簿記3級 簿記の目的と5要素を知ろう!

こんにちは!YouTubeソフトキャンパス・チャンネルです。いつもご視聴いただきありがとうございます!今日はのんびり学びたい!すずきの日商簿記3級講座!第2回の配信についてまとめていきたいと思います。意外と簿記講座の動画って速習が多くて、時間をかけて丁寧に学んだ方が身に染みるという思考の筆者は、のんびりじっくりやったっていいじゃないかと思う今日この頃です。

今回の配信は簿記において重要な「5要素」。簿記の5要素って何のこと?簿記に触れたことのない方は疑問に思われることと思います。実はこの5要素をしっかりと理解していなければ、試験で合格することは非常に難しく、この5要素+仕訳を制することこそが、簿記3級取得への大きな一歩となりますので、Youtubeの動画でぜひ5要素について、確認してみて下さいね。

3月28日配信、のんびり学びたい!すずきの日商簿記3級講座!の第2回目の動画はこちらからご覧いただけます。

まずは前回の復習から!簿記とは?そしてその目的とは?

前回の配信では、初めて簿記に触れる方に向けて簿記がどういったものなのか、そのメリットにはどのようなものが挙げられるのかというお話をしました。少し復習をかねてまとめてみます。

【復習】簿記とは?前回の内容プチまとめ

  • 簿記とは、帳簿に記録すること
  • 3つのメリットあり!
  • 帳簿に記録すればお金の流れが一目瞭然!
  • ルールがあるから集計しやすい!
  • 企業を取り巻く利害関係者の人にも帳簿の情報は役に立つ!

これが前回の内容でしたね。忘れてしまった方はこちらから前回の配信をご覧いただけます。

簿記には、とある目的が!果たしてその目的とは?

簿記の目的についてです。実は簿記には大きくまとめると、二つの大きな目的があります。毎日取引を帳簿にこつこつ記録し1年に一度、貸借対照表と損益計算書という書類を作ります。この書類で何がわかるかというと・・・。まずは貸借対照表から説明していきますね。

貸借対照表はある時点での財政状態を明らかにするための報告書です。ある時点と言いましたが簿記は通常1年で区切りをつけています。個人事業主の場合は、1月1日から12月31日までの期間が事業年度と税法で定められていますが、会社の場合は、1年は暦通りではなく、任意で期間を定めることができます。通常は4月はじまり3月締めが多いです。

なので3月決算の会社だったら、決算時の貸借対照表は3/31時点の財政状況を示しています。
ちなみに締めの日を期末又は決算日と言います。テストでも締めのテストを期末テストなんていいますね。この報告書にはいくらお金をもっているかといった残高、持っている固定資産の種類、会社だと事務所のある建物や社用車、製造業だと機械装置などがありますがその価値を書きます。お金だけでなく借金や、事業を起こすのに必要な資金である元手も記載していきます。

続いて損益計算書。こちらはある一定期間の経営成績をあきらかにする報告書です。先ほどの3月決算の会社の例で行くと4/1~3/31までの間の経営成績を報告します。いくら使って、その結果いくら利益が出たのか、あるいは損をしたのかを書いていきます。

この2つの報告書を財務諸表と呼んでいます。この2つの報告書をみることで前回出てきた内部・外部の利害関係者の人たちは自分の会社の状況を見直したり、取引の継続等を考えたり、今後の企業の活動方針を定めていきます。

では一体どのようにして財務諸表は作成されているのでしょうか。作成に必要な簿記の基本「仕訳」について解説がありましたのでまとめて行きたいと思います。

簿記の基本!仕訳とは?

簿記には「仕訳」と呼ばれる非常に重要な作業があります。この作業が出来ないと先ほどの財務諸表を作成する事は出来ません。でも仕訳は5要素からできあがっているので、5要素と仕訳はセットで覚えておきたい知識ですね。

仕訳は簿記の基本中の基本!

取引は仕訳という作業をして記載していきます。勘定科目という、取引を帳簿に記録する時に共通の言葉を使っていきます。たとえば、切手代を支払ったら「通信費」という勘定科目を使って仕訳をします。 切手代・84円切手、郵便切手・84円、などと各々が好き勝手に書いたら集計が大変ですね。集計に漏れが発生したり、ミスが発生したりと大変なことになってしまいますね。このような事態にならないように、共通の言葉とルールで仕訳を書いていきます。この時、取引の内容を5つのグループに分けていきます

  • 資産
  • 負債
  • 資本(純資産)
  • 費用
  • 収益

この5つが簿記で非常に重要な5要素になります。今後重要になってきます!5要素を覚えると次は仕訳ができるようになります。ちなみに仕訳と仕分けは読みは一緒ですが全くの別物です。分類分けをする意味の仕訳ではありません。

勘定科目は5要素のうちのいずれかに属しています。仕訳は各要素が増えた・減った、または発生・消滅を左と右に分けてかく記録のことです。左側を借方・右側のことを貸方と言います。借方?貸方?覚えれないという方には、平仮名で覚えるのがおすすめです。かり(方)・かし(方)、平仮名の「り」は最後にはらいが左に延びているから左、「し」は反対に右に延びているので右と覚えてみてははいかがでしょうか?ちなみですが、借方・貸方はお金を借りた・貸したというわけではありませんので、ご注意を!お金の増減の呼び方として覚えるようにしましょう。

そして要素によって増減を左に書くか・右に書くかが異なります。ここが簿記のややこしいところ。例えば、現金や預金などの資産の要素は増えると左・借方に書きますが、全部の要素が増えたら左・借方に書くわけではありません。ですがルールでどちらに書くかは決められているので、5要素とルールを覚えていくことこそが仕訳ができるようになる近道にもなります。

簿記の目的と5要素を知ろう!まとめ

第2回の配信、5要素についてご紹介いたしました!5要素と仕訳には深い深~いつながりがありましたね。とても大事なことであることがお分かり頂けたと思います。簿記を学ぶにあたり、5要素は絶対に知っておきたい・覚えておきたい内容です。今回の動画をご覧くださった皆様はぜひ5要素をしっかりと覚えてくださいね!

それでは、今日のまとめをしていきましょう!今日のテーマは「簿記の目的と5要素!」でした。まず簿記には2つの目的がありました。

  • 貸借対照表の作成(ある時点での財政状態を表示)
  • 損益計算書(1期間内での経営成績を表示)

2つの報告書を総称して「財務諸表」と言います。財務諸表は取引を仕訳して積み重なったものでしたね!そして財務諸表を作成するため日々の取引を書いた仕訳が必要でした。仕訳には5要素が必要不可欠で次の5つに分類されています。

  • 資産
  • 負債
  • 資本(純資産)
  • 費用
  • 収益

そして仕訳は各要素が増えた・減ったまたは発生・消滅を左と右に分けて書く。左を借方(かりかた)、右を貸方(かしかた)。要素によって増えたら借方に書くか貸方にかくかは違うので注意が必要。

今回のまとめは以上になります!ぜひ復習してしっかりと覚えてくださいね!

では次回のお知らせです。YouTubeソフトキャンパス・チャンネルの簿記3級の配信は、隔週での配信のため4/11になります。テーマは、「5要素と仕訳の関係!」簿記は仕訳が全てとまで言われています。では一体、5要素と仕訳にはどのような関係があるのでしょうか?次回も、鈴木が解説していきます!ぜひご覧くださいね。