「Webデザイナーって何だろう?」
求人サイトを見ているとき、ふと思った。未経験でもできる仕事なのか?
そんなときハローワークで、職業訓練校というものに出会った。そのなかにWebデザインのコースがあった。
自分でWebサイトを作る・・・面白そうだ。
私がWebデザインの職業訓練校に4ヶ月通って、職業訓練校がおすすめできる理由を紹介します。
目次
職業訓練校とは?
職業訓練校とは、失業中の人物が、再就職を目指すために、スキルや知識を学ぶための制度です。「就職」を目的とした制度ですので、しっかりと「就職」する意思のある人が受講することができます。職業訓練校は、厚生労働省支援の制度で、無料で通学することができ、期間はWebデザインのコースだと、だいたい4ヶ月になります。申し込みはハローワークで行い、窓口でその旨を伝え、書類を整えて試験を待つという流れです。
なお、条件を満たせば、給付金を貰いながら、資格を取得するなどスキルを身に付け、就職活動を行うことができます。なので、興味がある方は、お近くのハローワークで相談してみるといいでしょう。
Webデザイン職業訓練校の面接とテスト
職業訓練校は学校なので、入学試験があります。基本的に面接と簡単なテストが行われることが多いようです。私が通学している学校では面接とタイピングのテストが行われました。まずタイピングは用紙に書かれた文章を入力していくものです。制限時間は10分程度でした。そして面接は講師2人と私の3人で行いました。質問の内容は「自己紹介と志望動機」や「就職するは意思ありますか?」など基本的なことを聞かれました。そして服装はスーツで行きました。私のほかに試験会場には数人いましたが、スーツもしくはビジネスカジュアルのような服装でした。
どんな人が受かって、通っているのか?
職業訓練校は、定員があるので、当然ながら落ちる人もいます。とくにWebデザインの職業訓練校はスクールにもよりますが、だいたい倍率2~3倍です。前述した面接が重要になってきます。「就職する意思があるか」「欠席や遅刻せずに通学できるか」を面接官は見ているそうです。やはり就職が一番の目的のため、この二つをアピールすることが重要です。また年齢層ですが、私の通っている学校では、20代から50代まで幅広く在籍しているので、あまり関係ないように感じます。スキルを身につけて就職する意思があり、欠席や遅刻することなく通学できるかが、合格するポイントになってきます。
Webデザイン 職業訓練校 入学から卒業までの流れを教えて!
私の通ったWeb職業訓練校では、エクセルやワードといったオフィスソフト、PhotoShopでWebデザインやコーディング、そしてWebライティングの授業と、幅広くスキルを学ぶ流れになっています。
オフィスソフト ~職業訓練1ヶ月目~
「Webデザイナーやプログラマーでもエクセルが苦手な人は多い」職業訓練校に入る前の説明会での講師の言葉です。私の通学する学校では、デザインの前にオフィスソフトを学びました。Webデザイナーだけではなく、事務職やホームページ運営など就職の幅を広げる狙いがあります。またMOS資格の取得を目指すこともできます。ワード、エクセル、パワーポイントの基礎レベルのスキルを学びます。
Webデザインとコーディング ~職業訓練2ヶ月から3ヶ月目~
職業訓練校2ヶ月目から、PhotoShopの授業が開始します。機能の使い方から始まるので未経験でも問題はありません。操作に慣れるとバナー制作に入ります。講師がお題を出し、それに沿った作品をデザインします。またグループでの制作を行い、プレゼンをする機会もありました。そして3ヶ月の始めくらいからHTML5とCSS3を用いたコーディングの授業が開始します。まずメモ帳を使ってコードを理解する段階から始まり、教科書に沿ってWebサイトを作り上げていきます。授業のテンポは速く、予習復習をしないとついていけないです。こうしてデザインとコーディングをスキルを学べます。またPhotoShopクリエイター能力認定試験やWebクリエイター能力認定試験の過去問を解きつつ、授業が進んでいくため、資格の取得も目指せます。
Webライティング ~4ヶ月目から卒業まで~
Webライティングの授業に入ります。どうすれば検索順位が上がるかなど、マーケティングのスキルを身に付けます。職業訓練校も卒業間近の時期なので、こうしたSEOのスキルやWebマーケティング業界について学びます。Webライター業など、就職先の選択肢を広げる機会にもなります。卒業制作や企業に提出するポートフォリオも、この時期には作り始めたいですね。またWebライティングというと文章力が求められると、不安に思う方もいる思いますが、さまざまなツールを使って行いますので、自信がない方も安心してスキルを学べます。
Webデザイン職業訓練校で、身につくスキルと就職先は?
さて、Webデザインの職業訓練校のスケジュールを書き綴りましたが、やはり気になるのは身につくスキルと就職についてだと思います。訓練期間の4ヶ月で、どんなスキルが身に付き、どんなところに就職しているのかを見ていきたいと思います。
どういうところに就職しているの?
結論から言えば、職業訓練校に通ったからといって、必ずWebデザイナーになれるわけではありません。もちろん希望の職種に決める人もいますが、訓練期間中にポートフォリオ(作品集)を作って、企業に提出するなど、厳しい現実が待っています。つまり自分次第といったところです。Webデザイナーのほかには、オフィスソフトで得たスキルをもって、事務職や情報処理系の仕事や、PhotoShopやコーディングのスキルを活かし、ECサイト運営やホームページ作成、Webライター、Web制作会社などの仕事に就く人も多いです。月に1回ハローワークの来所日や学校でキャリアコンサルティングがあるので、気になる求人や就職先について相談しておくといいと思います。
職業訓練の期間中にやっておいたほうがいいことは?
ここでは個人的にWeb職業訓練校に通っているときに、やっておいてよかったことを書いていこうと思います。まず一つ目は、訓練期間中に資格を取ったことです。私はPhotoShopの資格を取得しました。ある企業に面接を受けに行ったとき、面接官から資格のことを聞かれて、バナー広告を作れるということをアピールできました。二つ目は、訓練期間中に気になる企業の求人を見つけ、就職活動を早めにスタートしたことです。訓練校卒業後、3ヶ月で就職先を見つけなくてはいけないので、早いうちから気になる求人を見つけておくといい思います。Webデザインに限らず、さまざまな職種を調べておくといい思います。
Webデザイン職業訓練校に通ってみた感想 ~メリットとデメリット~
最後にWebデザイン職業訓練校に通ってみた感想とメリットとデメリットを挙げていこうと思います。結論として通ってよかった思います。メリットとしてWebの知識やスキルを得ることで、就職の選択肢が増えました。独学ではつまづきそうなポイントもしっかりカバーしてくれる環境も整っています。またいろんな方々が通学しているので、コミュケーション能力も上がりました。Webデザインのスキルを身に付け、資格を取得することも可能です。デメリットとしては、基本的に欠席や遅刻はしてはいけないので、自己管理が苦手な人には厳しいと思います。また就職活動も行うため、スケジュール管理も大事になってきます。