Excel(エクセル)で時刻や時間を操作する関数に【TIME】と【TIMEVALUE】があります。読み方は『TIME(タイム)』と『TIMEVALUE(タイムバリュー)』ですね。Excelに時刻や時間を書き込んだ場合、表示の仕方としては『15時43分』という表示になりますね。これは表示を『〇〇時△△分』にする設定がしてあるからで、Excelの内部では『0.4375』みたいな小数の数値として扱われています。この数値を操作する関数が今回の2つの関数になります。
と言っても、関数を活用する分には内部の数値がどうなっているか分からなくても大丈夫なので、今回は関数の書き方と使い方をチェックしていく事にしましょう。
目次
Excelで時刻のデータを扱う『TIME』の書き方と活用方法を知ろう!
まずは『TIME』について書き方とどんな動きになるのかをチェックして行きましょう。関数の説明など調べてみると、『引数に指示した時刻のシリアル値を表示する』という感じの説明があったりします。何の事が分かりにくいですよね。実際にどんな使い方が出来るのか掴んで行きましょう!
『TIME』の引数と書き方についてチェック!
では始めに関数の形をチェックして書き方を覚えて行きましょう!
関数の書き方ですが、以下の通りになります。
関数式:『=TIME(時、分、秒)』
引数には、時間と分と秒にあたる数値をそれぞれ指定して行くという事になります。結果として表示は引数として指示した数値を使って時刻の表示にしています。Excelの内部では、その時刻になる様にシリアル値をうまい事変換をしている訳ですね。シリアル値を直接変換すれば時刻の変更も出来ますが、見た目には何時を表しているか分からないので、関数を活用して変更するのが良いですね。
『TIME』で時刻を表示させてみよう!
この関数を使って時刻の表示をしてみましょう。引数にあたる数値を用意しています。
これらを使った時間になるので、今回の場合は『=TIME(B1、B2、B3)』となりますね。
結果を確認すると時刻が表示されているのが分かりますね。
引数部分にHOUR関数やMINUTE関数、SECOND関数を組み合わせると、時間を表示しているデータの秒の部分だけを指定した数値に変えるといった事も出来る様になります。
時刻を書き込んでいます。この秒の部分だけ『0』に変換させてみます。
関数としては『=TIME(HOUR(B3)、MINUTE(B3)、0)』となります。
秒にあたる部分のみを数値を指定する感じですね。
Excelで文字列の時刻のシリアル値を求める『TIMEVALUE』の書き方と活用方法を知ろう!
2つ目として『TIMEVALUE』について書き方とどんな動きになるのかをチェックして行きましょう。
この関数については『文字列として書き込んである時刻のシリアル値を求める』という事になります。シリアル値に変えるという事は、数値としてのデータに変えるという事になります。
Excelの場合、文字として入力した物は計算には使えなかったりします。数値データに変える事で時刻の数値も関数などの計算に使用できるという事になります。
実際にどんな結果になるのか掴んで行きましょう!
『TIMEVALUE』の引数と書き方についてチェック!
では始めに関数の形をチェックして書き方を覚えて行きましょう!
関数の書き方ですが、以下の通りになります。
関数式:『=TIMEVALUE(文字列時刻)』
引数に指定する内容がポイントになっていて、文字列の時刻となります。これが普通に入力した時間だと、数値としての認識になるので、関数の結果としてはエラーになります。
Wordとかで書いた時刻などをコピーすると文字列としてのデータになる事が多いので、そんな時に使える訳ですね。
『TIMEVALUE』で時刻をシリアル値に変えてみよう!
この関数を使って時刻を変えてみましょう。
引数に活用する為の時刻を入力しておきました。今回は結果がちゃんと出る様に、表示形式を『文字列』にしてから入力をしているので、この時刻は文字列のデータという事になります。
関数を書き込みましょう。今回の場合は『=TIMEVALUE(C4)』となりますね。
結果を確認するとシリアル値になっているのが分かりますね。
これについては時刻の表示形式を指定すれば、時間の表示になります。試してみてくださいね。
Excelの関数で時間の数値を操作する【TIME】【TIMEVALUE】の使い方|【まとめ】
Excelの時間や時刻のデータを操作する関数の『TIME』関数および『TIMEVALUE』関数について活用など含めて紹介しました。時間の計算は給与計算などで役に立ったりします。しかしそのまま足し算や引き算をしてもうまくいかなかったり、時間の一部分を変えるのが面倒だったりします。
今回の関数を活用する事で楽になる部分も多くなります。コツを掴んで使い分けられる様にして行きましょう!