新年の挨拶のビジネス用テンプレート集!例文で書き方ポイントも解説

新年の挨拶のビジネス用テンプレート集!例文で書き方ポイントも解説

新年の挨拶のビジネス用テンプレート集!例文で書き方ポイントも解説

新年の挨拶は、取引先や社内の相手と良好な関係を築くために重要ですが、マナーを間違えてしまうと失礼にあたります。

そこで本記事では、ビジネスで使える基本的な新年の挨拶の例文を紹介しながら、書き方の注意点やポイントを解説していきます。後半には、取引先や顧客、上司、同僚に対してと、様々なビジネスのシーンで使える例文の紹介もありますので、ぜひ参考にしてください。

また、無料ですぐに使える新年の挨拶メールのテンプレートをダウンロードでき、編集可能なWordのデータもご用意していますので、作成する際のひな形としてご使用ください。

ビジネスの基本である新年の挨拶

年末年始には多くの企業が休暇をとるため、年始に1年の始まりの挨拶をすることは、ビジネスにおいても重要な位置づけであるといえます。

年始は休暇中の仕事が溜まり忙しい時期でもありますが、新年の挨拶は新しく始まる1年を祝い、前年にお世話になったことに対しての感謝を伝えるものなので、読みやすく気持ちの伝わる文章を書くことが大切です。

新年の挨拶メールの基本の書き方

最近では、虚礼廃止やSDGsの観点から、新年の挨拶を年賀状での挨拶を控える企業が多くなっています。また、新型コロナウイルスの流行もあったことから、メールでの新年の挨拶が一般化しつつあります。

そこで、新年の挨拶メールの基本的な書き方を例として、マナーや注意点についても確認していきましょう。

新年の挨拶メール【基本の例文】

まず、新年の挨拶メールの基本となる例文を紹介します。

件名件名新年のご挨拶【〇〇株式会社〇〇部〇〇】
本文宛名△△株式会社△△部△△様
新年の挨拶謹んで新春のお慶びを申し上げます。
名乗り〇〇株式会社の〇〇でございます。
昨年の感謝旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
結び本年もより一層努力し精進して参りますので、昨年同様、変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
署名署名

上記の例文テンプレートのダウンロードはこちらから。新年の挨拶メール【基本の例文】

上記の例の通り、新年の挨拶メールは基本的に以下の7つの項目で構成されます。

  1. 件名
  2. 宛名
  3. 新年の挨拶
  4. 名乗り
  5. 昨年の感謝
  6. 結び
  7. 署名

この中で、特に注意したい①件名、③新年の挨拶、⑤昨年の感謝、⑥結びの4つについて、以下で詳しく説明していきます。

注意したい挨拶メールの書き方4項目

件名

件名には「新年のご挨拶」と自社名や個人名を入れ、要件がすぐ分かるようにします。年始は休暇中の業務がたまって忙しい時期でもあるため、相手のことを考え、配慮する心遣いが大切です。

新年の挨拶

新年を祝う言葉として「賀正(がしょう)」や「迎春(げいしゅん)」がありますが、2文字以下だと相手を敬う気持ちが含まれず、社外の取引先や会社の上司など目上にあたる人に使う言葉としては不適切です。

以下に、新年を祝う挨拶として、目上の人が相手でも失礼なく使うことができる定型文を紹介します。これらは「明けましておめでとうございます」に敬意を込めた表現です。

  • 謹んで新春のお慶びを申し上げます。
  • 謹んで新春をお祝いを申し上げます。
  • 謹んで新春の祝詞を申し上げます。
  • 謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
  • 謹んで新春のご祝詞を申し上げます。

昨年の感謝

昨年の感謝を伝える際、「去年」という言葉を使いがちですが、「去年」は「去る」を連想させる縁起が良くない言葉であるため、新年の挨拶には不適切な表現です。そのため、「旧年」や「昨年」を選ぶ必要があります。

以下に、昨年の感謝を伝える定型文を紹介します。

  • 旧年中(昨年中)は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
  • 旧年中(昨年中)は格別のご厚誼を預かり、誠にありがとうございました。
  • 旧年中(昨年中)は格別のご愛顧を賜り、厚くお礼申し上げます。
  • 旧年中(昨年中)は格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。

「ご厚誼(ごこうぎ)」は「お付き合い」、「ご愛顧(ごあいこ)」は「目をかける」、「お引き立て」は「心配り」という意味があるため、相手との関係性にあった言葉を使いましょう。

