今回の実践算定は、内用薬・外用薬など投薬についての解説です。病院に行って処方された薬剤の算定です。病院で薬は必ず出されるので、実務においてもそうだと思いますが、試験問題でも薬剤を算定しないという事はないです。今までも注射や処置の中で、薬剤算定をしてきましたが、内服薬・頓服薬・外用薬算定は必ず計算を行わなくてはならない必須ポイントだと思いますので、基本的な算定手順をしっかりと把握して頂きたいと思います。動画内でも解説を行っておりますので、ぜひ参考にしてください!

院内処方と院外処方

薬剤の算定を行う上で、最近の傾向としては院内処方と院外処方の記載がカルテにあり、判断をして算定する必要があるという事です。実際に、昔は病院の中に薬局があり、診察が終わると同建物内、もしくは受付で薬剤を受け取って帰る。というのが当たり前でしたが、現代は、院外処方箋と言って調剤薬局に薬をもらいに行く。というパターンが多くなりました。ですので、医療機関での処方がなくなってきました。そのため、算定を行う際にカルテに院内なのか院外なのかで算定する・しないの判断が必要になりました。単純に、院内で処方された場合は、算定を行いますが、院外での処方の場合は算定しません。なぜなら、薬剤の計算は調剤薬局で行うからです。これは試験問題としても、院外処方の場合は計算は必要ありませんので、飛ばして構いません。まったく計算させない。という事は試験問題において、少ないので実際は一部院外処方で、あとは院内処方で計算をさせる傾向にあります。
結果、薬剤の計算はしっかりと把握しておかなくてはならないわけです。

内服薬・頓服薬・外用薬の見分け方

投薬は全部で3種類の薬剤に分けられます。①内服薬②頓服薬③外用薬の3種です。算定をするときは必ず区分を分けて算定するのですが、薬剤はこの3種に区分されますので、算定する際に区分番号が誤っていると試験では減点になります。そのため、カルテから何役が処方されているのかを読み取り、正しい区分で算定していかなくてはなりません。
その際のカルテの見方について、解説を行っていきます。カルテには略称用語が使われていることが多いので、しっかりと理解して算定漏れのないようにしていきましょう!

【RP】=レシピ:処方しました
まずは、カルテ上に【RP】記載があったら処方したことになりますので、その下に記載されている薬剤が何薬なのかを確認して、正しい区分で算定し行きましょう。

①内服薬
経口投与:口から服用し飲み込んで胃や腸から吸収する薬剤
セファレキシンカプセル 250mg 3C  / 分3×3TD

内服薬は上記のように記載されていることが多いです。
ここからどのように、内服薬だと判断するのかと言うと、「3C  / 分3×3TD」の部分が重要になります。薬剤名から何薬かを判断するのは難しいので、略称の見方や書き方で判断をします。この薬剤の場合はまず「3C」と記載がありますので、Cはカプセルという事が分かります。さらに「分3」というのは1日3回に分けて。という意味になります。続けて「3TD」とは3日間飲み続ける。という意味です。つなげてみると
セファレキシンカプセルを1日3回に分けて、3日間飲み続けてください。という内容の処方になります。このように、1日の飲む回数や服薬する日数が詳細に記載されている薬剤を内服薬と言います。判断ポイントは「3TD」です。他の薬剤は飲む日数が詳細に記載されているわけではありませんので、日数が細かく書かれている薬剤が内服薬と覚えてください。

②頓服薬
経口投与:口から服用し飲み込んで胃や腸から吸収する薬剤で臨時的に服用する薬剤
ボルタレン錠25mg 1T 6P

頓服薬は上記のように記載されていることが多いです。
頓服薬はどのように判断するかというと、内服薬と同じで経口投与の薬剤ですので、一見同じように見えるのですが、こちらは臨時薬になります。そのため、内服薬に記載があったような「TD」何日分という細かな服薬日数が記載されていません。その代わり、「P」何回分という回数が記載されています。要は、発熱時や疼痛時など何か困ったときに臨時的に服薬するという薬剤になるため、頓服薬になります。ですので、上記の場合は、ボルタレン錠を発熱時に1錠飲んでください。6回分処方します。という意味になります。解熱剤や鎮痛薬などが頓服薬になるわけです。判断ポイントは「6P」です。日数ではなく、回数が記載されていたら、頓服薬だと思ってください。

③外用薬
経口投与以外の薬剤:口から飲み込むのではなく体に薬剤を塗布したりする薬剤
イソジンガーグル液7% 30ml 1本

外用薬は上記のように記載されていることが多いです。
まず、外用薬は経口投与以外の薬剤になりますので、比較的薬剤名からも推測しやすい部分があると思います。今回もイソジンなので何となく聞いたことありますよね。うがい薬で有名だと思います。一応、口に含む薬剤になるのですが飲み込むまではいかず、胃や腸で吸収する薬剤ではないので、外用薬になります。また、座薬や軟膏・点眼・点耳・湿布などが外用薬になります。こうした薬剤は、詳細な日数を決めることができないため、ざっくりと何日分という考えになります。内服薬などは副作用もあるので細かな飲み方が指定されますが、うがい薬など比較的1日何回と決めごとの無い薬剤は外用薬になり、処方もまとめて1回の算定になります。判断ポイントは「TD」「P」の記載がない薬剤は外用薬になります。

一つだけ記載方法が異なる薬剤があります。
SPトローチ 0.25mg「明治」 5T×3TD
のように内服薬のように記載されている薬剤があります。トローチも口に含むので内服薬と思いがちですが、飲み込むまではいかないのでこちらも外用薬になります。服用目安として内服薬のように記載されることがあるので、間違えてしまいそうになりますが、外用薬で算定しましょう。

内服薬・頓服薬・外用薬の算定方法

コンピュータ算定をしている方は、他の薬剤のように入力ミスがなければ算定を誤ることはないのですが、手書き算定の方はやはり計算をしなくてはならないので、しっかりと計算方法を理解しておきましょう。他の薬剤とはちょっと異なる部分があり、5捨5超入という計算の仕方をします。ちょっとわかりづらいのですが以下のようになります。
計算の手順は15円を超える薬剤の場合、10で割って小数点以下が「0.5」以下の場合は、切り捨てる。「0.5」を超える場合は、切り上げる。という意味になります。ですので、10で割った際に2.5と結果が仮に出たとすれば、小数点以下切り捨てになり結果は2点になります。2.51と結果が出れば繰上げになりますので、結果は3点になります。投薬ならではのルールがここにありますので、他の薬剤算定と混同しないように十分注意していきましょう!細かい計算についてはぜひ、動画を参考にしてください。