Excelで利用できる、財務関数のINTRATE関数(イントレート),RATE関数(レート),NOMINAL関数(ノミナル)のご紹介です。

INTRATE(イントレート)関数・RATE(レート)関数・NOMINAL(ノミナル)関数の利用方法をお伝えします。。

INTRATE関数

INTRATE関数で投資された証券の利回りを求めることが出来ます。
証券を購入して、満期日まで所有した時に得られる収益の利回りを求めれるんですね。

書式は、=INTRATE(受渡日,満期日,現在価格,償還価額,基準)になります。
受渡日には、債券の購入日を選択します。
満期日には、債券の満期日を選択します。
現在価格 :額面100に対する債券の現在価格を選択します。
償還価額 :額面100に対する債券の償還価額を選択します。
基準 :日数計算に使われる基準日数を表わす値を選択します。
0または省略 30日/360日(米国方式)
1 実際の日数/実際の日数
2 実際の日数/360日
3 実際の日数/365日
4 30日/360日(ヨーロッパ方式)
()内の引数は、以上の様に利用します。

例1:下図の様に、証券の利率をINTRATE関数を利用して求めてみましょう。実際の日数を基準にします。

「F4」に、=INTRATE(B4,C4,D4,E4,1)と入力します。結果は。

ポイント:受渡日に証券の受渡日を選択すれば、発行時から満期日までの利回りを求めることができます。
     証券では、売却した時の値段が額面と等しい時には「償還価格=投資額+利益」と考えられますので、INTRATE関数を使って計算する事が出来るんですね。

RATE関数

RATE関数は毎月10万円で5年間積み立てて目標600万円を貯めるために必要な利率は幾らになるのか?といった、
期日までに、定額の月払いで、目標の金額に到達するには利率がどれぐらいなのか?を計算します。
書式は、=RATE(期間,定期支払額,現在価値,将来価値,[支払期日],[推定値])を使います。
()内の引数は以下になります。
期間には、 支払回数
定期支払額には、 毎回の支払額
現在価値には、 現在の投資額
将来価値には、 将来の目標金額
支払期日には、 期末(0または省略)または期首(1)
推定値には、 推定の利率。省略時は10%

例1:5年間で100万を借り入れるとします。毎月の定期支払額は20,000円だとすると月の利率はいくらになるか計算してみます。
月末に支払う事にしました。以下の図を参照してください。

「E4」のセルには、=RATE(B4*12,C4,D4,0)と入力します。「0.618%」%表示にして小数点3桁までの設定をします。

NOMINAL関数

指定された実効年利率と1年当たりの複利計算回数を元に、年利率を返します。
書式は、=NOMINAL(実効利率,複利計算回数)を使います。
()内の引数は以下を返していきます。
実効利率には、 必ず指定し、実効利率を選択します。
複利計算回数には、必ず指定し、1年あたりの複利計算回数を選択します。

実効利率は、その期間による複利計算のために調整される金利になります。
素直に考えて、実効利率は、複利計算を考えた後、投資家が1年間に獲得できる利率です。

銀行の預金や投資信託などの金融商品を利用する場合、利息の計算方法が2種類あります。
複利計算と単利計算とがあるんですが、それぞれ利息の計算方法や元本へ組み入れるかどうかが異なってきます。
複利計算とは配当金を受け取らないで利息や利子を元本に組み込む方法になります。
利子にも利子がついていくので、長期で運用すると単利法より資産が増加して行くんですね。

名目年利率とは、銀行等の金融機関が提示する利率のことになります。

例1:実行年利率が0.015で複利計算回数が4回の場合には名目の年利率はいくらになるのかを計算してみましょう。
下記の表を確認してください。

「C5」に=NOMINAL(C3,C4)と入力します。

結果は「0.01492」になりました。

INTRATE関数・RATE関数・NOMINAL関数のまとめになります。

INTRATE関数は、証券を購入して、満期日まで所有した時に得られる収益の利回りを求めれるんでしたね。
受渡日に証券の受渡日を選択すれば、発行時から満期日までの利回りを求めることができます。
証券では、売却した時の値段が額面と等しい時には「償還価格=投資額+利益」と考えられますので、INTRATE関数を使って計算する事が出来るんでした。

RATE関数は、期日までに、定額の月払いで、目標の金額に到達するには利率がどれぐらいなのか?を計算しました。

NOMINAL関数は、指定された実効年利率と1年当たりの複利計算回数を元に、年利率を返しました。
名目年利率とは、銀行等の金融機関が提示する利率のことになりましたね。
財務関数になるのでこれで、あなたも貯蓄の利率や金融機関が示す利率や証券を購入した時、満期日まで所持していた場合に得られる収益の利回りを求めることが出来ました。
ご自宅でも使うことが出来るので便利ですね!皆さんもExcelを使って財務関数のスキルアップをしてみましょう。
使い方をマスターすればExcelがこれまでよりももっと便利になるので、是非身に付けてくださいね!
これからも引き続き関数動画・ブログをアップして参りますので、気になる関数があったらまずはソフトキャンパスの動画を確認してみてください!