【YIELD関数】【YIELDDISC関数】【YIELDMAT関数】は、Excelで利回りに関する計算を行う財務関数のひとつです。財務関数は、預金や借金、投資をしたときの現在の価値・未来の価値などの様々な財務に関するを求めるExcelの関数です。ただし、債券に対する関数はこの他にもたくさんの種類があり、どれを使ったらいいのか?何が違うのか?どの証券や債券に使うの?など、初めて使う人にとっては、迷ってしまうことも。

今回は、債券の利回りの計算に関する【YIELD(イールド)関数】【YIELDDISC(ディスカウント・イールド)関数】【YIELDMAT(イールド・アット・マチュリティ)関数】について、違いや使い方などなど…見ていこうと思います!

YIELD・YIELDDISC・YIELDMAT関数が計算する「利回り」とは?

まず、YIELD関数・YIELDDISC関数・YIELDMAT関数が計算する「利回り」とは、どういうものなのか?見ていこうと思います。

「利回り」とは、投資信託をした金額に対して、「1年でどれくらいの収益を得られたのかを表した割合(%で表す)」のもの「投資した金額の1年間の収益の割合の平均」で、「ある一定期間にかかる利息」となっています。

「利回り」は、利回りを求める計算式:(1年間の利益額÷投資額)×100というような計算式で求めることができます。

例えば、100万円投資して、1年間で5万円の利益があったとします。この時の利回りはいくらか?
利回りを求める計算式:(50,000÷1,000,000)×100=5%となり、1年間で得られる利回りは5%となります。利回りは投資する際のひとつの指標になりますので、投資の効率がいいものを比較することもできます!

YIELD関数・YIELDDISC関数・YIELDMAT関数の違いと使い方

さて、「利回り」について見ていきましたが、本題に戻ります。ここからは、YIELD関数・YIELDDISC関数・YIELDMAT関数の違いと使い方について見ていこうと思います。まず、この3種類はすべて「利回り」をExcelで計算する関数なのですが、それぞれに求めるものが違います。

YIELD関数・YIELDDISC関数・YIELDMAT関数の違い

Excelで「利回り」を求めるときに使う、3種類の関数であるYIELD関数・YIELDDISC関数・YIELDMAT関数の違いを簡単に言うならば、

関数の種類求めるもの
YIELD関数定期的に利息が支払われる債券の利回りを求める。
YIELDDISC関数米国財務省短期証券(TB)などの短期証券の割引債券の年利回りを求める。
YIELDMAT関数満期になった債権の支払われる利息の利回りを求める。

上の表のように求める「利回り」の種類によって違います自分が買いたい債券や証券・持っている債券や証券の種類によって、使用する関数が変わります。また、利用する引数も違いますの、詳しくみていきます。

YIELD関数・YIELDDISC関数・YIELDMAT関数の書き方.

では、YIELD関数・YIELDDISC関数・YIELDMAT関数の関数式の書き方についてみていきます。まず、定期的に利息が支払われる債券の利回りを計算するYIELD関数から。

関数式:=YIELD(受渡日,満期日,利率,現在価値,償還価格,頻度,基準)のように書きます。

次に、米国財務省短期証券(TB)などの短期証券の割引債券の年利回りを計算するYIELDDISC関数はというと、

関数式:=YIELDDISC(受渡日,満期日,現在価値,償還価格,基準)のようになります。

最後に、満期になった債権の支払われる利息の利回りを計算するYIELDMAT関数です。

関数式:=YIELDMAT(受渡日,満期日,発行日,利率,現在価値,基準)と書きます。

それぞれに共通している項目である、受渡日(購入日)・満期日(償還日)・現在価値(額面100に対する債券の現在価格)の他に、利率や利息支払いの回数頻度などもあり、基準以外は必須項目となっていますので、入力忘れに注意しましょう!

※基準は省略もできますが、0~4を指定して、それぞれに利用する日数計算(月 / 年)の『基準日数』を指定します。

指定する数値基準日数
「0」または省略NASD方式 30日 / 360日
「1」実際の日数 / 実際の日数
「2」実際の日数 / 360日
「3」実際の日数 / 365日
「4」ヨーロッパ方式 30日 / 360日

表のように、利用する基準によって使い分ける必要がありますので、どの基準日数を使うのか確認してから利用しましょそれでは、実際に使った例を見ていこうと思います!

YIELD関数・YIELDDISC関数・YIELDMAT関数を使ってみよう!

それでは、実際にYIELD関数・YIELDDISC関数・YIELDMAT関数を使って利回りをだしてみようと思います。まず、YIELD関数を使って、定期的に支払われる債券の利回りを出します。

『関数式:=YIELD(B1,B2,B3,B4,B5,B6)』と入力してEnterで確定します。

すると…。定期的に支払われる債券の利回り結果は『3.69%』と表示されました。2020年7月1日~2025年6月30日の間で年2回の頻度で支払われる利回りは、3.69%になるというわけです。

では次に、YIELDDISC関数を使って短期の割引債券を満期日まで保有していた時の年利回りを出してみます。

『関数式:=YIELDDISC(B1,B2,B3,B4)』と入力してEnterで確定します。

短期の割引債券の年利回りの結果は、『7.59%』と出ました。2020年7月1日~2021年2月28日までの間の6か月間(満期日)保有していた場合の利回りは、7.59%になります。

最後に、YIELDMAT関数を使って、満期日に利息が支払われる債券の利回りを出します。

『関数式:=YIELDMAT(B1,B2,B3,B4,B5)』と入力してEnterで確定します。

満期日まで保有した際に支払われる債券の利回りの結果は『-14.27%』となりました。満期日まで保有した際に、1年間あたりの利回りは-14.27%ということになります。このように出したい債券の種類や利回りの計算の種類によって使用する関数を使い分ける必要があります。これから証券や債券を購入しようと思っている方は、この関数を利用して、投資した金額に対して収益を得られるのか、使って比べてみてましょう!

Excelで利回りを求める【YIELD関数・YIELDDISC関数・YIELDMAT関数】|まとめ

ここまで、Excelで利回りを求める【YIELD(イールド)関数】【YIELDDISC(ディスカウント・イールド)関数】【YIELDMAT(イールド・アット・マチュリティ)関数】について見てきましたが、いかがだったでしょうか?

債券や証券の『利回り』を求める際に、投資した金額に対して、どれくらい収益を得られるのかをパーセンテージで表せます。これから購入する債券や証券で悩んだ際、『利回り』はひとつの指標となりますので、購入する種類や利回りの支払いのパターン、最終的に支払われるものがどうなるのか見て使い分けていく必要があります。

これから、証券や債券を購入しようと考えている人は、まずは【YIELD(イールド)関数】を使用して、定期的に支払われる利回りの計算を。短期証券を購入しようと考えている人は【YIELDDISC(ディスカウント・イールド)関数】で短期間保有の割引債券を満期日まで保有した場合の利回りの計算を。【YIELDMAT(イールド・アット・マチュリティ)関数】を利用して満期日に支払われる利回りの計算をしてみて、購入の参考にしてみてくださいね!