【2024年】Google広告の種類や特徴を徹底解説!【最新版】

【2024年】Google広告の種類や特徴を徹底解説!【最新版】

一口にGoogle広告といってもその種類は多岐にわたり、扱っている内容によって使い分けが必要です。
適切なキャンペーンを選び、広告運用で最大限の成果を出すためにも、まずはそれぞれの特徴を知るべきでしょう。
本記事では最新のGoogle広告の種類と各広告のメリット・デメリットについて解説します。

Google 広告(Google Ads)とは?

Google社が提供する広告出稿サービスです。
検索広告(リスティング広告)やディスプレイ広告、動画広告など様々な形態の広告配信が可能になっています。

2018年以前は「Google Adwords(グーグルアドワーズ)」という名称でしたが、現在はGoogle 広告(Google Ads)に名称が変更されました。

Google 広告の種類

現在のGoogle広告は大きく分けて8種類あります。

  • 検索広告(GSA)
  • ディスプレイ広告(GDN)
  • 動画広告(Youtube広告)
  • デマンドジェネレーションキャンペーン
  • ショッピング広告
  • アプリ広告
  • スマートアシストキャンペーン
  • P-MAXキャンペーン

下記で一つ一つの広告について解説していきます。

検索広告(GSA)

検索広告(GSA)

画像:Google広告 | Google

ユーザーがGoogle検索を使って検索したキーワードに連動し、検索結果に表示されるテキスト広告(リスティング広告)の配信が出来ます。

Google検索で検索し、検索結果の左上部に『スポンサー』の記載があるものが広告です。

メリット

  • 購買意欲の高いユーザーにアプローチが出来る
  • 予算の設定がしやすい

ユーザーの検索した語句に沿って広告を表示することができるため、購買意欲のある確度の高いユーザーにリーチしやすく、製品販売や問い合わせ、資料請求などのコンバージョン獲得が目的の広告運用に最適です。

掲載後、クリックされたタイミングで初めて料金が発生するクリック課金となっており、広告主で上限を決められるため予算設定がしやすいのもポイントです。

デメリット

  • 認知の獲得・拡大には不向き
  • 画像・動画は広告に入れられない

上記のメリットの部分でも記載したとおり、ユーザーの検索語句に沿って広告の表示をするため、商品やサービスを認知していないユーザーの獲得や認知の拡大には向いていません。
また、導入しやすいものの、クリックされる広告を作成出来なければ成果に繋げるのは難しいでしょう。

ディスプレイ広告(GDN)

ディスプレイ広告(GDN)

画像:Google広告 | Google

Googleの提供する各サービス(Youtubeへのバナー掲載、Gmail、Googleのパートナーアプリなど)に出稿ができます。

メリット

  • 幅広いユーザー層への訴求が可能
  • 画像・動画の表示が出来る

Googleの提供する各サービスや、Webサイトやアプリで多くのユーザーに最適なタイミングでアプローチが可能です。
上記で紹介したリスティング広告と違い、Google検索以外のサービスでもユーザーへのリーチを拡大することができます。

また、詳細なターゲットの設定が出来るため、ターゲットを絞り該当するユーザーを狙って配信することも可能です。

デメリット

  • コンバージョンの獲得には不向き

幅広い層にアプローチできるため、認知度の向上やブランディングには向いているのですが、需要が明確なユーザーを狙って表示することは出来ないのでコンバージョンの獲得には不向きです。

動画広告(Youtube広告)

動画広告(Youtube広告)

画像:Google広告 | Google

主にYouTube やGoogleのWebサイト・アプリで配信される動画に広告を表示できます。

メリット

  • 認知の拡大につながる
  • 見込み客となるユーザーの関心を高める

利用者数の多いYoutube上に動画広告の掲載をすることで、認知の獲得・拡大につながります。
また、映像や音声での訴求が出来るので宣伝・ブランディングに最適です。

デメリット

  • コンバージョンの獲得には不向き
  • 広告費だけではなく動画制作にも費用がかかる

認知の拡大には高い効果を発揮するYoutube広告ですが、ユーザーが視聴している動画の前後や途中で広告が再生されるため、目的の動画視聴が優先されコンバージョンの獲得が難しい側面があります。
また広告スキップを少しでも防ぐべく、ターゲティングの最適化やターゲットの需要に合わせた動画の制作が必要となってきます。

デマンドジェネレーションキャンペーン(※2024年ファインド広告からアップグレード)

デマンドジェネレーションキャンペーン(※2024年ファインド広告からアップグレード)

画像:デマンドジェネレーションキャンペーンについて | Google 広告 ヘルプ

Googleの各種サービス内(YoutubeショートやGmail、GoogleアプリのDiscover)の広告枠に表示される広告です。
ターゲットや配信面はユーザーの意向を把握するGoogle独自の技術を利用した機械学習により最適化され、関連性が高い広告を表示できます。

メリット

  • Googleのサービス内の目立つ場所に表示される
  • ユーザーの関心を引きやすく、消費行動にも繋がりやすい

Googleサービス内の目立つ場所に出せるため、認知の獲得・拡大に最適な広告と言えるでしょう。
また2022年の消費者追跡調査(Google による委託)では消費者の63%がGoogleフィードで新しい商品やブランドを見つけ、91%が消費行動につながっている統計が出ています。
出典:デマンドジェネレーションキャンペーンについて | Google広告ヘルプ