結び

結びの言葉では、「ご愛顧(ごあいこ)」や「ご厚誼(ごこうぎ)」を使うと、より丁寧に「今後もお付き合いをお願いします」と伝えることができます。

以下に、結びの言葉の定型文を紹介します。

  • 本年も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
  • 本年もご厚誼のほど、よろしくお願い申し上げます。
  • 本年もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
  • 本年も何卒よろしくお願いいたします。
  • 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

新年の挨拶を送るときの5つの注意点

新年の挨拶は、マナー間違いや不適切な言葉遣いがないか注意し、相手に失礼のないよう送ることが大切です。

下記では、新年の挨拶を送るときの主な注意点を5つ紹介します。

新年の挨拶は松の内(1月7日)までに送る

新年の挨拶は、営業開始日から松の内(1月7日)までに送るのがマナーです。

早く挨拶をすることで、相手を大切に思っていることが伝わりやすくなるため、営業開始日から間を置かずに送ることをお勧めします。

尚、もし期間内に新年の挨拶が送れなかった場合は、新年の挨拶をするのではなく寒中見舞いで相手の体調を気遣うメールを送りましょう。その際には、挨拶が遅くなったことを詫びる一言を入れるのがマナーです。

忌み言葉(いみことば)は使わない

忌み言葉(いみことば)とは、不幸を連想させる縁起の良くない言葉のことです。

具体的には、以下のような言葉が該当し、忌み言葉(いみことば)を含む表現は言い換える必要があります。

  • 去る
  • 落ちる
  • 失う
  • 絶える
  • 滅びる
  • 衰える
  • 特に新年の挨拶で気を付けたいのが、「去る」を含む「去年」です。「去年」は忌み言葉(いみことば)にあたるため、「旧年」や「昨年」などの言葉に言い換える必要があります。

    一斉送信メールは使用しない

    新年の挨拶メールを複数の宛先へ一斉送信するのは失礼にあたるため、個別に送りましょう。

    一斉送信すると、受信者がほかの受信者のメールアドレスを入手できてしまい、自信や企業の信用問題にも関わるうえ、そっけない文章になってしまいがちです。

    喪中の場合は寒中見舞いを送る

    できれば年内に、メールや喪中はがきで喪中であることを事前に伝えておくのが良いですが、相手から年賀状が届いた場合や、どうしても挨拶メールが必要な場合は、寒中見舞いを返すのがマナーです。

    寒中見舞いを送る時期は、新年の挨拶とは異なり、松の内を過ぎた1月8日から2月4日までが適切ですが、新年の挨拶と同様、相手を大切に思っていることを伝えるためにも、できるだけ早く送ることをお勧めします。

    年賀状には年賀状で返す

    新年の挨拶が年賀状で届いた場合は、年賀状で返すのがマナーです。

    取引先や上司によっては、年賀状で挨拶をされる方もいますが、メールでの返信は失礼にあたるため、年賀状でお返ししましょう。

    年賀状での新年の挨拶は、後半の「メール以外での新年の挨拶の例文」にて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

    新年の挨拶メール【相手別の例文】

    ここでは、新年の挨拶メールの例文を相手別に紹介していきます。

    新年の挨拶メール【取引先・顧客宛ての例文】

    以下は、取引先や顧客への新年の挨拶メールの例文です。

    上記で紹介した基本構成の「昨年の感謝」と「結び」の間に、相手との具体的なエピソードを加えることで、より相手の心に届きやすい挨拶メールになっています。

    件名件名新年のご挨拶【〇〇株式会社〇〇部〇〇】
    本文宛名△△株式会社△△部△△様
    新年の挨拶謹んで新春のお慶びを申し上げます。
    名乗り〇〇株式会社の〇〇でございます。
    昨年の感謝旧年中は格別のご愛顧を賜り、厚くお礼申し上げます。
    エピソード特に〇〇では△△様に多大なるお力添えをいただき、心より感謝申し上げます。
    本年も貴社のお力になれるよう、社員一同気持ちを新たに取り組んで参りますので、お気付きのことは何なりとご指導いただければ幸いです。
    結び変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
    署名署名

    上記の例文テンプレートのダウンロードはこちらから。新年の挨拶メール【取引先・顧客宛ての例文①エピソード追加】

    また、年始にいつから業務を開始するのかお知らせしたい場合は、以下の例文のように結びの部分に付け加えると良いでしょう。

    件名件名新年のご挨拶【〇〇株式会社〇〇部〇〇】
    本文宛名△△株式会社△△部△△様
    新年の挨拶謹んで新春のお慶びを申し上げます。
    名乗り〇〇株式会社の〇〇でございます。
    昨年の感謝旧年中は格別のご愛顧を賜り、厚くお礼申し上げます。
    結び本年もより一層努力し精進して参りますので、昨年同様、変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
    なお、新年は〇月〇日から通常営業いたしております。ご用命がありましたら、私までいつでもご連絡ください。
    署名署名

