簿記3級のテキスト項目について

解説有!簿記3級テキストでミスが起きやすい項目ランキング10!

まず、簿記には商業簿記と工業簿記、2つの分野があり、日商簿記3級では商業簿記のみ、2級では商業簿記と工業簿記の両分野が出題されます。

まったく簿記は初心者、という方が2級から勉強をするというのは現実的に難しく、多くの人がまずは3級、次に2級と、順番に取得していきます。市販されている教科書・テキストも多くがそれを想定しているので、2級の教科書は一般的に「3級の内容が理解できている前提」で解説が始まります。

そのため、こちらでもまずは簿記3級テキストの内容について、ミスが起きやすい部分を解説していきます。

簿記3級のテキストに出てくる言葉の意味が難しい!借方(かりかた)・貸方(かしかた)とは?

日商簿記3級(日本商工会議所簿記3級)

はじめて簿記を勉強するという人がテキストでまず覚えなければいけないのが、「借方」「貸方」という言葉です。簿記の中には「仕訳」という、日々の一つずつの取引を帳簿に記録していくための特別な書き方があります。問題上では文章で与えられる取引の内容を、この「仕訳」に変換する作業が、商業簿記の勉強の大部分を占めています。

この「仕訳」では、左右に言葉と金額を記入するための欄があり、そこに言葉を書き分けることによって、お金のプラスマイナスを表すのですが、この「左」「右」の欄をそれぞれ「借方(かりかた)」「貸方(かしかた)」と呼ぶのです。

簿記初心者の方でテキストを復習している際によくあるのが、この「借方」「貸方」を、「お金を借りたら借方、貸したら貸方?」という風に解釈してしまう間違いです。同じ漢字ですので間違いやすいですが、これらはまったく関連がありません。お金の貸し借りとはまったく別で、単純に仕訳を書く際の「左の方向」を「借方」、「右の方向」を「貸方」と表現しているだけなのです。

なかなか覚えられない!という方は、「借方」は「り」、「貸方」は「し」と、それぞれひらがなで書く際の払う方向で覚えるのがおススメです!

テキストに最初に出てくる「簿記の5要素」とは?勘定科目とは?

「仕訳」をする際、必要となるのは、前述の「仕訳」ともう一つ、「勘定科目の5要素」です。5要素というのは、「資産」「負債」「純資産」「費用」「収益」という、5つの言葉のことを指します。これらは「貸借対照表」「損益計算書」という、決算で使用される表に書かれている言葉です。

[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”栗林先生”]Tさん。簿記の5要素については、もう理解できましたか? [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”2.jpg” name=”Tさん”]市販のテキストを読んでいるんですけど、イマイチピンっと来ていないんです・・・。 [/speech_bubble]

[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”栗林先生”]なるほど。市販のテキストは「仕訳をする際に、これらの要素に合わせて勘定科目を選んでいきます」といった解説が書いてあることがありますが、これではよくわからないですよね。 [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”2.jpg” name=”Tさん”]まさにテキストにそんな感じで書いてありました![/speech_bubble]

[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”栗林先生”]噛み砕いて説明をするとしたら、この5要素は、「仕訳の際に使う勘定科目のグループ名」です。ちなみに「勘定科目」というのは、仕訳の際に使う簿記上で予め決められた単語のことをいいます。覚えておきましょうね♪[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”2.jpg” name=”Tさん”]仕訳に使う勘定科目のグループ。ふむふむ。まだ勘定科目の内容が勉強していないので、よくわかっていませんが・・・。[/speech_bubble]

[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”栗林先生”]たとえば簿記3級の範囲で覚えなければいけない勘定科目は約50種類ありますが、これらは特徴によって、5つのグループに分かれているのです。

そしてそれぞれのグループは、金額が増えたとき、プラスになったときは借方に記載する、金額が減ったとき、マイナスになったときは貸方に記載する、という風に、記載の仕方にルールがあります。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”2.jpg” name=”Tさん”]50種類もあるんですね!!なるほど~。その50種類が5要素・5グループに分かれているという事で覚えておけばいいんですね。[/speech_bubble]

[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”栗林先生”]そういう事です。それが簿記の5要素ですね。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”2.jpg” name=”Tさん”]なるほど!簿記の5要素理解しました![/speech_bubble]

簿記の5要素 補足ポイント

勘定科目をたとえるなら、将棋の駒がわかりやすいです。将棋の駒は、それぞれどの方向にどういった動き方ができるか、決まっています。

勘定科目もそれと同じなのです。動き方のルールがグループごとに決まっているからこそ、まずはそのグループ名(資産・負債・純資産・費用・収益)と、グループごとの特徴、ルールを、学習の初期段階できっちり暗記しなければいけないのです。

この5要素の重要性がわかっていないために、ここの理解が疎かになっている人は簿記の学習者でたくさんいます。そういった方は必ず決算の範囲に入った時点で躓いてしまいます。

簿記3級テキストでミスが起きやすい項目ランキング10!

簿記の3級テキストでミスの多い項目ランキング

上記では、簿記3級をはじめて学ぶという方がテキストで最初に引っ掛かることがある、基本的な部分を解説いたしました。しかしここをクリアしたあとでも、間違えて覚えやすい、理解できない方が多い範囲はあります。次にこれらをご紹介します!

  • 1位 収益・費用の繰延べ、見越し(決算整理)
  • 2位 売上原価(決算整理)
  • 3位 勘定の締め切り
  • 4位 精算表の書き方
  • 5位 財務諸表の書き方
  • 6位 訂正仕訳
  • 7位 決算振替仕訳
  • 8位 約束手形の裏書譲渡
  • 9位 有価証券
  • 10位 小切手(現金勘定にする場合と当座預金勘定にする場合の区別)

具体的に簿記テキストの内容で何が苦手と感じるか、理解しづらいかというのは人それぞれ。そのためマンツーマンで、その人に合わせた授業を受けることが、簿記合格への近道です。

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