Excel関数でグラフの情報を扱う【LINEST】(ラインエスティメーション)関数の使い方

今回ご紹介する関数は、【LINEST】(ラインエスティメーション)関数です。この、【LINEST】(ラインエスティメーション)関数は、Excel(エクセル)でグラフの情報を扱う関数の一つです。線形のトレンドのパラメータを求めるときに使う関数がこちらになります。データを集めて散布図など作成した時に、データがどのような移り変わりをしているのかを分析するときに使える関数になります。分布の平均を通るようなグラフになります。これで全体の傾向が分かるので、データ分析に役立ちます。こうしたデータ分析に役立つ関数は、他にも紹介しておりますので、今回の関数も参考にしてください。動画でも解説をしておりますので、ぜひ参考にしてみてください!

【LINEST】(ラインエスティメーション)関数の入力方法について

まずは、【LINEST】(ラインエスティメーション)関数の入力方法から確認をしていきます。

=LINEST(yの範囲,xの範囲,定数項の扱い,補正項の扱い)

yの範囲
既知のyの値をセル範囲または配列で指定します。
xの範囲
既知のxの値をセル範囲または配列で指定します。
定数項の扱い
定数項aの取り扱いを指定します。
TRUEまたは省略 切片aを計算する
FALSE 切片を0とする
補正項の扱い
補正項の取り扱いを指定します。
TRUE 補正項を計算する
FALSEまたは省略 係数と定数項だけを計算する

上記の順で入力することで求めることができます。
今回の画像の場合、散布図の中にそれぞれの分布の平均を通るように青い線を引きます。この傾きとy切片を求めるのが、この【LINEST】(ラインエスティメーション)関数になります。ここから将来の傾きを予測するときに使ったりする関数になります。
この方法はxとyの関係が直線的であると考えられる場合に有効です。直線が当てはめられないような場合には、この方法で係数や定数項を求めても意味がありませんので、注意してくださいね。

いかがでしたでしょうか。関数には様々な活用方法がありますが、計算するだけではなくこうしたグラフ関係の関数もあります。データ分析を行う関数や統計など、一目で結果が知りたい!という場合には、とても役立つ関数もたくさんあります。本当に幅が広いので、いろいろと調べてみると意外な関数がたくさん見つかります。Excelを有効に活用するには、こうしたことから調べてみるのもいいと思います!そのほかの関数も動画内で解説しておりますので、この機会にぜひご覧ください。意外と知らない関数がたくさん出てきますよ。
また、これからもいろんな種類の関数をご紹介していきますので、引き続きよろしくおねがいします。