    上記の例文テンプレートのダウンロードはこちらから。新年の挨拶メール【取引先・顧客宛て②業務開始のお知らせ追加】

    新年の挨拶メール【上司宛ての例文】

    以下の例文は、社内の上司に送る新年の挨拶メールの例文です。
    取引先や顧客への挨拶メールと同様、基本構成の「昨年の感謝」と「結び」の間に具体的なエピソードを加えると、より心のこもった挨拶メールになります。また、エピソードに加えて新年の抱負を伝えても、より好印象な挨拶メールとなるでしょう。

    件名件名新年のご挨拶
    本文宛名△△部長
    新年の挨拶謹んで新春のお慶びを申し上げます。
    名乗り〇〇部〇〇です。
    昨年の感謝旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
    エピソード△△部長にご指導をいただいたおかげで、多くのことを学ばせていただきました。
    抱負今年はさらなる飛躍の年とすべく、一層努力して参ります。
    結び変わらぬご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
    署名署名

    上記の例文テンプレートのダウンロードはこちらから。新年の挨拶メール【上司宛ての例文】

    新年の挨拶メール【同僚宛ての例文】

    以下は、基本構成をもとにした、同僚に送る新年の挨拶メールの例文です。

    こちらも、基本構成の「昨年の感謝」と「結び」の間に具体的なエピソードを加えると、より好印象な挨拶メールになります。また、同僚に対しては、フランクでやわらかい言葉遣いのほうが、気持ちが伝わりやすいです。

    件名件名新年のご挨拶
    本文宛名△△部△△さん
    新年の挨拶明けましておめでとうございます。
    名乗り〇〇部〇〇です。
    昨年の感謝昨年中は大変お世話になりました。
    エピソード時間も人手もない中で、〇〇の商品発表が無事成功できたのは、△△さんのご協力があってこそだと思っています。今年も新たな商品開発が始まりますが、より一層の成功を目指し、一緒に頑張りましょう。
    結び本年もどうぞよろしくお願いいたします。
    署名署名

    上記の例文テンプレートのダウンロードはこちらから。新年の挨拶メール【同僚宛ての例文】

    新年の挨拶メールへの返信例文

    新年の挨拶メールに対しての返信については、基本例文の「名乗り」と「昨年の感謝」の間に「この度は新年のご挨拶いただきありがとうございました。」と、いただいた挨拶のお礼を入れるようにしましょう。

    新年の挨拶【メール以外の例文】

    ここでは、メール以外で新年の挨拶を書くときに使える例文を紹介します。

    年賀状での新年の挨拶例文

    謹んで新年のお慶び申し上げます

    旧年中は格別のご厚情を賜り深く御礼申し上げます

    皆様のご期待に応えるべく本年も精進してまいる所存です

    変わらぬご愛顧の程よろしくお願い申し上げます

    年賀状で新年の挨拶をする場合には、句読点を付けるのはマナー違反となるので注意しましょう。

    句読点は、新年というおめでたいことに区切りや終わりを連想させてしまうことから、縁起が悪いといわれています。ただ、これは昔の慣習の名残であり、現在では横書きの年賀状では句読点を用いることもあります。そのため、書式や送る相手によって臨機応変に対応しましょう。

    また、年賀状を送る際に、作る時間やデザインで困っている方は、こちらのサイトが便利です。挨拶ドットコム

    手紙での新年の挨拶例文

    謹んで新春のお慶び申し上げます。

    旧年中は格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。

    特に〇〇では△△様に多大なるお力添えをいただき、心より感謝申し上げます。

    本年も貴社のお力になれるよう、サービス向上に向け気持ちを新たに取り組んで参りますので、
    お気付きのことは何なりとご指導いただければ幸いです。

    変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

    令和▢年 元旦

    ホームページ掲載用の新年の挨拶例文

    新年のご挨拶

    明けましておめでとうございます。

    皆様には、健やかに新春を迎えられたことと、お慶び申し上げます。

    旧年中は格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。

    本年も変わらぬお引き立ての程よろしくお願い申し上げます。

                                                 社名:〇〇
                                                 住所:〇〇
                                               電話番号:〇〇

    まとめ

    ビジネスにおいても重要な意味のある新年の挨拶には、避けるべき表現や送るタイミングなどのマナーがあります。

    マナーを守り、取引先や顧客はもちろん、上司や同僚などのお世話になった方に対してしっかりと感謝を伝え、新年を気持ちよくスタートできるようにしましょう。