デメリット

  • 配信が限定的
  • 広告を修正すると機械学習がリセットされる

Googleのサービス内(Youtubeショート、Gmail、GoogleアプリのDiscover)以外には掲載出来ないためディスプレイ広告やYoutubeの動画広告と比較すると配信のボリュームはそこまで大きくはなりません。
また、頻繁に入札戦略や広告の修正をする場合は、機械学習が学習した内容がリセットされてしまい、成果が落ちてしまう可能性があります。

ショッピング広告

ショッピング広告
画像:Google広告 | Google

Google検索の検索結果画面のショッピング枠に商品画像や価格、レビューなどを表示できる広告です。

メリット

  • 商品画像をそのまま掲載可能
  • 消費行動に繋がりやすい

検索したユーザーは購買意欲が高く、製品が何なのか、また価格などを理解した上で広告をクリックするため、商品購入に繋がりやすいです。
ECサイトを運用している場合は成果に期待できるでしょう。

デメリット

  • 設定と更新に手間がかかる
  • 広告を表示する検索キーワードを設定できない

ショッピング広告を掲載するにあたり、製品の説明や価格、特徴などの製品情報を製品ごとにGoogle Merchant Centerに登録する必要があります。

点数が多いとこの登録だけで手間がかかり、配信後も在庫状況などに応じてデータを更新しなければならず、細やかな管理が必要です。

またショッピング広告では、広告を表示する検索キーワードの設定ができません。
そのためターゲットを狙っての配信は難しくなります。

アプリ広告

アプリ広告

画像:Google広告 | Google

アプリの宣伝に特化し、新規ユーザーの獲得やインストール数の向上を目的とした広告です。
Google検索画面やYoutubeなどのGoogle各種サービス内に配信されます。

メリット

  • 広告の出稿、運用が簡単
  • 幅広く配信ができる

Googleの検索結果やPlayストア、Gmail、YouTubeなどのGoogle関連サービス全体で配信が可能なため、幅広く配信ができます。
クリックすると直接アプリのインストールページに遷移するため、アプリのインストール数向上が期待できるでしょう。

またアセット(広告文、画像、動画、Playストアの掲載情報)を設定するだけで、広告が自動生成され、配信後はGoogleの機械学習により最適化され、自動で運用されます。

デメリット

  • 成果の詳細データの取得が出来ない

広告を出したからには成果の確認をしたいところですが、アプリ広告では成果の詳細なデータ(ダウンロード数やどの検索語句で広告表示が出ているか、など)が確認が出来ません。
アプリ広告の成果を分析するには別途計測アプリを導入する必要があります。

また、Googleサービスへの配信となるため、AppleのiOSアプリには不向きとなります。

スマートアシストキャンペーン

スマートアシストキャンペーン
画像:スマートアシストキャンペーン 概要 | Google広告 ヘルプ

Google検索画面やYoutubeなどのGoogle各種サービス内にGoogleが自動で広告運用をしてくれるサービスです。

メリット

  • 設定・運用が簡単
  • 機械学習による最適化で効率的に広告の配信が出来る

広告文やバナー、ターゲットのテーマなどを設定するだけで、広告を配信する場所やターゲットは、Googleの機械学習で最適化して自動で配信されます。
広告を初めて運用する初心者にもおすすめの広告形態です。
配信後は過去の広告配信の成果を基準にGoogleの機械学習が自動で設定するため、データが蓄積されるほど、広告の成果につながります。

デメリット

  • 細かい調整ができない
  • 狙った特定のキーワードに広告が配信できない

スマートアシストキャンペーンは設定・運用が簡略化されていますが、配信ターゲットや特定のキーワードの指定などといった詳細な設定をすることができません。

関係のないキーワード検索の結果でも広告が表示されてしまう可能性がありますので、
もしも確実に広告を表示したいキーワードや狙ったターゲットに表示をさせたい場合は、運用の手間はありますが検索広告やディスプレイ広告を選択するのが適切でしょう。

P-MAXキャンペーン

P-MAXキャンペーン

1つのキャンペーンでGoogleの各サービス(YouTube、Google検索、Discover、Gmailなど)のGoogle広告の広告枠すべてに広告を配信することができます。
あらかじめ指定したコンバージョン目標に合わせ、パフォーマンスをリアルタイムで最適化し、広告配信場所ターゲットなどの運用は機械学習で自動化して配信されます。

メリット

  • 運用はGoogleに任せられる
  • コンバージョン獲得に最適

本記事で紹介してきた広告のなかでもコンバージョン獲得に適しており、最大のメリットと言えるでしょう。
上記で紹介したスマートアシストキャンペーンと同様、広告の配信場所やターゲットは、Googleの機械学習が最適化して自動で配信されます。

デメリット

  • 細かい調整ができない
  • 詳細な成果が測定できない

P-MAXキャンペーンについてもスマートアシストキャンペーン同様、配信開始後に細かい調整ができません。
また分析できる詳細な配信成果が取得できないため、パフォーマンスの変化の要因がわかりづらい点は注意が必要です。

終わりに

今回は、現在のGoogle広告8種類のキャンペーンの特徴、メリット・デメリットをご紹介しました。

Google広告は、商品やサービスによって適切なキャンペーンを選択すれば、成果が期待できる媒体ですので、ぜひ活用をおすすめします。
きっと自身のビジネスにさらなる成長をもたらしてくれるでしょう。