医療事務のカルテ問題で見落としてしまうポイントってありますよね。所定点数+加算点数の算定忘れを防ぐコツを解説していきます。

所定点数+加算点数の算定忘れを防ぐコツ

試験では自分でカルテを見て算定のポイントを探せるようになる必要があります。試験問題では出題のパターンがありますのでカルテをしっかり読めるようになりましょう。
こう書かれていたらあの項目を算定するという、パターンを覚えていきましょう。早見表に蛍光ペンでしっかりチェックしてくださいね。

緊急・時間外加算など

カルテ上に「緊急」と記載があったら時間外等加算が算定できます。外来患者・入院患者の算定があると思いますが、試験の傾向では外来患者の問題にこの加算を算定させる傾向が強く出ています。算定ミスが起きやすい部分ではあるのですが、この「緊急」という記載があった場合には、時間外・休日・深夜に診療が行われていると察知しましょう。通常の診療であれば、緊急と記載する必要がないわけですので、この一言でまずは通常通りの算定ではないことが分かります。その時点で少し注意が必要ですね。時間外・深夜・休日のどれに当てはまるのかは、カルテに記載されている日付や時間を見て頂くとわかるようになっていますので、なんとなく記載されているように見える日付や時間ですが、じっくりとしっかりと確認を行いましょう。カルテには確認しなくていい箇所はありません。隅々まで細かく確認して算定漏れを防ぎましょう。こうした加算は初再診だけでなく、検査、画像でも時間外等加算があります。

FE・内視鏡検査にかかわる加算

加算項目は必ずしもカルテに明記されているわけではありません。ですので、算定漏れにつながってしまう加算項目には、前後の動きを見てそこから連想しなくてはいけないものもあります。代表的な加算が内視鏡検査とT-Mの流れです。
カルテには記載されていないけど、算定しなくてはいけない項目が実は隠れています。
内視鏡検査は、体内にカメラを入れて検査を行う生体検査になり、T-M(病理組織標本作成)は、体の中から採取した検体を陽性か悪性腫瘍かどうか判断するための標本作成になります。つまり、体の中にカメラを入れて何かしらの検体を採取したということは、そこに「採取料」という点数が算定されなくてはならないのです。
それこそが、算定漏れの一番多い項目「内視鏡下生検法」です。実際に、この採取料はカルテに記載がありません。ゆえに算定漏れが多いのですが、これこそカルテに記載がある前後の項目を見て、算定のジャッジをしなくてはいけないのです。
採取料というのは、その名の通り何かを採取した際に算定できる点数なのですが、内視鏡を行って、何か検体を標本作成しているということは暗黙の了解で採取している=採取料が算定できる。という考えになります。
そのため、わざわざカルテに「内視鏡下生検法」を使って採取しました。ということまで記載されないのです。それと同じように、こうした採取料はカルテに記載されていないことが非常に多いです。コンピュータ算定をしている場合は、自動算定と言って対象の項目を入力するとそれにリンクして算定されるようになっていたりするのですが、手書き計算の場合は、注意深く算定する項目を理解していないと算定漏れという結果になります。
もちろん、コンピュータ算定であっても注意は必要です。自動算定されない項目もあります。結果、理解していないと算定を漏らしてしまう。という事ですね。

T-M(病理組織標本作成)

採取した体の細胞を陽性か悪性腫瘍かどうか顕微鏡で見て判断するための標本になります。
採取するという事は体の中から、何かしら検体となるものを取り出さなくてはならないため、取り出す際の採取料が必要になります。
採取する方法の代表的な検査項目としては、胃・十二指腸ファイバースコピーなどがあります。内視鏡を使って体内から組織を採取したということになりますので、その後にT-Mがあったら採取料も算定する必要があるということになります。
採取方法は他にもあり、手術中に体の中から検体を採取して病理診断を行うこともありますので、手術の場合は手術料に含まれ算定することができません。ですので、加算を算定する場合は前後の動きをしっかりと把握しておく必要があります。T-Mを算定しているから採取料が算定できるのではなく、採取する前に内視鏡検査を行っていて、その際に検体を見つけて採取したから「内視鏡下生検法」が算定できるという事です。
ある程度、パターンを覚えていくのは大事ですが間違った認識の仕方をすると、それも間違いにつながりますので、正しいパターンをしっかりと覚えていきましょう!

静脈採血(B-V)

その他に類似したものでは、血液検査をした時の静脈採血(B-V)があります。こちらも、採取料として算定される項目なのですが、自動算定されることが多いため実際は知らない間に算定されていて、気づかなかった。という方も多いです。もちろん、システムの種類によるのですべてがそうとは限りませんが、注意が必要になります。
自動算定されているが故の混乱も起きやすく、例えば血液検査の項目を算定し、その際に自動算定で静脈採血(B-V)がシステムに入力されていた。それに気づかず、医学管理料の「悪性腫瘍特異物質治療管理料」を算定すると、こちらの点数は検査にかかわる項目がすべて所定点数に含まれるため、別途算定できない。というルールになっています。そのため、気づかないで静脈採血(B-V)が入力されている状態で、「悪性腫瘍特異物質治療管理料」を入力しようとすると、画面上にエラーが発生します。システムによっては分かりやすく、これとこれは一緒に算定できません。とエラーメッセージを出してくれるので、分かりやすいのですが、そうしたものだけではないので教えてくれない場合は、重複で算定しまい、結果間違いだった。となってしまいます。
普段の練習から気を付けておかないと、実際の試験ではもっとミスは増えていきます。医療事務の算定はとても細かく、見た目だけで算定をしてしまうととても後悔する結果になってしまいますので、十分に気を付けて算定をしていきましょう。

カルテに書いていないけど算定するものはある程度パターンがあります。その一つが本日紹介した内視鏡検査とT-M(標本作製)があったら採取料を算定するというものです。是非皆さん覚えてくださいね。医療事務の試験では定番で出題されているところです。過去の試験問題を練習していると、だんだん算定のポイントというのは絞られていきます。そうした中で、自分が間違えやすい取り方だったり、忘れてしまいがちな点数だったりした場合は、試験対策の一環として自分なりの虎の巻を作っておきましょう!医療事務の試験では、早見表や参考書を持参して試験を受けることが出来ます。練習の時点で自分なりの参考書がきちんと作成できていれば、対策としてもばっちりですね。動画の中でもお伝えしているマーカーで分かりやすく色を付ける。というのもそのうちの一つになります。付箋などに自分が分かりやすいようにメモを添えておくのも大事ですね。早見表に書かれている文章はとても難しい言い回しになっている傾向もあるので、自分の言葉に置き換えておくのも大事です。不安が残らないようにできることは事前にしっかりと実施しておきましょう!