【初心者向き】AutoCADだけじゃない!CAD(キャド)ソフトの種類や特徴の違い

今日はいろいろあるCADソフトの種類についてご紹介していきます!これからCADの操作を覚えたいと思っている初心者の方は、どんな種類のCADソフトがあってそれぞれ何が違うのか、自分がどのCADソフトを覚えたらいいのかなどわからないと思います。業界によって主流のCADソフトが違ったり、2D(2次元)と3D(3次元)の違いがあったりと意外と複雑な種類形態になっていますよね。できるだけ簡単にご説明しますので、ぜひこれからCADの操作を勉強しようと思っている初心者さんは参考にしてください!

CAD(キャド)は図面を描くソフト。建築や機械、土木などの業界ごとにソフトの種類は違う!

CAD(キャド)とは、一言でいうと図面を描くためのソフトです。建築物の平面図や立面図、機械部品の断面図、土木図面の横断図など幅広い種類の図面作成に使われるソフトです。以前は手書きで図面を描くことが主流でしたが、ミスがあったり図面が完成するまでに時間がかかってしまうため、コンピュータを使って書けるように進化したわけです!CADソフトができたことによって作図にかかる時間も、ミスが起こる可能性も、コストも減少されるというメリットしかないソフトだと個人的には思っています(笑)
図面を描くためのソフトであるので、ソフトの種類は業界ごとに違ってきます!各お仕事の内容に特化して進化してきたわけですね。主流なところでは、建築、機械、土木、電気などがあります。「汎用CAD」と言われる、どの業界でも使えるように作られたCADソフトもあります。詳しく見てみましょう!

建築業界で使うCADの種類と特徴

建築業界でよく使われるCADソフトの種類とそれぞれの特徴を簡単にまとめました!

AutoCAD(オートキャド)汎用CADの一つで、「CADといえば」というくらい代表的なイメージが強いCADソフトです。建築業界でメジャーですが、どの業界でも使われている種類なので、初心者の方がCADを覚えて就職したい!という時におすすめのソフトです。
VectorWorks(ベクターワークス)建築の中でも内装などの図面を扱う企業やデザイン事務所に人気のソフトです。感覚的に操作ができ、デザイン操作が得意なソフトなので、図面からプレゼン資料までを一貫して作成するのに向いています。
Jw-CAD(ジェイダブリューキャド)CADソフトにはめずらしく無料ソフト(フリーソフト)なので、多くの人に使われているソフトで、自営業・フリーランスでお仕事をしている方などにも人気です。マウス操作が特徴的ですね。

機械の業界で使うCADの種類と特徴

機械業界でよく使われるCADソフトの種類とそれぞれの特徴を簡単にまとめました!

SolidWorks(ソリッドワークス)機械図面の作成に特化した機械CADの種類の一つです。工業で使われる部品のモデリングが得意で、ねじ穴を開ける・パーツを組み立てるなどの操作ができることが特徴です。玩具の作図などにも使われています。
Inventer(インベンター)AutoCADを販売しているAutodesk社の機械専用のCADソフトです。図面作成や、機械設計、シミュレーションなどの専用機能が多いという特徴があります。Autodesk社の製品なのでDWGファイルとの互換性もあるのが嬉しいですね。
CATIA(キャティア)自動車の部品や航空部品などを扱う企業で使われている機械CADソフトです。大手の企業で使われているため、CADオペレーターとしての仕事が多いのもCATIAの特徴ですね。

土木の業界で使うCADの種類と特徴

土木業界でよく使われるCADソフトの種類とそれぞれの特徴を簡単にまとめました!

Civil 3D(シビル スリーディー)こちらもAutodesk社の製品で、AutoCADに土木専用の機能を持たせたソフトという位置づけです。Civilの操作方法はAutoCADにとても近いので、AutoCADを操作したことがある人は扱いやすいという特徴があります。

その他のCADの種類と特徴

その他の業界でよく使われるCADソフトの種類とそれぞれの特徴を簡単にまとめました!

  • 電気・配管業界では…地方では自営業で仕事をしている方が多いこともあるので、Jw-CADがよく使われているという特徴があります。そのほかは機械CADの機能が求められるので、機械CADが使われていることが多いですね
  • インテリア業界では…内装とインテリアは関連が深い業界なので、VectorWorksが使われていることが多いです。2Dと同じく3Dも感覚的に操作ができるので扱いやすいソフトです。
  • 服飾業界では…
    AutoCADが使われていることが多いです。衣服や靴の型などを作図するためにCADソフトが使われるなんて意外ですね!

2次元(2D)CADで図面を作成するのか、3次元(3D)CADでモデルを設計するのかという種類の分け方もある!

CADソフトには2次元(2D)CADという種類と3次元(3D)CADという種類もあります。紙で作図するのと同じように平面上に図面を作図することができるのが2次元(2D)CADで、実際の物体のように3次元空間にモデルを作成することができるのが3次元(3D)CADです。なんだか難しいように思えますが、平面に描くか、立体を作るかの違いです!お仕事を探すときにも、2次元のCADオペレーターなのか、3次元のCADオペレーターなのかをチェックしましょう。

2D・2次元CADの種類でできることと特徴

2次元(2D)CADでは、紙に図面を描くのと同じように、平面図・立面図・断面図などを作図することができます。X座標(横)とY座標(縦)で作られた平面に、線を引きながら作成していきます。操作も比較的簡単で、線を引く、コピーをする、切り取る、など単純な操作を組み合わせることによって図面が作成されて行きます。CAD初心者の方がまず勉強されるのが2次元CADですね。

3D・3次元CADの種類でできることと特徴

3次元(3D)CADでは、X座標(横)・Y座標(縦)・Z座標(高さ)で作られた空間にモデル(物体)を作成することができます。2次元に比べると操作自体はあまり難易度は変わりませんが、場所(空間)を把握しながら操作をしていかなければならないので、どこに向かって線を引くのか、面を作るのかなどの把握が難しいと言えます。 初心者の方では少し難易度が高いかもしれませんが、空間を把握するのが得意な方は向いています!

AutoCADだけじゃない!CAD(キャド)ソフトの種類や特徴の違い まとめ

AutoCADだけでないCADソフトの種類と特徴についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?これからCADを勉強しようと思っている方はぜひ参考にして、自分が就きたい仕事や興味のある業界で使われているCADソフトについて、調べてみて見ると面白いと思います!せっかく勉強したのに仕事先では使わなかった、、、ということになっては大変ですので、事前に調査することをおすすめします!