COT関数・COTH関数のコタンジェントって何?
今回の関数には、コタンジェントという名前が両方についてます。これは三角関数の種類の一つで、三角形の辺の比を表す関数のことでした。直角を持つ三角形の、直角を挟む二つの辺の比がコタンジェントなんですね。その向かい側にある角の角度によってコタンジェントの値は変わります。
例えば、二つの角度が45°だとすると、コタンジェントの値は「1」になります。
これは両辺の長さが同じになるという性質からもすぐに分かりますね!
では、角度が60°だとするとどうでしょう?
コタンジェントの値は、「0.57735」になります。この値は1/√3の数値になります。
この計算をCOT(コタンジェント)関数はすぐに計算をしてくれるというわけですね。
注意点としては、角度を引数に使う角度の値は、「度数法」ではなくて「ラジアン」なので、一度ラジアンでの角度の数値に変換する必要があります。
双曲線余弦を計算するCOT関数とCOTH関数の使い方をチェック
では早速、COT関数とCOTH関数の書き方について見てみましょう!
関数の基本的な形は以下のようになります。
関数式:『=COT(ラジアンで表した角度)』
関数式:『=COTH(ラジアンで表した角度)』
引数には角度を指定してあげるだけなので、使い方としてはすごく簡単ですね!
ただし先ほどお伝えしたように、角度の指定方法には注意が必要です。
度数法での角度では計算をしてくれないため、ラジアンに一度変換する必要があります。ラジアンも変換する関数がありましたね。(RADIANS関数です)
この関数を使えばラジアン法で角度を表すのも一瞬ですので、ぜひこちらも合わせて使い方をチェックしてください。
実際にCOT関数とCOTH関数を使ってみよう!
では、実際にこのCOT(コタンジェント)関数と、COTH(ハイパーポリック・コタンジェント)関数を使って数値を求めたいと思います!
まずは、COT関数から使ってみます。
角度が60度の三角形のコタンジェントを求めてみます。
『=COT(RADIANS(60))』と入力してみましょう!
※関数の中に関数を入れることを「関数のネスト」と言います
別のセルに事前にRADIANS関数を使って、60°のラジアンを出しておいてもいいですが、そんなことをしなくてもCOT関数の中に直接入れて数値を求めることができます!皆さんもネストをぜひ覚えて活用しましょう!
結果を確認すると、「0.57735」と表示されていますね。これは1/√3の数値になるので、60°のコタンジェントは「0.57735(1/√3)」だということが分かりました。
次にCOTH関数を使ってみましょう!
『=COTH(1)』と入力してみましょう!
Xが1の時のハイパーポリック・コタンジェントの値を求めることができます。
双曲線関数というものですね。
式の形は、e^x+e^-x/e^x-e^-xという形です。xy座標をイメージしたときに、右上と左下のエリアに曲線ができる関数です。COTH関数では、その関数の値を求めることができます。
Excelで双曲線余弦を計算するCOT関数とCOTH関数を紹介!|【まとめ】
お疲れ様でした!今回はExcelで双曲線余弦を計算するCOT関数とCOTH関数を紹介しましたね。
使い方は覚えられたでしょうか?中学生の時に、「サイン」「コサイン」「タンジェント」と(よく意味も分からず)覚えさせられた記憶がよみがえってきました。
引数は一つしか設定しなくていいので、使い方はとてもシンプルで覚えやすかったですね。注意しなければならない「度数法」と「ラジアン」の違いも確認しました。そのまま角度の数字を丹生慮kするとエラーになってしまうので、注意しましょうね!